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「非認知能力]とは。改めて非認知能力をまとめます

「非認知能力]とは。改めて非認知能力をまとめます

本日は9月最後の日です。今まで様々な教育情報をお伝えし「非認知能力」という言葉も何度も使用しましたが、非認知能力の記事を書いたことはなかったので本日は「非認知能力」について改めてまとめてみます。
子どもの成長に欠かせない力は「読み書き」や「計算力」だけではありません。実は学力以上に、その後の人生の幸福や成功を左右するのが「非認知能力」です。集中力ややり抜く力、協調性、自己調整力――これらは数値化しづらいものの、社会で生きるうえで最も大切な基盤となります。本記事では、非認知能力とは何か、その歴史や意義、認知能力との違いを詳しく解説します。


非認知能力とは何か

非認知能力とは、テストの点数やIQのように「数値で測定できる能力(認知能力)」以外の、人間の行動や性格的な特性を指します。具体的には、以下のような力が含まれます。

  • 自己制御力(感情をコントロールし、目標に向かって行動する力)
  • 協調性(他者と関わり、共に活動する力)
  • 好奇心・探究心(新しいことを学びたいと思う心)
  • 粘り強さ(困難に直面してもやり抜く力)
  • 共感性・思いやり(他者の気持ちを理解する力)

これらは一見「性格」として捉えられがちですが、家庭や教育環境によって十分に育てられる力です。

※記事でもいくつか取り上げています。一部ピックアップしておきます。ご参考までに。
「共感性」を養う幼児教育 「思いやりのある子ども」は幸福度が高い
子どもの自己肯定感を育てるために大切なこと
子どもの未来を変える「メタ認知」とは?幼児期から育む最強の学習力
子どもの「規範意識」をどう育てる?自由とルールのバランスが大事


非認知能力の歴史

「非認知能力」という言葉が広まったのは比較的最近ですが、その重要性は長年研究されてきました。

  • 1960年代:アメリカで行われた「ペリー就学前プロジェクト」によって、質の高い幼児教育を受けた子どもは、学力以上に「忍耐力」「社会性」が身につき、成人後の収入や生活の安定度に差が出ることがわかりました。
  • 2000年代:経済学者ジェームズ・ヘックマンが「非認知能力の育成こそが教育投資の最大のリターンを生む」と提唱。これにより、世界的に注目が集まりました。

日本でも近年は文部科学省やOECDが非認知能力を重視し、学力偏重からの転換が進んでいます。

※ 中央教育審議会「幼児教育と小学校教育の架け橋特別委員会」報告書(文部科学省)
  非認知能力を「意欲・意志・情動・社会性」に関わる能力として、認知能力と 
  非認知能力の関係性、幼児期から育てていくべき点などを整理しています。
  Benesse 教育研究・開発センター「生涯の学びを支える 非認知能力をどう育てるか」
  日本の教育現場における非認知能力の捉え方、幼児期に育てる意義、小学校以降との接続について
  実践的な視点をもってとてもわかりやすく書いてくれています。


非認知能力と認知能力の違い

あらためて、認知能力と非認知能力の違いを簡単にまとめます。どんな学力や学習も、非認知能力があるからこそ活かせます。そもそも人生の幸福においてとても重要な力です。

  • 認知能力:読み書き、計算、IQテストで測れる能力。テスト点数や偏差値に直結。
  • 非認知能力:意欲、忍耐力、自己制御、協調性など、数値化が難しいが社会での適応や成功を左右。

どちらも必要ですが、長期的に人生の満足度や成功に結びつくのは非認知能力であることが、多くの研究で明らかになっています。


しっかりとした非認知能力を身に着けることの意義

非認知能力がしっかりと育つと、子どもは次のような力を発揮できます。

  1. 困難に立ち向かう力
     挑戦を避けず、失敗から学ぶ姿勢を持つ。
  2. 学び続ける力
     新しいことに好奇心を持ち、生涯にわたって学び続けられる。
  3. 社会で活躍する力
     他者との協力や共感を通じて、良好な人間関係を築ける。
  4. 幸福感や自己肯定感の向上
     単なる成績や結果に左右されず、自分の成長を実感できる。

これらは学力テストでは測れませんが、とても重要な能力だとわかると思います。私も子どもの教育に携わった経験からこれらの能力がいかに重要か痛感しました。「困難に立ち向かう力」「学び続ける力」「好奇心」これが備わっている子どもは学習することに興味を持ち、本当にどんどん自分で学習していきます。本格的な学習に入る前の教育こそが「重要なカギ」です。
人生においてもこれらの能力がとても重要であるかは、言うまでもないと皆さんも実感しているかと思います。

※ 非認知能力を学んでいく過程を記事にて書いています。
幼児期に大切な感覚統合と発達ピラミッド〜小学校受験にも役立つ力〜

発達の階層構造のピラミッド。下から順に発達

非認知能力と幼児教育の重要性

非認知能力の基盤は、幼児期にこそ育ちやすいとされています。なぜなら、脳の可塑性が最も高く、模倣・共同注意・遊びを通じて自然にスキルが形成されるからです。

幼児教育で育つ具体例

  • ルールのある遊び → 自己制御力・協調性
  • ごっこ遊び → 想像力・共感性
  • パズルやブロック → 粘り強さ・集中力
  • 読み聞かせ → 言語力と同時に、物語を理解し共感する力

幼児教育は「学力の先取り」ではなく、非認知能力を育むための最適な土壌なのです。


リコポ幼児教育サービスと非認知能力

私たちリコポの幼児教育サービスでは、非認知能力の育成を大切にしています。

これにより、単なる「一時的な預かり」ではなく、未来につながる教育投資としてのベビーシッターサービスを提供しています。リコポの幼児教育サービスは、子ども一人ひとりの資質に寄り添い、非認知能力を育てる環境を整えています。


Q&A(まとめ)

Q1. 非認知能力って、結局は「性格」ではないのですか?

A. 確かに「協調性」や「思いやり」は性格の一部のように見えます。しかし研究では、非認知能力は後天的に伸ばせることが分かっています。家庭や教育環境によって「粘り強さ」「自己調整力」などは十分に育まれます。つまり「生まれつき」ではなく「育てられる力」なのです。

Q2. 非認知能力はどの時期に育てるのが一番効果的ですか?

A. 幼児期が最も効果的です。脳の発達が著しく柔軟なこの時期は、遊びや対話を通じて自己調整力や協調性が自然に育ちます。研究でも、幼児期に非認知能力を伸ばした子どもは、学齢期以降の学習意欲や社会性が高く、将来の生活の安定や幸福感にも良い影響を与えることが示されています。

Q3. 家庭や幼児教育で、どのように非認知能力を育てればよいですか?

A. 幼児期には「遊び」と「対話」がカギです。ルールのある遊びで自己制御力を、ごっこ遊びで想像力や共感力を、読み聞かせで集中力や言語力を養えます。さらに、リコポ幼児教育サービスでは個別教育プランと保護者相談を通じて、子ども一人ひとりの資質に合わせて非認知能力を伸ばすサポートを行っています。

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