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レジリエンス─折れても、また立ち上がれる子に

レジリエンス─折れても、また立ち上がれる子に

現代社会は目まぐるしく変化し、その社会の急激な変化に対し自分自身も変化し続けなければなりません。どんな状況でもめげずに学び続けて、チャレンジする・・・これは子どもだけではなく、大人にも求められている力です。    

学び続ける姿勢を持つ子ども→「学ぶことが好きな子ども」を育てる。これこそ、私たちが最も大事にしていること、私たちの会社のコピーにもなっています。
会社の概要と想い
今日はそんな考えと大いに関連する言葉を取り上げた記事です。


子どもは成長の中で、うまくいかない場面や、思い通りに進まない瞬間を必ず経験します。
泣いたり、怒ったり、落ち込んだり…まるで毎日が小さなハプニングの連続です。
しかし、その一つひとつを“自分の力で乗り越えていける子”に育つかどうかは、周囲の大人の関わりに大きく左右されます。

今回のテーマは、心理学・教育分野で近年とくに注目されている「レジリエンス(立ち直る力)」です。
レジリエンスは、単なる“強さ”ではありません。「しなやかさ」「柔軟性」「回復する力」の総体であり、どんな子どもにも必ず備わる種のようなものです。

この力をどう育てていくのか。家庭では何ができるのか。今後数回にわたり深めていきますが、まず今回は“レジリエンスとは何か”を土台から丁寧に解説します。

<本日の目次>

  1. レジリエンスとは
  2. 子どものレジリエンスを形づくる3つの力
  3. 自分で判断できる子は、なぜ強いのか
  4. レジリエンスを育てるために家庭ができること
  5. 次回予告


レジリエンスとは──心のしなやかさと回復の力

「レジリエンス」は、もともと物理学の概念で「外から力が加わった後に、元の形へ戻る柔軟性」を意味します。
心理学に取り入れられてからは、

  • 困難に直面しても折れずに回復する力
  • 失敗から立ち直り、むしろ経験を糧に変える力
  • 心の安全基地を持ちながら、環境に適応していく力

といった“心の弾力性”を表す言葉として広まりました。

大切なのは、レジリエンスは「生まれつき決まっている能力」ではないという点です。
子どもは日々の経験と、周囲の大人の関わりを通して、レジリエンスを徐々に育てていきます。

子どものウェルビーイングに重要なレジリエンスを育むために(ベネッセ研究記事)
※保育園・幼稚園のサポートや親の関わりが、子どものレジリエンスと家族の安定にどう結びつくかを示す、わかりやすい解説してくれています。


立ち直れる子どもを育てる3つの土台

レジリエンスは、一つの要素だけで育つものではありません。
専門家たちは、主に次の3つが影響すると指摘しています。


① 成長中の子ども自身の力

幼児期の脳は、日々の経験によって驚くほどダイナミックに変化します。
「うまくいかない経験」もまた脳を育てる刺激となり、そのたびに子どもは“適応”という学びを繰り返します。

  • 転んでも、再び立ち上がる
  • 取り合いで思い通りにならなくても、別の遊びを見つける
  • 注意されても、やがて気持ちを切り替える

こうした小さな行動の積み重ねが、レジリエンスの芽を育てます。


② 周囲の力(保育園・地域・他者との関わり)

子どもは、一人の大人だけで育つわけではありません。
保育園、幼稚園、友だち、地域の人など、多様な関わりが子どもの視野を広げ、“自分とは違う考え方がある”と理解する助けになります。

周囲の大人が「その気持ち、わかるよ」と共感しつつ、「どうしてみようか?」と問いかけていくやりとりは、子どもの思考を深める重要な土壌になります。


③ 家庭の影響──安心できる居場所があるか

レジリエンスを左右する最大の要素は、家庭での“安全基地”です。

安心できる家庭があると、子どもは外の世界に挑戦する勇気を持てるようになります。
逆に、失敗したときに安心して戻ってこられる場所がないと、挑戦への意欲は弱まりやすくなります。

つまり、「挑戦する力」と「立ち直る力」は、家庭での温かい関わりによって支えられているのです。

※安全基地を作る→「アタッチメント(愛着)」のことに関しての記事です。
 「アタッチメント(愛着)」について—子どもの“心の土台”になる力


自分で判断できる子は、なぜレジリエンスが強いのか?

