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「聴覚優位」とは何か。耳のチカラを活かした幼児教育

「聴覚優位」とは何か。耳のチカラを活かした幼児教育

「うちの子、耳で聞いたことはよく覚えているのに、文字や絵ではなかなか頭に入らない…」そんな悩みをお持ちの方はいませんか? 子どもにはそれぞれ“学びやすい入口”があります。そのひとつが「聴覚優位」と呼ばれる特性です。耳からの情報を得意とする子は、音やリズム、会話を通じてグングン理解を深めていきます。しかも、乳幼児期の子どもたちは誰もが「聴覚優位」になりやすい時期を経験します。この記事では「聴覚優位とは何か」「発達段階との関わり」「幼児教育での活かし方と注意点」をわかりやすく解説。さらに、私たちLycoPoの教育型ベビーシッターが大切にしている視点もお伝えします。


聴覚優位とは

聴覚優位とは、耳から入る情報を理解・記憶するのが得意な傾向を指します。例えば、絵を見て説明するよりも「言葉で伝える方が理解が早い」子ども、音楽やリズムで記憶を定着させやすい子どもが当てはまります。そういう子は音や声で学ぶのがスムーズだったり、歌やリズムを好んだり、絵よりも会話で理解することが多いという特徴があります。
一般的に子どもは聴覚優位の傾向にあると言われています。ゆえに絵本の読み聞かせや、童謡を歌うことなどが子どもの成長、教育に有効になっていきます。子どもはこうした聴覚に訴える教育によって、語彙力をつけ、言葉を学習し、そして頭の中にある言葉を出力する会話を学んでいきます。

幼児期は聴覚優位が自然に強い発達段階にあり、言葉の習得、リズム感、集中力の育ちに直結します。
私がよくブログでも取り上げている「発達のピラミッド」の土台部分、感覚統合のところでも聴覚を活かす教育は効果的ということになります。

幼児期に大切な感覚統合と発達ピラミッド〜小学校受験にも役立つ力〜
五感で育てる知性 幼児の感覚統合はすべての学習の土台になる

発達の階層構造のピラミッド。下から順に発達

子どもの発達段階と聴覚優位

乳児期(0〜2歳ごろ)

  • 視覚が未発達なため、耳からの刺激が学びの中心。
  • 母親の声や生活音に敏感に反応し、安心や情緒の基盤を築く。
  • 子守唄、話しかけ、音のするおもちゃは発達を大きく助けます。

幼児前期(2〜4歳ごろ)

  • 語彙が爆発的に増える時期で、耳から聞く言葉の量と質 が成長に直結します。
  • 「なぜ?」「どうして?」の質問攻めもこの時期の特徴。会話のやり取りが知的発達を支えます。
  • リズム遊びや歌による言葉の定着も効果的。

幼児後期(4〜6歳ごろ)

  • 視覚的な理解力が伸び、絵や文字との結びつきが強くなる。
  • ただし依然として聴覚的な学びは重要で、読み聞かせや会話から集中力や論理的思考を育てやすい。
  • この頃から「耳で聞いて理解」+「目で確認」+「体験で定着」という多感覚統合が理想的になります。

就学前後

  • 学校教育で視覚的な学習(文字・図形)が増えますが、「聴覚優位な経験」がある子は説明を理解する力や聞き取る力でアドバンテージを持ちやすいです。

聴覚優位を活かせる幼児教育

1. 読み聞かせ

  • 耳からの情報を生かす最適な方法。
  • 質問や予想を交えながら読むことで、思考力を育む。

2. リズム遊び

  • 手遊び歌、リズム遊びで「耳と体」を同時に使う。
  • 言葉と音をセットで覚えると定着率が高まる。

3. 会話の積み重ね

  • 日常会話で「なぜ?」「どうして?」と考えさせる。
  • 語彙力・表現力を育てる鍵になります。

聴覚優位と学習スタイル論

たまに子どもは聴覚優位であるから聴覚型教育が一番よいといった教育論を目にします。このこの子には○○型だから、あるいは〇歳は○○型とタイプ別に分類して教育を行なうことを「学習スタイル論」と言います。

「学習スタイル論」とは、人の学び方を「視覚型」「聴覚型」「身体感覚型」といったタイプに分類する考え方です。教育現場や子育ての場では、「うちの子は耳で覚えるのが得意だから聴覚型かな」といった形で直感的に使われてきました。

この考え方は、子どもの特徴を分かりやすく説明できるため、多くの先生や保護者に親しまれてきましたが、一方で注意が必要です。
2000年代以降の心理学研究や教育学研究では、次のような結果が示されています。

  • 「学習スタイルに合わせて教えると、学習効果が飛躍的に上がる」という明確な科学的根拠は見つかっていない。
  • むしろ「一つのスタイルに決めつけてしまうと、子どもの可能性を狭める」危険がある。
  • 人は本来、視覚・聴覚・身体感覚をバランスよく使って学んでいる。

つまり「聴覚優位=耳だけで学ばせるのが一番」という考え方はあまりおすすめしません。重要なのは「○○型に固定すること」ではなく、子どもの長所を抑えつつ、多感覚に訴えるバランスある教育を経験させることです。こうした流れであれば「聴覚優位」を活かしつつ、他の感覚も育てられます。

Benesse「認知特性を知れば子どもがもっと学びやすくなる」
幼児期の認知特性(視覚・聴覚など)が発達段階でどう変わるか、どう活かせるかを解説してくれています。「バランスの良い教育」を踏まえつつ参考にしてみてください。


LycoPoの教育サービスの強み

私たちLycoPoでは、個別の教育を大事にしています。子どもの得意なところ、苦手なところはそれぞれ大きく異なります。何をすればより成長できるのか。幼児教育の専門であるアドバイザーの鈴木アトム先生が一人ひとりの子どもの資質をしっかりと見抜き、教育のプランを提案します。


Q&A(まとめ)

Q1. 聴覚優位な子どもには、どんな遊びや活動が向いていますか?

A1. 読み聞かせ、歌やリズム遊び、しりとりや言葉遊びなど「耳を使う」活動が効果的です。ただし、絵や体を使った遊びも組み合わせることでバランスよく成長できます。

Q2. 聴覚優位だと、文字を覚えるのが遅くなるのでしょうか?

A2. 必ずしもそうではありません。耳で言葉を覚える力が強いため、語彙や会話力は伸びやすい傾向にあります。その基盤があれば、視覚的な文字学習にも自然に移行していけます。

Q3. 家庭でできる「聴覚優位を生かした工夫」はありますか?

A3. 読み聞かせのときに「このあとどうなると思う?」と質問する、子どもが話したことをオウム返しで確認する、歌に合わせて言葉を繰り返すなどがオススメです。日常の会話を学びにつなげるのがポイントです。

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