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子どもの叱り方 自由放任ではなく「正しい叱り方」で子どもを伸ばす

子どもの叱り方 自由放任ではなく「正しい叱り方」で子どもを伸ばす

たまに公共の場所で子どもに声を荒げているお父さん、お母さんがいますが、私はまず「本当に子育てお疲れ様です」と思うようにしています。子育てがどれくらい厳しいものかそれなりにわかっているつもりですし、だいいちその親御さんは、騒いでしまっている子どもが他人に迷惑をかけないように叱っている場合も多くあります。子どもは泣き、騒ぐことが当たり前です(少なくともそう思うようにしています)。騒いでいる子どもに叱らない、無関心であることより、やはり子どもは𠮟るべき時には叱ることが愛情の一部だと思います。
ただ、やはり「よいほめ方」がある(研究でもあきらかになっています)のと同時に「よい叱り方」があるのも事実です。「よいほめ方」があるということは「悪いほめ方」もあり「悪い叱り方」もあります。
ということで、誰しもが一度は悩むのが「叱り方」です。
「叱ると子どもが萎縮してしまうのでは?」「でも、叱らなければワガママに育ってしまうのでは?」そんなジレンマに多くの親御さんが直面します。

近年は「子どもを褒めて育てる」教育法が注目を浴びていますが、叱ること=悪いことでは決してありません。むしろ、叱ることもまた大切な教育の一部です。ただし、「怒鳴る」「感情的にぶつける」ことと「正しい叱り方」はまったくの別物でもあります。

今回は、

  • 子どもの褒め方と叱り方のバランス
  • 厳しく叱る必要はあるのか
  • 自由放任との違い
  • 具体的な叱り方のポイント7選
  • 叱るときに気をつけること

を体系的にまとめます。幼児教育を重視したベビーシッター事業の視点から、専門的かつ実践的なアドバイスをお届けします。


子どもの褒め方のまとめ

まず前提として、叱る前に大切なのは「ほめること」です。叱ることばかりが続くと、子どもは「自分はできない子なんだ」と思い込み、挑戦意欲を失ってしまいます。

褒めるときのポイント

  1. 具体的に褒める
    「すごいね!」ではなく「片付けを自分でできてすごいね」と行動を明確にする。
  2. 努力を褒める
    結果ではなく「頑張った過程」を評価すると、挑戦意欲が育つ。
  3. 即時性
    良い行動を見逃さず、その場ですぐに伝えると効果的。

つまり、褒めることで子どもは自信を得て、叱るときも受け止めやすくなるのです。

※子どものほめ方については研究の紹介や具体例などを含めて、こちらで詳しく説明しています。
子どもを伸ばす正しい「ほめ方」―才能ではなく努力を認める
「子どもの努力をほめる」その一言が未来を変える


子どもは叱ってもいいのか?

結論から言えば、叱っても良いし、むしろ必要です。
叱ることで「してはいけないこと」「社会で通用しないこと」を学び、安心できる境界線を知ることができます。

例えば、道路に急に飛び出したとき。ここで「まあ自由にさせよう」と放っておけば、子どもの命に関わります。叱ることは危険回避の教育でもあるのです。

心理学者ヴィゴツキーの「最近接領域」の理論でも、子どもは大人の適切な指導や介入があってこそ次の発達段階へ進むとされています。叱ることは、この「適切な介入」のひとつです。

※ヴィゴツキーの「最近接領域」についてはこちらをご覧ください。
【個別教育の力】「最近接領域」に働きかけるベビーシッターの強み


厳しく叱る必要はあるのか?

「厳しくしつけないとダメになる」と考える方もいます。しかし、現代の発達心理学では厳しすぎる叱り方は逆効果とされています。

厳しすぎる叱り方の弊害

  • 子どもが委縮して行動できなくなる
  • 親の顔色ばかり伺うようになる
  • 自己肯定感が低下する

もちろん「いけないことはいけない」とはっきり示すことは必要です。ただし、怒鳴る・体罰を与える・人格を否定するような叱り方は避けましょう。

身体的な厳罰の使用と子どもの発達アウトカム(行動問題、抑うつ傾向など)を関連づけた研究。厳しい身体的罰は、反抗行動や情緒的な問題と関連する可能性が示されています(PMC)。

ハーシュ・ペアレンティング(厳罰・過度な叱責など)と子どもの感情制御、攻撃性との関係をモデル化。親の厳罰は、子どもの感情調整能力を損ね、攻撃行動を引き起こす間接的・直接的な影響を持つことを示唆しています(PMC)。


自由放任は正しいのか?

