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『スイミー』と幼児教育 〜読み聞かせと会話で育つ非認知能力〜

『スイミー』と幼児教育 〜読み聞かせと会話で育つ非認知能力〜

本日も絵本に触れていこうと思います。トップの画像は会社のロゴになりますが「Lycopo」の中にある「o」の中の本は絵本をイメージしています。私たちはそのくらい絵本教育を、重要な教材として意識しています。

ところで子どものころに読んだ『スイミー』。覚えている方も多いのではないでしょうか。短い言葉と鮮やかな挿絵で描かれた小さな黒い魚の物語は、世代を超えて愛されています。でも実は、この絵本には「勇気」「多様性の尊重」「協力の大切さ」といった人生に欠かせないテーマが詰まっているのです。読み聞かせを通して子どもに伝えるだけでなく、大人が会話でサポートすることで、語彙力や想像力、論理的思考など「生きる力」へとつながります。本記事では『スイミー』を教材としてどう活かせるのかを、教育的な視点から解説します。


『スイミー』とはどんな絵本?

  • 作者:レオ・レオニ
  • 翻訳:谷川俊太郎(日本を代表する詩人、教科書常連の人ですね)
  • 教科書にも採用されることの多い名作

あらすじ(簡単に)

  • スイミーは黒い小さな魚。他の赤い兄弟は大きな魚に食べられてしまい、ひとりで旅をします。
  • 旅の中でさまざまな海の生き物と出会い、命の多様性を知ります。
  • 新しい仲間に出会ったスイミーは、協力して大きな魚の形を作り、敵を退けます。
  • そのときスイミーは「ぼくが目になろう」と自分の個性を活かして役割を果たします。

シンプルな物語ですが、教育的な解釈が多層的に広がるのがこの絵本の魅力です。

絵本『スイミー』

スイミーが伝える大切なメッセージ

勇気と挑戦心

大きな敵に立ち向かう姿は、困難に挑む勇気を教えてくれます。

多様性の尊重

「黒い自分」を活かしたスイミーの姿は、「人と違うことは力になる」というメッセージ。
違いを受け入れる姿勢は現代社会でも重要です。

協力の大切さ

仲間が力を合わせることで大きな魚を作り出す姿は、連帯と共生の象徴。

子どもはこの物語を通して、自然に思いやり・協力・個性の価値を学べます。


読み聞かせと「言葉かけ」の相乗効果

ただ読むだけでなく、会話を加えることで学びは深まります。

会話例

  • 「スイミーはどうして勇気を出せたのかな?」
  • 「もし協力してくれなかったら、あなたならどうする?」
  • 「保育園のお友達と同じ場面があったらどうする?」

この「もし〜だったら?」という仮定の問いかけは、子どもの想像力を広げ、論理的思考を引き出します。


教育理論とのつながり:最近接領域(ZPD)

絵本教育は、以前消化しましたヴィゴツキーが提唱した「最近接発達領域(ZPD)」への働きかけにとても優れています。
最近接領域とは「子どもが大人の助けを借りれば到達できる成長の範囲」を意味します。

  • 子どもは放っておいても成長しますが、それは身体的な部分が中心。
  • 知識や社会性の発達には、大人のサポートが不可欠です。
  • 『スイミー』のような短い物語でも、大人が問いかけを加えることで「ただ読む」以上の学びに変わります。

まさに絵本は、ZPDを活かすための最適な教材なのです。


絵本教育と非認知能力

非認知能力とは、テストで測れない「生きる力」全般のこと。
具体的には以下が挙げられます。

  • 自己肯定感
  • 協調性
  • 感情のコントロール
  • 問題解決能力

文部科学省や OECD の調査でも、幼少期に非認知能力を育むことが将来的な学力や社会適応に直結することが示されています。
絵本教育は、この非認知能力を自然に育てるとても効果的な方法のひとつです。


読み聞かせは年齢とともに減少傾向

実は絵本の読み聞かせって、思った以上に行われていないみたいです。また、年齢と共に大きく減少するようです。やはり保護者の方の忙しさや、時間が合わないことが影響しているようです。しかし『スイミー』の推奨年齢3歳~8歳、特にひらがなを覚えたばかりの子どもにはとてもよい教材になり、読み聞かせ+会話にも適しています。

https://benesse.jp/berd/up_images/magazine/en2015spring_2.pdf?utm_source=chatgpt.com


保護者の悩みとプロに任せる選択肢

「子どもに読み聞かせたいけど疲れてできない」
「質問されても答えに困る」
そんな声は少なくありません。

ここで大切なのは 無理をしないこと
疲れて義務感で読むより、プロのサポートを取り入れることも立派な選択肢です。

プロに任せるメリット

  • 子どもが「親以外の大人」と関わることで多様な視点を得られる
  • 家庭の負担が減り、親子の時間がより豊かになる
  • 教育的な意図を持った読み聞かせで効果が倍増

私たちのベビーシッター事業では、絵本教育を取り入れ、読み聞かせ+会話で子どもの力を引き出すサポートを行っています。

よろしければ半額の体験シッターを試してみてください。https://lycopo.com/contact/


まとめ:スイミーから学べること

  • 『スイミー』は勇気・多様性・協力の価値を伝える名作
  • 読み聞かせと「言葉かけ」で学びが深まり、非認知能力を育む
  • 大人がサポートすることでZPDを広げ、成長を加速させる
  • 忙しいときはプロに任せるのも有効

絵本はただの物語ではなく、子どもの未来をひらく「教材」です。
『スイミー』を通じて、親子の時間がもっと豊かで学びのあるものになりますように。

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