新NISAも始まり、投資を行う人も増え、ニュースやYoutubeにも投資の情報は増加しています。一方で、投資詐欺も大きく増加しています。私も投資には興味があり、短期の投資も行っていましたが、やはり短期投資で増やすことは難しいです。「簡単に投資で儲かる」「１万円が１億円に」などと言ったオーバーな広告は１００％詐欺だと私は思っています。個別株の短期投資で簡単に儲けることはできません。
しっかり情報を取りいれ、本当にしっかり勉強して、それでも数十パーセントはどうしてもギャンブルの要素を取り払うことはできないと思っています。
今は事業も行っているので、時間と精神力が必要となる短期投資は今はやっていません。いくつか長期保有の株式投資を行っているのみです。
ですがもし「年利10％のペースで増える投資」があると聞いたら、あなたはどう感じますか？先ほどもお伝えした通り、株や不動産でその数字を出すのは簡単ではありません。
しかし、経済学者たちが声をそろえて「最も利回りが高い投資」として挙げるものがあります。それが「教育」です。特に幼児期の教育は、一生にわたって子どもの人生を豊かにする“未来への資産形成”です。本記事では、日本における教育投資のリターンを数値や研究に基づいて解説し、なぜ今こそ子どもへの教育投資に積極的になるべきかをお伝えします。

教育は「消費」ではなく「投資」

多くの家庭で「教育費＝出費」と考えがちです。しかし、教育は「コスト」ではなく「投資」です。なぜなら教育への支出は、子どもの未来の所得や幸福度、社会的成功として必ずリターンを生むからです。

教育投資のリターン率はどれくらい？

• OECDの調査によれば、日本における高等教育への投資リターンは年率7〜10％程度。
  OECD加盟21カ国における男女の高等教育に対する私的内部収益率
  
• ノーベル経済学賞を受賞したジェームズ・ヘックマンの研究では、幼児教育への投資リターンは年率7〜13％に達するとの報告があります。
  
  ※ジェームズ・ヘッグマンについてはこちらの記事をご覧ください。
  「幼児教育は最高の投資」ヘックマンが証明する幼児教育の重要性
  

銀行預金の金利が0.001％、株式の平均リターンが5％程度とされる中、教育投資の効果は圧倒的です。

金銭的リターン　教育が生涯収入を大きく変える

教育レベルが高いほど、収入が高く、雇用の安定性も高いことが統計から明らかになっています。

• 文部科学省の調査では、大学卒と高卒では生涯賃金に約5,000万円の差があるとされています。
• 大学院卒の場合はさらに大きな差が生じ、安定した職に就ける確率も高まります。

つまり、教育にかけた費用は「子どもの将来の収入アップ」という形で回収される可能性が非常に高いのです。

非金銭的リターン　見えないけれど大きな効果

教育投資のリターンは「お金」だけではありません。

1. 健康への影響

教育レベルが高い人ほど健康的な生活習慣を身につけやすく、寿命や健康寿命が延びることが報告されています。OECDの によれば、大学等高等教育をもつ大人は、上位中等教育修了者よりも、30歳時点で平均して約5年程度長く生きる期待寿命があるというデータがあります。

教育の社会的および健康的成果（OECD　Social and health outcomes of education)

2. 非認知能力の向上

教育はIQや学力だけでなく、忍耐力・協調性・思いやり・自制心といった「非認知能力」を育みます。
これらは将来のキャリア成功や人間関係に直結する力です。

3. 幸福度の向上

OECDの調査では、教育水準が高い人ほど「生活満足度が高い」と回答する割合が大きいことが示されています。

幼児教育こそ最高の投資タイミング

投資の世界には「早く始めるほど複利効果が大きい」という鉄則があります。これは教育にも当てはまります。

• 幼児期（0〜6歳）は脳の発達が著しく、人生で最も学びの吸収力が高い時期。
• ヘックマンの研究によれば、幼児教育に投資するリターンは年率13％と、後の段階の教育投資を大きく上回ります。

つまり「今の小さな一歩」が将来の大きな飛躍につながるのです。

日本社会における教育投資の意味

人口減少社会だからこそ教育が重要

少子化が進む日本では、一人ひとりの子どもの価値はますます大きくなります。
教育に投資することは、子ども個人だけでなく、日本社会全体の生産性や未来を支えることにつながります。

政策面からの追い風

2019年から始まった幼児教育・保育の無償化政策も、「教育は消費ではなく投資」という考え方を反映しています。国も教育への投資を促しているのです。

株や不動産よりも「確実な投資」

多くの親御さんは「教育費は負担」と感じがちですが、こう考えてみてください。

• 株式投資：平均リターン 5〜7％（リスクあり）
• 不動産投資：利回り 3〜5％（空室リスクあり）
• 銀行預金：0.001％（ほぼゼロ）
• 幼児教育への投資：7〜13％（一生もののリターン）

これを見ると、教育ほど「確実で安定した投資先」は存在しないことが分かります。

S&P500のリターンと教育投資のリターン

長期投資をしている方ならS＆Pをごぞんじの方も多いと思います。最も有名な投資商品で、あの投資の神様のウォーレン・バフェットも自分の死後は、アメリカの国力を信じてS＆Pに遺産をすべて投資するよう遺言を残していると言われています。
非常に手堅く、最も安定している「S＆P」と、教育の投資を「無理やり」比べてみます。

S&P500のリターン

アメリカの代表的な株価指数である S&P500 は、過去100年近くのデータを平均すると 年率約10％（名目） のリターンを出しています。インフレを考慮した実質リターンでは 6〜7％程度 に落ち着きますが、それでも長期的に見て非常に高い成果を上げていることは事実です。

教育投資のリターン

一方で、幼児教育への投資リターンは年率7〜13％ に達すると報告されています。これはS&P500に匹敵する、あるいはそれ以上のリターンです。しかも教育投資のすごい点は、「相場に左右されない安定性」にあります。

株式市場は景気後退やリーマンショックのような暴落局面で大きく値下がりすることがあります。しかし、子どもへの教育投資は市場の変動に影響されません。むしろ時間とともに「複利のように子どもの能力・非認知スキルが積み上がっていく」仕組みなのです。

教育投資は“最強の複利”

株式投資で「複利の力」が重視されるように、教育投資も早く始めるほど効果が積み上がります。また、上述している金銭面以外のリターンも多く「お得感」があります。

• 幼児期の小さな学びが、その後の学力や人間関係の基盤になる
• 習慣や非認知能力が、思春期・成人後のキャリアで大きな差を生む
• リターンは「お金」だけでなく、幸福度・健康・人間関係 にまで及ぶ

まさに「教育投資は人生における最強の複利運用」といえるでしょう。
教育は「コスト」ではなく「最高の投資先」です。同時に子どもは大きく未来に成長する可能性を秘めた「最高の成長株」でもあります。

Q&A（まとめ）