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5月から始めたい子どもの暑さ対策

5月から始めたい子どもの暑さ対策

外出・服装・眠るときに気をつけたいこと

5月に入ると、まだ真夏ではないのに、急に暑さを感じる日が増えてきます。
大人は「まだ大丈夫」と思っていても、子どもは体温調節の力が十分に発達していないため、暑さの影響を受けやすい存在です。厚生労働省も、子どもは体温調節能力が十分に発達していないため、特に気を配る必要があるとしています。

暑さ対策というと、少し大げさに感じるかもしれません。
でも大切なのは、特別なことをすることではなく、外出時間・服装・室内環境・眠る環境を少し見直すことです。

今回は前編として、子どもが毎日の生活の中で暑さに負けないために、保護者が気をつけたいポイントを分かりやすく紹介します。


目次

  1. 5月でも油断できない、子どもの暑さ
  2. 外出するときに気をつけたいこと
  3. 服装と帽子は「涼しさ」と「動きやすさ」で選ぶ
  4. 室内でも暑さ対策は必要
  5. 眠るときの暑さ対策
  6. 子どもの様子を見るときのポイント
  7. まとめ:暑さ対策は「早め・軽め・こまめ」に

参考(厚生労働省) 熱中症にならないために予防の行動


5月でも油断できない、子どもの暑さ

5月は、体がまだ暑さに慣れていない時期です。
朝は涼しくても、昼には急に気温が上がる日があります。

また、暑さは気温だけで決まるものではありません。
湿度、日差し、地面からの照り返し、風の弱さなども、子どもの体に影響します。

特に子どもは大人より身長が低く、地面に近い場所で過ごします。こども家庭庁も、子どもは大人より地表からの熱を受けやすいことに注意が必要だとしています。

大人が「少し暑いかな」と感じる日は、子どもにとっては「かなり暑い日」になっていることがあります。


外出するときに気をつけたいこと

暑い日の外出で大切なのは、時間・場所・休憩です。

真夏ほどではなくても、5月以降は日差しが強い日があります。
公園遊びや買い物、保育園・幼稚園への送迎でも、子どもの体には少しずつ暑さの負担がかかります。

外出するときは、次のような点を意識しましょう。

場面気をつけたいこと
公園遊び長時間続けず、日陰で休む
ベビーカー地面からの照り返しに注意する
抱っこひも親子ともに熱がこもりやすい
車移動短時間でも子どもを車内に残さない
徒歩移動日陰のある道を選ぶ

特に、ベビーカーや抱っこひもは注意が必要です。
大人が歩いていて感じる暑さと、ベビーカーの中の暑さは同じではありません。

ベビーカーは地面に近く、照り返しを受けやすい場所にあります。
抱っこひもは、保護者と子どもの体が密着するため、熱がこもりやすくなります。

「ちょっとだけだから大丈夫かな」ではなく、
「ちょっとだけでも、子どもには暑いかもしれない」と考えておくと安心です。


服装と帽子は「涼しさ」と「動きやすさ」で選ぶ

暑い日の服装は、見た目以上に大切です。

こども家庭庁は、子どもの熱中症対策として、熱のこもらない素材や薄い色の衣服、通気性のよい服装、帽子などの日よけ対策をすすめています。

選ぶときのポイントは、次の3つです。

  1. 通気性がよいこと
  2. 汗を吸いやすいこと
  3. 動きやすいこと

子どもはよく動きます。
少し涼しい服を着せたつもりでも、走ったり遊んだりすれば、すぐに汗をかきます。

汗をかいたままの服で過ごすと、体が冷えたり、肌トラブルにつながったりすることもあります。
外出時には、薄手の着替えを1枚持っておくと安心です。

また、帽子も大切です。
ただし、帽子をかぶっていれば絶対に安心というわけではありません。
帽子の中が蒸れていないか、顔が赤くなっていないか、ときどき様子を見てあげましょう。

おしゃれも大切ですが、暑い日は「かわいさ半分、涼しさ半分」くらいがちょうどよいかもしれません。


室内でも暑さ対策は必要

「外に出なければ安心」と思いがちですが、室内でも暑さ対策は必要です。

厚生労働省は、屋内ではエアコン等で温度を調節すること、遮光カーテンやすだれを利用すること、室温をこまめに確認することを熱中症予防の行動として示しています。

室内で気をつけたいのは、次のようなことです。

ポイント内容
室温を見る体感だけで判断しない
湿度を見る蒸し暑い日は負担が大きい
日差しを避けるカーテンやブラインドを使う
エアコンを使う我慢しすぎない
遊ぶ場所を見る窓際や日なたは暑くなりやすい

