「できそうで、できない」が重要 個別教育がもたらす子どもの飛躍

前回の追加記事になります。
「あと少しでできそう!」そんな瞬間に、子どもの成長は大きく加速します。
心理学者ヴィゴツキーが提唱した「最近接領域(ZPD)」は、この“できそうで、できないこと”に大人が寄り添うことで、能力をぐんと伸ばせると説きました。
私たちリコポ幼児教育は、この理論を土台に「個別教育」を大切にしています。子どもは一人ひとり性格も得意分野も違います。だからこそ、個別に寄り添うことで「学びを楽しむ力」「自信を持って挑戦する力」を育てられるのです。今回は「最近接領域」がもたらす具体的な利益について、保護者の皆さまにわかりやすくお伝えします。
最近接領域とは?前回のおさらい
- ① すでに一人でできること
- ② 大人の手助けがあればできること ← ここがZPD(最近接領域)
- ③ 現時点では難しすぎてできないこと
例:
- ① ひらがな・カタカナは読める
- ② 大人と一緒に絵本を読める ← 成長のチャンス!
- ③ 漢字混じりの本はまだ無理
この「②の領域」に働きかけることが、成長を最も効果的に後押しします。

子どもの「あと一歩」を見極める力
子どもは、一人で読むには難しい絵本でも、大人の補助があれば楽しめます。
- わからない言葉を説明する
- 読み直しをサポートする
- 感情を込めて一緒に読む
こうした関わりによって、子どもは「読めた!」という達成感を積み重ね、自信をつけていきます。
一方、簡単すぎる課題や難しすぎる課題は成長の機会を逃します。だからこそ「子どもにとって今一番伸びる課題」を見極めることが重要です。
リコポ幼児教育では、アドバイザーであるアトム先生や担当の先生が、一人ひとりを見て、保護者と相談しながら最適な教育プランを作ります。
会話がもたらすさらなる利益
ZPDに働きかけるとき、単に読み聞かせをするだけでなく「会話」を重視しています。
たとえば絵本を読みながら――
- 「この登場人物はどうしてこうしたと思う?」
- 「もし君ならどうする?」
- 「似たような経験をしたことある?」
こうした問いかけは、語彙力だけでなく以下の力を育てます。
- 思いやり:相手の立場に立って考える力
- メタ認知:自分を客観視し、不足や強みを把握する力 ※メタ認知はとても重要な能力です。また後日詳しく説明します。
- 説明力:自分の考えを言葉で伝える力
「褒める」ことが自信を育む
さらに大切なのが「褒めること」。
ただし「結果」ではなく「努力や工夫」を褒めるのがポイントです。
- ×「頭がいいね」
- ○「最後まで諦めずに読めたね!」
- ○「知らない言葉を自分で考えたのがすごいね!」
この褒め方が、自己肯定感を高め、努力する楽しさを子どもに教えます。褒め方も後日詳しくお伝えします。
幼児期は「人生の基盤」をつくる大切な時期
「0〜6歳で将来に必要な能力の80%が備わる」と言われるように、幼児期は学びの土台づくりのゴールデンタイムです。
モンテッソーリ教育でも「敏感期(特定の学びが特に吸収されやすい時期)」の存在が指摘されています。
敏感期 | 特徴 | アプローチ例 |
---|---|---|
言語の敏感期 | 言葉を吸収する力が高まる | 読み聞かせ・会話 |
秩序感の敏感期 | 生活のパターンを理解 | ルールある遊び |
運動の敏感期 | 身体を使った活動 | リズム遊び、体操 |
https://www.mext.go.jp/content/20210720-mxt_youji-000016944_08.pdf
保護者の悩みに寄り添う
「集団教育ではついていけるか不安」
「うちの子の良さを伸ばしてほしい」
そんな保護者の声を私たちは多く聞きます。
個別教育なら、
- 一人ひとりの発達に合わせた学び
- 保護者との定期的なカウンセリング
- 小さな成長の見逃し防止
これらを通して「学びを楽しむ子ども」に育てることができます。
まとめ:個別教育の強みは「未来を切り開く力」
- 最近接領域(ZPD)に働きかけることで子どもは大きく成長する
- 会話や褒め方を工夫することで、語彙力・思いやり・自信が育つ
- 幼児期は教育のゴールデンタイム。だからこそ「個別教育」が効果的
リコポ幼児教育は、保護者と共に子どもの未来を育みます。