ほどほどにうまくいけば十分 完璧じゃない関わりこそ親子を強くする
子どもが泣きやまない。
何をしても不機嫌で、抱っこしても、声をかけても、うまくいかない。
そんな日が続くと、
「自分は親に向いていないのかもしれない」
「こんなにうまくできなくて大丈夫なのだろうか」
と、心が沈んでしまうことがあります。
子育ての中で「アタッチメント(愛着)が大切」という言葉を聞くほど、
ちゃんと応えなければならない
失敗してはいけない
そんなプレッシャーを感じてしまう方も少なくありません。
でも、今日ははっきりお伝えしたいことがあります。
子育ては、ほどほどにうまくいけば十分です。
アタッチメントは子どもを育てる、将来の能力の育成においてとても重要です。
しかし、完璧である必要はありません。
むしろ、完璧ではないやりとりの積み重ねこそが、
子どもと親の心を育てていきます。
※アタッチメントの重要さについてはブログの「愛着・アタッチメントについて」のカテゴリーにまとめています。
「アタッチメント(愛着)」について—子どもの“心の土台”になる力
非認知能力は「安定したアタッチメント」から育つ
目次
- アタッチメントは大切。でも、子育ては本当に大変
- 「うまくいかない自分」を責めてしまうとき
- 子どもの望み通りに応えられるのは、せいぜい3割
- 「当たり」と「はずれ」のやりとりが意味をもつ
- 子どもが育つのは、思い通りにならない経験の中
- 親もまた、やりとりを通して学んでいく
- 親の心身の健康が、いちばんの土台
- 第3者に頼るのも大事
- ほどほどでいい。その“余白”が、親子を強くする
1. アタッチメントは大切。でも、子育ては本当に大変
アタッチメント、つまり愛着は、子どもの心の発達にとってとても重要です。
この考え方を広めた ジョン・ボウルビィ は、
子どもが安心して世界に向かうためには、信頼できる大人との安定した関係が必要だと述べました。
参考:愛着理論(Encyclopaedia Britannica)
この理論を知ると、
「子どもの気持ちにちゃんと応えなければ」
「失敗したら愛着が壊れてしまうのでは」
と、不安になることがあります。
しかし現実の子育ては、理論通りには進みません。
泣き止まない子どもを前に、途方に暮れることもあります。
理由が分からず、何をしても裏目に出るように感じる日もあります。
それは、親として失格だからではありません。
子育てそのものが、とても負荷の大きい営みだからです。
※以前も関連した記事を書いていますが、以前のものの方が少しロジカルです。
「完璧じゃなくていい」─“悩める親”こそ、子どもに寄り添える人
2. 「うまくいかない自分」を責めてしまうとき
子どもがつらそうにしているのに、
自分はイライラしてしまう。
余裕がなく、優しくできない。
そんなとき、多くの親は
「もっとちゃんとしなきゃ」
「他の人はできているのに」
と、自分を責めてしまいます。
けれど、ここで立ち止まって考えてみてください。
100%うまくいく子育てなど、そもそも存在しません。
どれだけ子どもを大切に思っていても、
どれだけ勉強していても、
思い通りにいかない瞬間は必ず訪れます。

3. 子どもの望み通りに応えられるのは、せいぜい3割
実は、子どもが発するサインに対して、
親が子どもの望み通りに応えられる確率は、3割程度だと言われています。
これは、決して低い数字ではありません。
むしろ、それが「普通」なのです。
子ども自身も、
・自分が何を求めているのか分からない
・言葉にできない
・気持ちが次々変わる
そんな状態でサインを出しています。
親が完全に読み取れるはずがありません。
7割は、ズレる。
勘違いする。
うまくいかない。
それが、子育ての前提です。
4. 「当たり」と「はずれ」のやりとりが意味をもつ
アタッチメントというと、
「当たりの関わり」を積み重ねることが大切だと思われがちです。
でも実際には、
当たりとはずれの両方があってこそ、関係は育ちます。
はずれたとき、
子どもは
「これは違ったんだ」
「こう伝えたらいいのかもしれない」
と、少しずつ自己主張の仕方を学んでいきます。
