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6歳でも絵本は効果的 学びと心を支える絵本教育の新しいステージ

6歳でも絵本は効果的 学びと心を支える絵本教育の新しいステージ

0歳~絵本シリーズを続けてきましたが、今回で最後になります。6歳と言えばもう小学生です。
「もう小学生になるから絵本は卒業?」――そんな声を耳にすることがあります。けれども実は、6歳以上になってからも絵本は子どもの心と学びを支える大切な存在です。小学校入学を控えたこの時期、言葉の理解力や集中力は大きく伸び、物語を深く味わえるようになります。さらに「自分の意見を伝える力」「相手の気持ちを想像する力」が必要になり、絵本はその訓練の場として非常に有効です。本記事では5歳からの違いや6歳以上で養いたい能力、そしておすすめ絵本や親ができることをまとめました。

※ブログ絵本シリーズ
0歳から絵本を楽しもう!赤ちゃんの未来を育む読み聞かせの力
1歳から広がる絵本の世界ー0歳との違いと成長を支える読み聞かせ
2歳からの絵本 ― 言葉と想像力がぐんぐん育つ読み聞かせ
3歳から広がる絵本の世界  想像力とことばの力を育てる読み聞かせ
4歳から広がる物語の世界  想像力と言葉をぐんぐん伸ばす絵本の力
5歳で広がる心と知恵の世界 小学校への架け橋となる絵本の力


6歳以上の子どもの特徴

  • 言語力:文章を自分で読めるが、難しい表現や長い物語は読み聞かせが助けになる。
  • 認知力:因果関係やルールを理解し、物語の教訓を自分の生活に結びつけられる。
  • 社会性:集団生活を意識し、友だちや先生との関わりが増える。
  • 感情面:共感力が発達し、登場人物の感情に寄り添う力が伸びる。
  • 身体能力:運動能力が安定し、手先の巧緻性(折り紙や文字書き)も向上。

5歳児との違い

項目5歳児6歳以上
言語複雑な文を話せる長文を読み、自分の考えを説明できる
認知数・文字に強い関心読み書き・計算など学習として理解
社会性協力や役割理解学校生活のルールを意識し実践
感情自己肯定感・挑戦心他者視点で考え、感情をコントロール
絵本長めのストーリーに挑戦教訓や知識を含む物語を理解できる

6歳以上で養われる力

  • 論理的思考力:物語の展開を因果関係でとらえられる。
  • 読解力:自分で読む経験と、読み聞かせで深める経験の両立。
  • 共感力:多様な価値観に触れ、他者理解を広げる。
  • 非認知能力:集中力、忍耐力、問題解決力、自己表現。
  • 学習意欲:知識の絵本から理科・社会への関心が育つ。

発達のピラミッドと絵本の読み聞かせ(約400字)

6歳以上になると、何度も登場しています発達のピラミッドの土台が出来上がり、頂点もしっかり積み上がり、まさに「学習(勉強)」が本格化します。そして、小学校に入学し、学習面でも他人と比べることになります。

  • 感覚統合:絵や文章、音声を同時に処理し、複雑な物語を理解できるようになります。読解力とともに「視覚」と「聴覚」を結びつけ、イメージを心に描く力が育ちます。
  • 見て動く力・ボディイメージ:劇ごっこや音読を通して、登場人物になりきる経験が「見て動く力」を育て、身体意識を強めます。これは表現力や発表の場にも役立ちます。
  • 言語・学習・集中力:長文を最後まで聞き、自分で要約する経験が「読解力」と「集中力」を高めます。また、言葉のニュアンスを感じ取る力は作文や会話に直結します。

絵本の読み聞かせは、6歳以上では「物語を楽しむ時間」であると同時に、「学習力と感情力を伸ばす基盤」となります。そして、絵本は登場人物の心情を考える、人物の表情を読み取る、人物の背景を考える、すなわち「読解力」を養うのにとてもよい教材です。

発達の階層構造のピラミッド。下から順に発達

6歳以上でも絵本教育は効果的

  • 読み聞かせはや質のよい会話は「語彙力」「共感力」「集中力」を支える。
  • 自分で読めるからこそ、大人の声で聞くことで深い理解につながる。
  • 絵本の内容を生活や学習に結びつけると「学びの幅」が広がる。

6歳以上に読ませたい絵本の紹介

選び方のポイント

  • 教訓や学びの要素がある物語。
  • 長文でも飽きさせないストーリー性。
  • 歴史・科学・文化など新しい知識につながるもの。
  • 感情や価値観を考えさせるテーマ。

おすすめ絵本

具体的なおすすめ絵本

(出典:『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』(磯崎園子/著、ほるぷ出版)より抜粋)

  • 『わたし』:かなり難解な絵本。哲学的で読みごたえがある。
  • 『うそ』:谷川俊太郎の詩。うそをつくことを考える。
  • 『にげてさがして』:人生は逃げることも必要。あらゆる考え方を考える。
  • 『むながちくちく』:友達との些細なすれ違いを描く。小学校の友達と重ねることも。
  • 『100万回生きたねこ』:大人にも有名な絵本。生きること、死ぬことを考える
  • 『ずーっとずっとだいすきだよ』:愛犬と過ごす日々と別れ。小学校の教科書にも採用

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6歳向けの絵本

親ができること

  • 一緒に感想を話す:「どう思った?」「自分ならどうする?」と問いかける。
  • 生活と結びつける:社会・科学の本から実際の体験や調べ学習へ。
  • 音読や役割読み:子どもと一緒に役を分担して読むと楽しく理解が深まる。
  • 図書館や本屋に行く:自分で選ぶ経験が読書意欲を育てる。

絵本は「小学校に入ったら終わり」ではなく、人生を豊かにする学びの友です。
ぜひ6歳以上でも親子で絵本を楽しみ、未来につながる読書習慣を育ててください。


Q&A(まとめ)

6歳以上でも絵本の読み聞かせは必要ですか?

A1: はい。自分で文字を読めるようになっても、大人の声で聞くことは言葉のニュアンスや感情の理解に役立ちます。安心感を与え、親子の対話のきっかけにもなります。

Q2:6歳以上にはどんな絵本が向いていますか?

A2: 友情や努力、冒険などを描いた長めのストーリーや、知識につながる絵本がおすすめです。『100万回生きたねこ』『ずーっとずっとだいすきだよ』うそ』などはかなり読みごたえがあり、心と学びの両方を育てます。大人が読んでも考えさせられます。

Q3:小学校の勉強が始まる時期ですが、絵本とどう結びつければよいですか?

A3: 絵本の物語をきっかけに数や文字、社会や自然に興味を広げると効果的です。読んだ内容を調べたり、生活体験に結びつけることで学習意欲が高まります。

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