赤ちゃんの感情発達|イヤイヤ期の理由をルイス理論で解説
マイケル・ルイスの感情発達理論でわかる赤ちゃんの心の成長
本日は久しぶりに発達理論についての記事にします。
「なんでこんなに怒るの?」「急に恥ずかしがるのはなぜ?」
その行動、実は“問題”ではなく“高度な成長のサイン”です。
赤ちゃんの感情は、生まれたときから完成されているわけではありません。
発達とともに変化し、「自分」という存在の理解とともに複雑になっていきます。
この記事では、発達心理学者ルイスの理論をもとに、
赤ちゃんの感情の発達を分かりやすく解説し、
日常の関わり方まで具体的にお伝えします。
目次
- ルイスとは誰か?感情発達理論の背景
- 感情はどう育つ?ルイスの2段階モデル
- 生まれてすぐの「原初的感情」
- 自己意識とともに生まれる「二次的感情」
- なぜイヤイヤ期は起こるのか
- 感情の発達を伸ばす親の関わり方
- リコポ幼児教育が大切にしていること
1. ルイスとは誰か?感情発達理論の背景
ルイスの感情発達理論を理解するために、まず人物について簡単に触れておきます。
マイケル・ルイス(Michael Lewis)は、アメリカの発達心理学者で、
乳幼児の感情や自己意識の発達を長年研究してきた第一人者です。
彼は多くの観察研究を通して、
- 赤ちゃんはいつから感情を持つのか
- 感情はどのように変化するのか
- 「自分」という認識とどう関係するのか
を明らかにしました。
そして導き出したのが、
感情は「自己意識の発達」とともに進化する
という考え方です。
参考:マイケル・ルイス 心理学者(wikipedia)
2. 感情はどう育つ?ルイスの2段階モデル
ルイスは感情の発達を、シンプルに2つに分けました。
■①原初的感情(生まれつきの感情)
- 喜び
- 怒り
- 驚き
- 嫌悪
特徴:自己意識がなくても生じる
■②二次的感情(自己意識が必要な感情)
- 恥ずかしい
- 誇らしい
- 嫉妬
- 罪悪感
特徴:「自分」と「他人」の理解が前提
ここで重要なのは、
感情は“感じるだけ”から“意味づけるもの”へ変わる
という点です。
3. 生まれてすぐの「原初的感情」
生まれてすぐの赤ちゃんは、シンプルな感情だけを持っています。
- お腹がすいた → 泣く
- 心地よい → 笑う
- 驚く → びっくりする
この時期は、
「ただ感じるだけの世界」
です。
まだ、
- 他人と比べる
- 評価を気にする
といった認知はありません。
4. 自己意識とともに生まれる「二次的感情」
1歳半〜2歳頃になると、大きな変化が起きます。
「自分」という存在を理解し始める(自己意識)
これにより、
- 恥ずかしい
- 誇らしい
- 悔しい
- 申し訳ない
といった感情が生まれます。
つまり、
「他人の目」を意識し始める
ようになります。
5. なぜイヤイヤ期は起こるのか
ここが、多くの保護者が悩むポイントです。
イヤイヤ期=問題ではなく“発達の証拠”
理由はシンプルです。
- 自分の意思がある
- 他人と違うことに気づく
- 思い通りにしたい
つまり、
「自分」と「他者」を区別し始めた状態
です。
イヤイヤ期は、
- わがままでも
- 反抗でもなく
高度な心の成長過程
なのです。
※イヤイヤ期に関してはこちらも参考にしてください。
「イヤイヤ期」はなぜ起こるの?―心の発達に欠かせない大切な時期―

6. 感情の発達を伸ばす親の関わり方
ここで差がつきます。
同じ出来事でも、関わり方で子どもの内面は大きく変わります。
NG例
- 「そんなことで泣かないの」
- 「〇〇ちゃんはできるよ?」
推奨される関わり
- 「悔しかったね」
- 「うまくいかなくて悲しかったんだね」
ここで育つのが、
感情を理解し扱う力(非認知能力)
です。
※こちらも参考にどうぞ。
「イヤイヤ期」の乗り越え方 ― 心を育てる親の関わりと対処法 ―
7. リコポ幼児教育が大切にしていること
私たちは、この「感情の発達」を非常に重要視しています。
なぜなら、 感情の土台が、その後の人生を左右するからです
リコポでは、
- 子どもの発達段階を丁寧に把握
- 一人ひとりに合った教育プランを設計
- 保護者と共有しながら関わる
ことを大切にしています。
また、
- 365日いつでも相談できる環境
- 担当制による一貫した関わり
により、
家庭全体で子どもを育てるサポート
を行っています。「私たちの強み」
まとめ
ルイスの理論から分かることは明確です。
- 感情は段階的に発達する
- 自己意識とともに複雑になる
- イヤイヤ期は成長の証
- 関わり方で感情の質は変わる
つまり、「困った行動」ではなく「育っているサイン」
として捉えることが大切です。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. 赤ちゃんは最初から複雑な感情を持っていますか?
A. いいえ。最初は喜びや怒りなどのシンプルな感情だけです。
Q2. 恥ずかしい・誇らしいはいつ頃から出ますか?
A. 1歳半〜2歳頃、自己意識の発達とともに生まれます。
Q3. イヤイヤ期は直すべき問題ですか?
A. いいえ。「自分」が育っている重要な発達段階です。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)