レジリエンスを育てる上で、私たちがとても大事にしているのが“主体性”です。
主体性とは、自分で選び、判断し、自分の考えを表現する力。

主体的な子どもは、失敗したときの理由も、成功したときの過程も、自分なりに理解しようとします。
この「自分で整理できる力」が、立ち直りを大きく支えます。

たとえば…

  • 「こうしたい」
  • 「これは嫌だ」
  • 「こっちを選ぶ」

このように自分の意見を持つことは、決してワガママではありません。
むしろ“自分の心を守る力”につながる健全な成長です。

そしてどんな子でも失敗します。
大切なのは、“失敗しても大丈夫だと思える子”に育つこと。
立ち直れる力こそ、人生を生き抜く上での本当の強さです。

褒め方について

レジリエンスを育てるために家庭でできること

ここでは、日常の中ですぐに実践できるポイントを紹介します。
小さな習慣こそ、レジリエンスの核心部分を育てます。


① 子どもの選択肢を奪わない

「どっちにする?」と聞いて子どもに選ばせるだけでも、主体性の芽が育ちます。
小さな選択の積み重ねが、大きな判断力の土台になります。


② 失敗しても過度に介入しない

転んだら心配になるのは当然ですが、すぐに先回りして助けると“自分では対処できない”という誤学習を招く場合があります。
見守れる範囲で、まずは子どもの行動を尊重してみてください。


③ 結果よりもプロセスをほめる

「うまくできたね」よりも
「最後までやろうとしたね」「工夫したね」
と声をかけるほうが、自己効力感を高めます。

※子どものほめ方に関しての記事です。参考にしてみてください。
 子どもを伸ばす正しい「ほめ方」―才能ではなく努力を認める

④ 気持ちの言語化を手伝う

「悔しかったね」「嫌だったね」
子どもの感情に名前をつけてあげることで、気持ちの整理がしやすくなります。


⑤ 安心して戻れる場所をつくる

失敗しても、泣いても、怒っても、家では“受け止めてもらえる”という確信が、挑戦する勇気を育てます。
保護者の存在そのものが、最強のレジリエンス支援です。


次回予告──レジリエンス特集は数回にわたり続きます

今回は、レジリエンスの全体像を分かりやすく整理しました。
次回以降は、

  • レジリエンスの科学的根拠
  • 幼児期に特有の「つまづき」と回復力
  • 具体的に何歳ごろからどう育つのか
  • レジリエンスと非認知能力の関係

など、より深いテーマを取り上げていきます。

「立ち直る力」は、一生ものの財産です。
次回も、ぜひお読みください。


今日のおさらいQ&A3問

Q1. レジリエンスとはどんな力ですか?

レジリエンスとは、困難や失敗から回復し、再び前に進むための“心のしなやかさ”です。強さというより「折れてもまた伸びる力」であり、幼児期の経験や周囲の関わりによって育っていきます。


Q2. レジリエンスを育てる上で家庭が特に大切な理由は?

家庭は、子どもにとっての“安心して戻れる場所”だからです。安心感があることで、子どもは挑戦する勇気をもち、うまくいかなくてもまた立ち上がれます。保護者の共感と見守りがレジリエンスの土台になります。


Q3. どんな関わりが主体性や判断力の育ちにつながりますか?

「自分で選ぶ経験」を日常に増やすことが効果的です。小さな選択(服・おやつ・遊び)を積み重ねることで、自分の意見を持つ力が育ちます。感情を言語化し、プロセスをほめる関わりも重要です。


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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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