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「わかった!」が増える子に 子どもの「理解力」を高めるために

「わかった!」が増える子に 子どもの「理解力」を高めるために

子どもの理解力を養うために大切なこと

「同じ絵本を何度も読んでほしいと言われます」
「ちゃんと分かっているのか、ただ覚えているだけなのか分かりません」

乳幼児期の子どもと向き合う中で、理解力についての悩みや疑問を抱く保護者の方は少なくありません。
しかし、子どもの理解力はテストで測れるような単純なものではなく、日常の関わりや体験の積み重ねの中で、ゆっくりと育っていく力です。

本記事では、
・「絵本を読んで」と言う子どもの姿に隠れた理解の発達
・体験が理解力を深める理由
・楽しさと理解の関係
・理解力とレジリエンスのつながり
・家庭でできる理解力の育て方

について、幼児教育の視点から分かりやすく解説していきます。

目次

・「絵本を読んで」と言う子どもと理解力
・体験が理解力を深める理由
・「楽しい」という気持ちが理解を支える
・理解力はレジリエンスの土台になる
・理解力を育てるために大切な関わり


「絵本を読んで」と言う子どもと理解力

繰り返しは理解が深まっている証拠

同じ絵本を何度も何度も読んでほしがる。
多くの家庭で見られる光景ですが、「もう内容は覚えているはずなのに」と感じることもあるでしょう。

しかし、子どもにとっての絵本は、情報を覚えるための教材ではありません
物語を繰り返し体験することで、理解を少しずつ深めていくための大切な道具です。

※絵本教育はとても効果のある教育法です。
 『しろいうさぎとくろいうさぎ』から考える絵本教育とシッター活用

理解力と理解度は違う

理解度とは、「どこまで分かったか」という到達点です。
一方で理解力とは、「分かろうとする力」「意味をつなげる力」と言えます。

子どもが同じ絵本を繰り返し求めるのは、
・登場人物の気持ちに気づき始めた
・因果関係を少しずつ理解し始めた
・言葉と場面が結びついてきた

といった、理解力が動いている最中だからです。

「もう知っているはず」と止めてしまうのではなく、
「いま、この子は理解を深めている途中なんだ」と捉えることが大切です。


体験が理解力を深める

頭だけでなく、体を通して分かる

理解力は、言葉や知識だけで育つものではありません。
むしろ乳幼児期においては、体験を通した理解が中心になります。

ボディイメージとの関連

ボディイメージとは、「自分の体がどう動くか」「どこまで動かせるか」という感覚です。
この感覚が育つことで、空間認知や物の位置関係、人との距離感なども理解できるようになります。

たとえば、
・自分が狭いところを通れる
・高いところは危ない
・ぶつかると痛い

こうした理解は、実際に体を動かした経験があってこそ身につきます。

※ボディイメージは、発達のピラミッドの教育の土台にもなる項目です。
 「ボディ・イメージ」とは?学びや自信を支える“身体の地図”

協応動作との関連

協応動作とは、目と手、体と感覚を連動させて動かす力です。
積み木を積む、ボールを投げる、はさみを使うといった遊びは、理解力と深く関係しています。

「どうすればうまくいくか」
「失敗した理由は何か」

体を通して試行錯誤する中で、子どもは理解を積み重ねていきます。

遊びを通じた学習(wikipedia 英語版)

ボディイメージのイメージ

「楽しい」という気持ちを育てる

理解は感情とセットで深まる

理解力を伸ばすうえで、見落とされがちなのが感情の役割です。
人は、楽しいと感じたことほど、深く理解し、記憶にも残りやすくなります。

子どもも同じです。
「やらされていること」よりも、「やってみたいこと」の方が、理解は格段に深まります。

☆まさに「主体的に学ぶ」という姿勢は「意図的な」幼児教育・遊びの中でより効果的に育ちます。

楽しい体験は学びの入口

遊びの中で、
・なぜだろう
・どうしてこうなるの
と感じる瞬間が生まれます。

この「不思議だな」「面白いな」という感情が、理解力を動かすエンジンになります。

理解させようとするよりも、
「一緒に楽しむ」
「驚きを共有する」
ことが、結果として理解を深める近道になります。


理解力があることは、レジリエンスを支える

立ち直る力との深い関係

理解力は、単に学習のための力ではありません。
実は、レジリエンス(立ち直る力)とも深く結びついています。

失敗したとき、
・なぜうまくいかなかったのか
・次はどうすればよいのか

を考えられる子どもは、気持ちを切り替えやすくなります。

レジリエンス─折れても、また立ち上がれる子に


理解できると、感情を整理できる

「理由が分からない失敗」は、子どもにとって大きなストレスになります。
一方で、少しでも「分かった」「納得できた」という感覚があると、心は落ち着きやすくなります。

理解力は、感情を整理し、前に進むための土台でもあるのです。


理解力を育てるために

― 大人ができること

大切なのは、日常の中での関わり方です。

子どもが何かに興味を示したとき、
すぐに答えを与えるのではなく、
「どう思う?」
「どうしてかな?」
と問いを投げかけてみる。

うまく言葉にできなくても構いません。
考えようとする時間そのものが、理解力を育てます。

また、失敗や遠回りを急いで正さないことも重要です。
理解は、一直線ではなく、行きつ戻りつしながら深まっていきます。

子どもの理解力は、目に見えにくく、不安になりやすい力です。
しかし、絵本をせがむ姿、体を使って遊ぶ姿、何度も挑戦する姿の中に、確かな成長があります。


パパママからよくある質問3つ

Q1. 同じ絵本ばかり読んでほしがるのは、理解力が低いからですか?

→いいえ、むしろ理解力が育っている途中のサインです。子どもは繰り返し物語を体験することで、登場人物の気持ちや出来事のつながりを少しずつ理解していきます。「覚えているからもう十分」ではなく、「理解を深めている最中」と捉えることが大切です。


Q2. 体を動かす遊びと理解力には、本当に関係があるのでしょうか?

→大きく関係があります。乳幼児期の理解は、頭だけでなく体験を通して育ちます。体の動きや感覚を使うことで、物の位置関係や因果関係を実感として理解できるようになり、それが思考力や理解力の土台になります。


Q3. 理解力が高いと、なぜレジリエンスにつながるのですか?

→理解力があると、「なぜ失敗したのか」「次はどうすればいいのか」を考えられるようになります。理由が分かることで気持ちを整理しやすくなり、立ち直る力(レジリエンス)が育ちます。理解力は、心の安定を支える大切な力でもあります。


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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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