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5歳で広がる心と知恵の世界 小学校への架け橋となる絵本の力

5歳で広がる心と知恵の世界  小学校への架け橋となる絵本の力

本日は絵本シリーズ「5歳」です。5歳でも絵本はまだまだ効果的です。子どもが絵本を大好きな気持ち、わくわくする気持ちをまずは大事にしましょう。
5歳になると、子どもたちは「自分の考えを相手に伝える力」が大きく伸び、協調性や自立心も育ちます。小学校入学を意識する時期に差しかかり、集中して物語を楽しむ力や、自分の体験と絵本を結びつける力が発達します。
4歳までは遊びや共感が中心でしたが、5歳は物語をいよいよ「学び」として受けとめられる段階へ踏み込みます。絵本は言葉や想像力を育むだけでなく、感情のコントロールや思考の整理、さらには社会性を養う強力な非常に効果的なツールとなります。本記事では5歳児の発達の特徴と4歳との違いを踏まえながら、学習との関わり、そしておすすめの絵本と親の関わり方を詳しく解説します。

※こちらが今までの年齢別の絵本教育についての記事です。
0歳から絵本を楽しもう!赤ちゃんの未来を育む読み聞かせの力
1歳から広がる絵本の世界ー0歳との違いと成長を支える読み聞かせ
2歳からの絵本 ― 言葉と想像力がぐんぐん育つ読み聞かせ
3歳から広がる絵本の世界  想像力とことばの力を育てる読み聞かせ
4歳から広がる物語の世界  想像力と言葉をぐんぐん伸ばす絵本の力


5歳児の特徴

  • 言語力:複雑な文を使い、自分の意見や感情を論理的に伝えられる。
  • 認知力:数の概念がより正確に。10以上を数え、簡単な計算も可能に。
  • 社会性:友だちとのルールを守った遊びや、協力して目標を達成する活動ができる。
  • 感情面:自己肯定感が高まり、失敗を受けとめたり挑戦を続けられる。
  • 身体能力:運動能力が大きく伸び、ボール投げ・縄跳び・自転車なども可能に。

「遊びながら学ぶ」から「学びを意識した遊び」へとシフトする時期です。


4歳児と5歳児の違い

項目4歳児5歳児
言語物語を理解し、感情を表現論理的な会話や説明が可能
認知時間や因果関係を理解数や文字に強い関心、学習意欲が高まる
社会性友だちとの協力遊びルール理解と役割分担、集団意識が強まる
感情共感や恥ずかしさを理解自己肯定感・挑戦心・忍耐力が育つ
絵本短めのストーリーや感情表現長い物語、知識や学びに直結する内容

5歳児において養われる能力

  • 言語能力:物語を要約したり、感想を言葉で表現。
  • 認知能力:因果関係・数・文字など、学習の基礎を強化。
  • 社会性:絵本を通して「役割」「ルール」「協力」を学ぶ。
  • 非認知能力:集中力・忍耐力・自己表現・問題解決力。
  • 想像力:自分の経験と物語を重ね合わせ、創作につなげられる。

感覚統合と絵本の読み聞かせ

発達の階層構造のピラミッド。下から順に発達

5歳児の絵本体験は、発達のピラミッドの完成度をさらに高めます。そして頂点である「学習」がより色濃くなっていきます。

  • 感覚統合:視覚・聴覚・触覚を同時に使い、物語を理解する力が強化されます。登場人物の表情を見ながら声色を聞き取り、感情を推測する高度な感覚統合が進みます。
  • 見て動く力・ボディイメージ:絵本の内容を劇ごっこや表現遊びに展開し、体の動きを意識しながら役になりきる経験が「ボディイメージ」を強めます。
  • 言語・学習・集中力:長い物語を最後まで聞ける集中力がつき、内容を要約したり、自分の考えを言葉にする力が高まります。新しい言葉や表現が学習意欲を刺激し、読み書きの準備へとつながります。

絵本は、5歳児にとって「小学校への学びの架け橋」として機能するのです。

※「発達のピラミッド」を詳しく説明したブログ記事です。
幼児期に大切な感覚統合と発達ピラミッド〜小学校受験にも役立つ力〜


5歳児に読ませる絵本の紹介 ― どんな絵本がよいのか

選び方のポイント

  • 長めでストーリー性のある物語。
  • 登場人物の感情や葛藤を描いたもの。
  • 自然・科学・数や文字など学びに直結する内容。
  • 読後に会話が広がるテーマ。

おすすめ絵本

(出典:『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(磯崎園子/著、ほるぷ出版)より抜粋)

『おしいれのぼうけん』:定番の絵本。少し表紙が怖いけど、そこがはまるところ。

『おおきなきがほしい』:主人公の発想にわくわくしつつも、空想だからという冷静な目線も持てる

『ぼくのかえりみち』:自ら空想の世界を作り出し、現実をも巻き込んでしまう。

『王様と九人のきょうだい』:少し長いが、読みごたえもあり、物語をしっかり楽しめる。

『だいじょうぶだいじょうぶ』:考える力がつき、気もつかえるようになったら読んでほしい。

『いいから いいから』:子どもたちを励まし、力づけてくれる絵本。

絵本ナビ」 絵本の通販サイト ※とても見やすいサイトで、年齢別におすすめの絵本を紹介してくれています。

5歳児向けの絵本

親ができること

  • 感想を聞く:「どんなお話だった?」「どこが好き?」と問いかける。
  • 体験につなげる:冒険の絵本を読んだら公園で探検ごっこをする。
  • 知識に広げる:科学や自然の絵本から図鑑へ興味を広げる。
  • 繰り返し読む:お気に入りを繰り返すことで安心感と理解が深まる。

読み聞かせの注意点

  • 長めの話を無理に一気に読む必要はなく、区切って楽しむ。
  • 子どもの感想を受け止め、否定しない。
  • 感情を込めた声で読むことで理解を助ける。
  • 読中・読後の会話を大切にし、生活や体験とつなげる。

5歳児の絵本は「言葉」「感情」「学習意欲」を総合的に伸ばします。「物語を楽しむ」だけでなく、「学びの第一歩」に踏み込みます。


Q&A(まとめ)

5歳児に向いている絵本はどんなものですか?

少し長めのストーリーで、登場人物の感情や成長が描かれている絵本がおすすめです。『エルマーのぼうけん』『モチモチの木』『かいじゅうたちのいるところ』などは想像力や集中力を育てます。

Q2:5歳児はもう自分で文字を読みたがります。読み聞かせは必要ですか?

A2: はい。自分で読む力を伸ばすことと同時に、親の声で物語を聞き、内容に関して会話することは感情理解や語彙習得に効果的です。読み聞かせ・会話は「心の栄養」として続けてください。

Q3:絵本の内容をどう生活に活かせばよいですか?

A3: 読んだ後に「こんなお話だったね」と振り返り、実際の体験につなげると効果的です。冒険の絵本なら探検ごっこ、自然の絵本なら散歩や図鑑に発展させると学びが広がります。

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