特に小さな子どもは、自分から「暑い」とうまく言えないことがあります。
だからこそ、保護者が室温や子どもの様子を見ながら、早めに環境を整えることが大切です。

「冷房は体に悪いのでは」と心配になる方もいるかもしれません。
しかし、暑い室内で我慢し続ける方が、子どもの体には大きな負担になることがあります。

エアコンは悪者ではありません。
子どもが快適に過ごすための、心強い味方です。


眠るときの暑さ対策

暑さ対策で見落としやすいのが、眠るときです。

子どもは寝ている間にも汗をかきます。
寝苦しい夜が続くと、眠りが浅くなり、翌日の機嫌や食欲、活動にも影響しやすくなります。

眠るときは、次の点を意識してみてください。

場面気をつけたいこと
寝る前部屋を涼しくしておく
エアコン無理に切らず、適切に使う
風向き体に直接当たり続けないようにする
パジャマ汗を吸いやすく、薄手のものを選ぶ
寝具かけすぎ・厚着に注意する
朝の様子汗びっしょりなら環境を見直す

「寝たあとに冷えたらかわいそう」と思って、布団を多くかけたくなることもあります。
でも、暑い時期はかけすぎにも注意が必要です。

子どもが寝返りをよくする、何度も起きる、髪や背中が汗で濡れている。
このような様子がある場合は、寝室の温度や寝具を見直してみましょう。

眠る環境を整えることは、ただ快適にするためだけではありません。
翌日、元気に過ごすための準備でもあります。

※子どもの寝つきに関してはこちらの記事も参考にしてください。【子どもの寝つき問題】 タイプ別にみる原因と対処法

子どもが寝つく習慣を作りましょう

子どもの様子を見るときのポイント

子どもの暑さ対策で大切なのは、「聞く」よりも「見る」ことです。

大人なら「暑い」「気持ち悪い」「少し休みたい」と言えます。
しかし、小さな子どもは、自分の体の不調をうまく言葉にできないことがあります。こども家庭庁も、子どもは暑さや体の不調を十分に言葉で訴えられないことがあるため、大人が汗・体温・顔色・泣き方などを気にかけることが大切だとしています。

次のような様子がないか、見てあげましょう。

  • 顔が赤い
  • 汗をたくさんかいている
  • いつもより元気がない
  • 機嫌が悪い
  • ぼーっとしている
  • 抱っこしたときに体が熱い
  • 遊びたがらない
  • 食欲が落ちている
  • 汗をかいていないのに暑そうにしている

環境省の熱中症環境保健マニュアルでも、子どもの顔色や汗のかき方をよく観察し、顔が赤く、ひどく汗をかいている場合は、涼しい環境で十分な休息を与えることが大切だとされています。

「なんとなくいつもと違う」
その保護者の感覚は、とても大切です。

暑い日に少しでも様子が気になるときは、涼しい場所で休ませ、無理に遊びを続けないようにしましょう。
ぐったりしている、反応が弱い、嘔吐がある、意識がぼんやりしているなどの場合は、早めに医療機関や救急相談につなげることも大切です。

参考(環境省) 熱中症を防ぐためには


まとめ:暑さ対策は「早め・軽め・こまめ」に

子どもの暑さ対策は、真夏になってから始めるものではありません。
5月のうちから、外出時間、服装、室内環境、眠る環境を少しずつ整えておくことが大切です。

大切なのは、完璧な対策をすることではありません。

「今日は少し暑いかな」
「顔が赤いかな」
「汗をかいているかな」
「寝苦しそうかな」

そうした小さな気づきが、子どもの体を守ることにつながります。

子どもは、楽しいことがあると暑さを忘れて遊び続けてしまうことがあります。
だからこそ、大人が少し先回りして、休む・涼む・着替える・環境を整えることが大切です。

次回の後編では、暑い季節に特に大切な子どもの水分補給について、年齢や生活場面に合わせて分かりやすく紹介します。


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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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