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幼児教育は学びの土台づくり 基礎感覚・身体調整・高次機能を育む

幼児教育は学びの土台づくり 基礎感覚・身体調整・高次機能を育む

受験勉強(頂上)を積み上げるためには、まず土台が必要

私は中学受験に携わったこともありますが、受験を始める低学年の頃から、すでに大きな差ができています。国語の文章にすぐ入っていける子、理科や社会の資料集を開いて勝手にどんどん読み進める子、算数の質問にくる子など、学習や自分の知らないことに対する興味は最初の段階から大きな差が生じてしまっています。質問に来るという子は、かまってほしい気持ちの子もいますが、自分のできることと、できないことをしっかり把握しているということです。これはメタ認知にもつながり、今後の子どもの成長や学習に欠かせない能力です(メタ認知は大人になっても非常に重要な能力です)。そして、この差は縮まるどころか、ひらく一方になってしまうことが多くあります。

学習にすんなり入っていける子と、いけない子の差は何なのか。
昨日のブログで、発達の階層構造のピラミッドをご紹介しました。頂上(学習段階)に行くためにはまずピラミッドの下層からしっかり積み上げていく必要があります。この土台を構築していく過程が幼児教育です。本日はそれぞれの層を積み上げるための具体的な遊びをご紹介いたします。昨日の続きです。(前回)http://幼児期に大切な感覚統合と発達ピラミッド〜小学/


発達の階層構造のピラミッド。下から順に発達

① 基礎感覚(ピラミッド下層) をつくる幼児教育と遊び

触覚・視覚・聴覚・バランス感覚といった“基礎感覚”は、後の学習意欲や集中力、さらには思いやりや自己肯定感といった非認知能力の育成にもつながります。例えば砂遊びやブランコなど、遊びの中で自然に体験できることが、脳と体の協調を育み、未来の学びを支える力になるのです。基礎感覚を意識した幼児教育は、単なる「遊び」ではなく、一生ものの力を育てる大切なステップだと私たちは考えています。

~具体的な教育と遊び~

【触覚】 
皮膚を通じて「触る・感じる」感覚です。砂や水、柔らかい布などに触れることで、安心感や好奇心が育まれます。触覚が豊かに育つと、集中力や心の安定にもつながります。

  • 感触あそび(粘土・スライム・寒天遊び)
  • 砂場あそび 
  • タオルや布を使ったくすぐり遊び 

【前庭覚】 
耳の奥(内耳)で感じる「バランスの感覚」です。ブランコやすべり台で体を動かす遊びを通じて養われます。前庭覚が整うと、姿勢の安定や空間認知、運動能力の基礎が築かれます。

  • トランポリン
  • ブランコ
  • ぐるぐる回転遊び 
  • 坂道・滑り台 

【固有覚】 
筋肉や関節で感じる「力加減や体の位置」の感覚です。押す・引く・持ち上げる・ジャンプするといった動きで発達します。固有覚が育つことで、動作がスムーズになり、自己調整力も高まります。

  • 綱引き
  • 引っ張る・押す遊び(ダンボールカー引き)
  • ぬいぐるみや重いものの持ち運び 

・【視覚】 
目で見る力だけでなく、見た情報を整理して使う力を含みます。積み木を重ねたり、絵をまねたりする中で育まれます。視覚の発達は読み書きや図形理解など、学習の基盤に直結します。

  • 隠したもの探し 
  • 迷路
  • 光を追うゲーム 

・【聴覚】 
耳で音を聞き分ける力です。ことばの理解や音楽を楽しむだけでなく、人の声を聞いて気持ちを理解する“共感力”にもつながります。絵本の読み聞かせや歌遊びが効果的です。

  • 音あてクイズ
  • リズム遊び(手拍子・太鼓) 

② 身体調整(ピラミッド中層) をつくる幼児教育と遊び

身体調整とは、バランスをとったり、力加減をコントロールしたり、目で見た情報と体の動きを結びつける力のこと。平均台を歩く、風船を使った遊びなど――こうした遊びが子どもの感覚を刺激し、脳と体の協調を自然に育てていきます。身体調整力が育つと、姿勢が安定し、集中力や学習意欲も高まります。幼児教育において「遊びながら整える」ことは、一生の学びの基盤を築く大切なステップです。