「叱らない子育て=自由放任」と考える方もいますが、これは大きな誤解です。
自由放任は「子どもの好きにさせる」という放置であり、教育的な関わりを放棄してしまいます。

その結果、子どもは「何をしてよいのか」「どこまでが許されるのか」という境界線を学べないまま育ちます。境界線がない子どもは、安心感を得られず、逆に不安定になってしまうこともあります。

したがって、叱らない=放置ではなく、正しい導き方をすることが重要なのです。


子どもの叱り方のポイント7選

ここでは、実際に子どもを叱る際に押さえておきたいポイントを整理します。

1. 行動を叱り、人を否定しない

「ダメな子」ではなく「その行動は良くない」と伝える。人格ではなく行動にフォーカスする。

2. 短く、シンプルに伝える

長い説教は逆効果。幼児期は特に短く、分かりやすい言葉で。

3. 一貫したルールを示す

昨日は良いけど今日はダメ、では子どもが混乱する。家庭のルールを明確に。

4. 公衆の面前で叱らない

人前で叱られると恥ずかしさが先に立ち、反発心を持つ。できるだけ1対1で伝える。

5. 感情的に怒鳴らない

親のストレス発散のような叱り方はNG。冷静に、教育的意図を持って。

6. 良い行動を見逃さず褒める

叱るだけでなく、良い行動を見つけてその場で承認する。

7. フォローを忘れない

叱った後には「あなたのことは大好き」という安心感を伝える。これで親子関係は安定する。

こうしてみると、本当に「よい叱り方」は「よいほめかた」の応用だと感じます。焦点を当てるのはやはりその「行動・行為」に関してです。


叱るときの注意

叱り方のポイントを押さえても、注意しておきたい点があります。

  1. タイミングを逃さない
    その場で伝えなければ意味がない。後から蒸し返すのは効果が薄れる。
  2. 比較しない
    「お兄ちゃんはできたのに」など、他の子と比べる叱り方は自尊心を傷つける。
  3. 愛情を前提に
    叱る目的は「成長を助けること」。その軸を忘れない。

自由放任は教育の放棄。厳しすぎる叱り方も逆効果。大切なのは、冷静に、行動に焦点を当てて伝えることです。

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子育ては本当に体力も気力も使います。毎日の忙しさやストレスの中で、つい感情的に叱ってしまうことは、どんな親御さんにも起こりうることです。大切なのは「完璧な親でいよう」と無理をするのではなく、時には安心して子育てを任せられる環境を持つことです。

私たちリコポ(LycoPo)の幼児教育を重視したベビーシッターサービスでは、幼児教育の専門的な視点を大切にしながら、お子さまの健やかな育ちをサポートします。叱る・褒めるのバランスに配慮し、一人ひとりの個性に寄り添った関わりを実践しています。

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Q&A(まとめ)

Q1. 子どもを叱らないと、わがままな子に育ってしまいますか?

A. 必ずしも「叱らない=わがまま」ではありませんが、自由放任で放置してしまうと、子どもは境界線を学べず、自己中心的な行動が強まることがあります。叱ることは「これはダメ」という社会のルールを教える大切な教育の一部です。ポイントは「怒鳴る」のではなく、「行動を正す」ために短く分かりやすく伝えることです。

Q2. 感情的に叱ってしまったとき、どうすればいいですか?

A. 誰でもストレスや疲れで感情的になってしまうことはあります。その後に「さっきは大きな声を出してごめんね。でも危なかったから伝えたかったんだよ」とフォローすると安心感につながります。叱ったあとに愛情を再確認させることが、親子関係を安定させる大切なポイントです。

Q3. 厳しく叱るのと、優しく伝えるのでは、どちらが効果的ですか?

A. 幼児期は「厳しすぎる叱り方」は逆効果です。子どもは委縮してしまい、行動を学ぶどころか親の顔色ばかり気にするようになります。大切なのは「優しく=甘やかす」ではなく、「冷静に、はっきりと境界線を示す」こと。叱るときは短く、明確に伝え、できたときはすぐに褒める、このセットが効果的です。

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