【赤ちゃんにも個性がある】3つの気質タイプとは?
トーマスとチェスの研究から考える“わが子らしさ”
「どうして、うちの子はこんなに泣くのだろう」
「上の子と全然ちがう」
「私の育て方が悪いのかな…」
乳幼児を育てる中で、こんな思いを抱いたことはありませんか?
実はその違いは、“育て方”よりも前にあるものかもしれません。
それが 生まれ持った気質 です。
赤ちゃんにも個性があります。
そしてその個性は、すでに生まれたときから存在しています。
この記事では、発達心理学の研究者
アレクサンダー・トーマス と
ステラ・チェス の研究をもとに、
赤ちゃんの3つの気質タイプと、家庭での関わり方について考えていきます。
目次
- 赤ちゃんに「気質」があるとはどういうことか
- トーマスとチェスの縦断研究
- 3つの気質タイプ
- 本当に大切なのは「相性(Goodness of Fit)」
- タイプ別・家庭でできる関わり方
- まとめ ― 子どもは理解される存在
赤ちゃんに「気質」があるとはどういうことか
気質とは、簡単に言えば「反応の仕方のクセ」です。
・刺激への敏感さ
・感情の強さ
・生活リズムの安定さ
・新しい環境への適応の仕方
これらは、しつけや教育よりも前に見られます。
つまり、
育て方が原因で“その子”になったのではない のです。
※子どもの気質については以前にも少し触れています。
子どもの気質の違いを理解 兄弟でも異なる「その子らしさ」を大切に
トーマスとチェスの研究
トーマスとチェスは、赤ちゃんを長期にわたり追跡調査しました。
そこで明らかになったのは、
「子どもの行動の違いは、親の努力不足ではなく、生まれ持った気質による部分が大きい」
という事実でした。
そして彼らは、赤ちゃんの気質を大きく3つに分類しました。
① 育てやすい子(Easy Child)
特徴:
・生活リズムが安定している
・機嫌がよいことが多い
・新しい環境にも比較的スムーズに適応する
全体の約40%。
このタイプは、親に「育児ってこんなもの?」という安心感を与えてくれます。
しかし注意したいのは、
“手がかからない”=“サポートがいらない”ではないこと。
表情や小さな変化を丁寧に見ていくことが大切です。
② 育てにくい子(Difficult Child)
特徴:
・生活リズムが不規則
・泣きが激しい
・変化に敏感
・感情表現が強い
約10%。
ここで多くの親が、自分を責めます。
でもこのタイプは「わがまま」なのではありません。
感受性が強く、エネルギーが豊か なのです。
強く反応できるということは、
将来、情熱的に生きる力にもなり得ます。
③ ゆっくり慣れる子(Slow-to-Warm-Up Child)
特徴:
・新しい環境に慎重
・最初は消極的
・時間をかけると適応できる
約15%。
人見知りが強く、保育園で固まることもあります。
でもこの慎重さは、
観察力と内面の深さの芽 でもあります。
急がせすぎないことが、この子の力を守ります。
本当に大切なのは「相性(Goodness of Fit)」
トーマスとチェスが強調した最重要概念がこれです。
問題は「子ども」ではありません。
問題は「親」でもありません。
大切なのは、
子どもの気質と環境との相性 です。
例えば:
| 子どもの気質 | 環境との関係 |
|---|---|
| 敏感タイプ | 刺激が多すぎると疲れやすい |
| 慎重タイプ | 急かされると不安が強まる |
| 穏やかタイプ | 見逃されやすい |
組み合わせが合えば、子どもは自然に力を発揮します。
参考:トーマスとチェスの気質理論(Fiveable)

タイプ別・家庭でできる関わり方
敏感タイプ
・予定を事前に伝える
・急な変化を減らす
・落ち着ける空間をつくる
慎重タイプ
・無理に前に出さない
・「見ている時間」を尊重する
・成功体験を小さく積む
育てやすいタイプ
・感情表現を丁寧に受け止める
・自分の気持ちを言葉にする練習をする
どのタイプも、「矯正」ではなく「理解」が鍵です。
まとめ ― 子どもは理解される存在
赤ちゃんの3つの気質タイプは、
- 育てやすい子
- 育てにくい子
- ゆっくり慣れる子
でも、これは優劣ではありません。
大切なのは、
「この子はどんな子か?」と知ろうとすること。
子どもは直す対象ではありません。
理解されることで、安心して育つ存在です。
もし今、
「うちの子だけ違う」と感じているなら、
それは“問題”ではなく“個性”かもしれません。
その視点に立てたとき、
子育ては少しだけ、やわらかくなります。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. 「育てにくい子」は将来も大変な性格になりますか?
いいえ、そうとは限りません。
感情が強く、刺激に敏感な気質は「問題」ではなく「特徴」です。
適切な環境や関わり方があれば、その豊かな感受性やエネルギーは大きな強みに育ちます。大切なのは矯正ではなく、気質に合ったサポートです。
Q2. 兄弟で性格がまったく違うのは、育て方の違いですか?
必ずしもそうではありません。
トーマスとチェスの研究が示したように、赤ちゃんには生まれつきの気質があります。同じ家庭環境でも反応が違うのは自然なことです。「同じように育てているのに…」と自分を責める必要はありません。
Q3. 子どもの気質は変えられますか?
気質そのものを変えることは難しいですが、表れ方は変わります。
子どもの気質と環境の“相性(Goodness of Fit)”が整うと、困りごとはぐっと減ります。気質を直そうとするより、関わり方を少し調整することが現実的で効果的です。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)