~具体的な教育と遊び~

・【姿勢調整・バランス】 
座る・立つ・歩くといった動作で体をまっすぐ安定させる力です。バランス感覚が整うと、集中力や学習姿勢の安定につながります。

  • 平均台・一本橋
  • 片足立ちゲーム
  • クッションジャンプ 

・【身体の位置】 
自分の体が「今どこにあるのか」「どう動いているのか」を感じ取る力です。位置感覚が育つと、空間認知や安全な行動につながります。

  • ツイスターゲーム
  • フラフープをくぐる
  • トンネル遊び 

・【眼球運動】 
目をスムーズに動かして物を追ったり、両目で同じ対象を正確に見る力です。読み書きや集中力に直結する大切な力です。

  • ボールキャッチ
  • 風船バレー
  • ビジョントレーニング(線なぞり・点結び) 

・【左右の協調性】 
右手と左手、両足をバランスよく使う力です。協調性が高まると運動がスムーズになり、学習にも良い影響を与えます。

  • 両手で紐引き・タオルしぼり
  • 両手同時お絵かき
  • リズム体操 

・【ボディイメージ】 
「自分の体の大きさや形、動き方」を頭の中でイメージする力です。自信や自己肯定感の基盤にもつながります。

  • 体の部位当て(「ここはどこ?」ゲーム) 
  • ポーズ模倣ゲーム
  • 鏡を見ながら体の部分を触る 

・【運動イメージ】 
「これからどう動くか」を頭で描き、実際に体を動かす力です。イメージと実際の動きを一致させる力は、スポーツや学習の効率を高めます。

  • サーキット遊び
  • ルールのある鬼ごっこ
  • ジャンプしてマークに着地 

③ 高次機能(ピラミッド上層) をつくる幼児教育と遊び

子どもが成長していく中で欠かせないのが「高次機能」を育む幼児教育です。高次機能とは、思考力・判断力・記憶力・言語力など、人が社会で生きていくために必要な脳のはたらきのこと。積み木を工夫して組み立てる、友だちと役割を分けて遊ぶ、絵本を聞いて感想を話す――こうした体験は、遊びの中で自然に脳を刺激し、将来の学習意欲や社会性へとつながります。幼児期に「考える」「表現する」「協力する」経験を重ねることが、子どもの可能性を大きく広げるのです。

~具体的な教育と遊び~

・【見て動く力】 
目で見た情報をもとに、体をスムーズに動かす力です。この力が育つと、運動能力だけでなく、文字をなぞる・絵を描くといった学習にも良い影響を与えます。

  • 図形模倣(積み木、ブロック)
  • お手本を見て真似る折り紙
  • 絵カード指示で行動 

・【言語機能】 
ことばを聞いて理解し、自分の思いを表現する力です。言語機能が発達すると、コミュニケーション能力だけでなく、思考力や社会性の土台となります。

  • 絵本読み聞かせ+質問
  • しりとり
  • カードで分類遊び 

・【学習・情緒・集中力】 
学習は「知識を身につける力」、情緒は「気持ちを安定させる力」、集中力は「一つのことに取り組み続ける力」です。情緒が安定し、集中力が整うことで学習意欲が高まり、子どもは自分の力を発揮しやすくなります。

  • パズル(形合わせ・ジグソー)
  • 数や図形の簡単な課題
  • ワークシート(線引き、塗り絵)

※ 高次機能に関して、こちらの方も参考にしてください。https://en.wikipedia.org/wiki/Kindergarten_readiness?


ピラミッドを積み重ねる「教育プラン」をつくります

以上のような幼児教育や遊びは、今後の学習や社会生活においてとても重要な「土台部分」を構築していきます。しっかりとした強固な土台がないと、上層部、頂上部は積み上がっていません。

どんな教育プランが自分の子どもに合っているか、ぜひ私たちにご相談ください。アドバイザーであるアトム先生が子どもの性質を見抜き、お母さん、お父さんの子育て、教育相談にのり、さらに定期的な相談によって、教育プランを刷新していきます。
ちなみに今日の記事はほとんどアトム先生の受け売りで、私がまとめました。

幼児教育は今しかできません。本格的な学習に入る前にしっかりと土台を築いておきましょう。

私たちがこだわる子育て、教育相談について書いています。参考にしてください。
https://lycopo.com/なぜ月額制を採用しているのか?-幼児教育家庭教
https://lycopo.com/東京で選ばれるベビーシッター%e3%80%80カウンセリング/

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