【1歳~5歳】幼児期に育てたい“ルールを守る力”
決まりに気づき、遊びが楽しくなる発達のプロセス
「順番だよ」「今は待って」
子どもと過ごす日常の中で、私たちは何度も“決まり”や“ルール”を伝えます。
しかし、子どもにとってルールは最初から当たり前に理解できるものではありません。年齢や発達段階によって、ルールの受け取り方や守り方は大きく変わっていきます。
1歳ごろは大人の示す「やっていいこと・いけないこと」を、雰囲気や繰り返しの経験から少しずつ理解していく時期です。
そして5歳前後、協同遊びが広がってくるころになると、順番や簡単な約束といった“みんなで守る決まり”の意味に気づき始めます。
ルールは子どもを縛るためのものではなく、遊びを楽しくし、人との関係を円滑にするための大切な土台です。
この記事では、子どもが決まりに気づく発達の流れと、ルールを守る力を育てる大人の関わり方を、具体例を交えて解説します。
目次
- 子どもはいつから決まりに気づくのか
- 決まりは「自分の気持ちをコントロールする力」とつながる
- 順番を守ることで遊びが円滑になる
- 遊びは決まりがあるからこそ楽しい
- 決まりを守ることが「人に迷惑をかけない」につながる
- 決まりの意味を伝える大人の関わり
- 決まりは事故や争いを防ぐ“見えない安全柵”
子どもはいつから決まりに気づくのか
子どもが決まりに気づく時期には段階があります。
1歳前後になると、「これはダメ」「これはいい」といった大人の示す行動の枠組みを、言葉や表情、繰り返しの経験を通して理解し始めます。
この段階では、ルールの意味を論理的に理解しているわけではありませんが、「この場面ではこうする」という感覚が少しずつ身についていきます。
5歳ごろになると、友だちと一緒に遊ぶ“協同遊び”が増え、順番を守る、役割を決めるなど、簡単なルールを共有できるようになります。
おもちゃを交代で使う、鬼ごっこで鬼役を決めるなど、遊びの中で「みんなで守る決まり」の存在に気づき始める時期です。
決まりは「自分の気持ちをコントロールする力」とつながる
ルールを守るという行為は、単なる我慢ではありません。
「今すぐやりたい」「早く使いたい」という気持ちを一度立ち止めて、順番や約束に従うことは、自分の感情をコントロールする練習でもあります。
たとえば、滑り台で順番を待つ場面では、「先にやりたい」という気持ちと、「順番を守る」という決まりの間で、子どもは小さな葛藤を経験します。
この葛藤を何度も経験することで、少しずつ気持ちを調整する力が育っていきます。
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順番を守ることで遊びが円滑になる
順番を守ることは、遊びをスムーズに進めるための大切な要素です。
ブランコや滑り台など、順番を守らなければ混乱が生じる場面では、ルールの意味がとても分かりやすく体験できます。
順番を守ることで、
・誰かが独占してケンカになることを防ぐ
・安心して遊べる雰囲気が生まれる
・次は自分の番だと見通しを持てる
といったメリットを、子ども自身が実感できるようになります。
この頃から、「約束」という言葉の意味も少しずつ分かり始め、決めたことを守る経験が積み重なっていきます。
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遊びは決まりがあるからこそ楽しい
一見、自由に遊ぶ方が楽しいように見えますが、多くの遊びには実は決まりがあります。
ルールのある遊びは、先の展開が予想できたり、みんなで同じ土俵に立てたりすることで、楽しさが生まれます。
鬼ごっこやかくれんぼも、「捕まったら鬼になる」「見つかったら負け」といった決まりがあるからこそ、ワクワクしながら参加できます。
決まりは遊びを縛るものではなく、遊びを成立させ、面白くするための“枠組み”でもあります。
決まりを守ることが「人に迷惑をかけない」につながる
ルールを守ることは、自分だけでなく周囲の人が安心して過ごすためにも大切です。
順番を守らず割り込んでしまうと、周囲の子どもは不快な思いをし、トラブルに発展することもあります。
幼児期に、「自分の行動が他の人にどう影響するか」を少しずつ体験していくことは、社会性の基礎づくりにつながります。
決まりを守ることは、「人に迷惑をかけない」という感覚を育てる第一歩でもあります。
決まりの意味を伝える大人の関わり
「決まりだから守りなさい」という伝え方だけでは、子どもは納得できないこともあります。
なぜその決まりがあるのか、どんな意味があるのかを、子どもの理解できる言葉で伝えることが大切です。
たとえば、
「順番を守るのは、みんなが気持ちよく遊ぶためだよ」
「走っちゃいけないのは、ぶつかると危ないからだよ」
といったように、決まりの目的を伝えることで、ルールが“納得できるもの”に変わります。
時には、決まりについて子どもと話し合うことも効果的です。
「どうしたらみんなが楽しく遊べるかな」と一緒に考える経験は、ルールを自分ごととして捉えるきっかけになります。
決まりは事故や争いを防ぐ“見えない安全柵”
多くのルールは、事故や争いを防ぐために存在しています。
走らない、順番を守る、物を投げないといった決まりは、すべて安全を守るための“見えない柵”のようなものです。
決まりを守るからこそ、安心して遊びに集中でき、結果的に楽しさも増します。
ルールは子どもを縛るものではなく、子どもが安全に、そして楽しく過ごすための土台です。
参考:子どもに順番を守ることを教えることは脳に良い(オークランド大学ワイパパ・タウマタ・ラウ校理学部心理学部)
Q&A三問
Q1.子どもは何歳ごろから決まりやルールを理解できますか?
1歳ごろから大人の示す「してよい/いけない」を雰囲気や繰り返しで理解し始めます。5歳前後になると協同遊びが増え、順番や簡単な約束など“みんなで守る決まり”の意味に気づいていきます。
Q2.順番を守れずにトラブルになるとき、どう関わればよいですか?
感情が高ぶっている時は一度落ち着かせ、なぜ順番が必要かを具体的に伝えましょう。「みんなが楽しく遊ぶため」「ケンカにならないため」など、決まりの目的を短い言葉で示すと納得しやすくなります。
Q3.「決まりだから守りなさい」と言っても納得しません。どうすれば?
決まりの意味や目的を子どもの言葉で説明し、可能であれば一緒に話し合って決め直すのが効果的です。決まったことを守れた経験を積み重ねると、ルールが“自分ごと”として定着していきます。
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