同時に、
「それでも関係は壊れない」
という安心感も育ちます。
5. 子どもが育つのは、思い通りにならない経験の中
子どもにとって、
望んだ通りにならない経験は、決して悪いものではありません。
・自分の気持ちを伝えてみる
・違いを感じる
・調整する
こうした経験を通して、
自己効力感や
折り合いをつける力が育っていきます。
常に先回りされ、完璧に満たされる環境では、
こうした力は育ちにくいのです。
6. 親もまた、やりとりを通して学んでいく
子育ては、親が一方的に教えるものではありません。
親自身も、子どもとの関わりの中で学んでいきます。
「この子は、こういうときに不安になるんだな」
「これは逆効果だったな」
「今の声かけは、少し届いたかもしれない」
その気づきは、
成功と失敗を繰り返す中でしか得られません。
完璧を目指すより、
試行錯誤を続けることの方が、よほど大切です。
7. 親の心身の健康が、いちばんの土台
どんな理論よりも、どんな育児書よりも、
親の心と体が保たれていることが、子どもにとっての最大の安心です。
疲れ切っているときに、
共感的に関わるのは難しい。
余裕がないときに、
穏やかでいるのは無理があります。
だからこそ、
「ちゃんとできない日」があっていい。
「今日は最低限で終わり」でもいい。
親が倒れてしまっては、元も子もありません。
8. 親だけで抱え込まないために――第3者の存在が必要な理由
子育てが大変なのは、
「親の力が足りないから」ではありません。
そもそも、子育ては一人(あるいは家族だけ)で完結するものではないからです。
どれだけ子どもを愛していても、
どれだけ学んでいても、
24時間、感情を受け止め続けることには限界があります。
ときには、
・少し距離を取って子どもを見る
・親以外の大人と関わる
・「自分が休む時間」を意図的につくる
こうした第3者の存在が入ることで、
親子関係はむしろ安定しやすくなります。
アタッチメントの視点でも、
「親が常に一人で背負い続ける」ことは前提とされていません。
親が安心できる状態であることが、
結果として子どもの安心につながるのです。
ベビーシッターの役割は、
親の代わりになることではありません。
「親が親でい続けるための“支え役”」です。
数時間、子どもを安心して任せられる。
その間に、
・休む
・用事を済ませる
・気持ちを整える
それだけで、
子どもへのまなざしが大きく変わることは珍しくありません。
そして、私たちのサービスは、ただお子様を預けるだけではなく、その頂いた時間に対して、本人たちの気質に合った幼児教育を行なおうというものです。預けていただけるならば、お子様に取ってより有意義なものにしようというサービスになっています。
9. ほどほどでいい。その“余白”が、親子を強くする
子育てに必要なのは、完璧さではありません。
ほどほどの関わり
ほどほどの成功
ほどほどの失敗
その中にある余白が、
親子双方の心を育てていきます。
うまくいかない日があっても大丈夫です。
今日も関係が続いている。
それだけで、十分に価値があります。
パパママからよくある質問3つ
Q1. 子どもの気持ちにうまく応えられない日が多いのですが、大丈夫でしょうか?
大丈夫です。子どものサインに対して、望み通りの対応ができるのは3割程度と言われています。残りの「うまくいかなかったやりとり」も含めて、親子関係は育っていきます。完璧である必要はありません。
Q2. アタッチメントが大事と聞くと、失敗できない気がして苦しくなります。
アタッチメントは「常に正解すること」では育ちません。当たりとはずれを繰り返しながらも、関係が続いていく経験そのものが、子どもの安心感につながります。ほどほどで十分です。
Q3. 親がしんどいとき、第3者に頼るのは逃げではありませんか?
逃げではありません。親の心身の健康は、子どもにとって最も大切な土台です。ベビーシッターなどの第3者を頼ることは、親子関係を守るための前向きな選択です。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)