子どもを支えるために、まずは自分のケアを
安定した関わりは、養育者の“支えられ感”から生まれる
「子どものために、もっと頑張らなきゃ」
そう思えば思うほど、心も体も疲れてしまうことがあります。
子育てに真剣な人ほど、
「弱音を吐いてはいけない」
「自分が踏ん張らなければ」
と、知らず知らずのうちに一人で抱え込んでしまいがちです。
けれど、子どもを安定して支え続けるために、
**一番最初に守られるべき存在は、実は“養育者自身”**です。
今回は、普段アタッチメントについて多くの記事を書いてきた立場から、
あえてアタッチメント理論そのものには深く触れず、
「子どもを支える側を、どう支えるか」
という視点でお話ししたいと思います。
目次
- 安定した関わりは「個人の努力」だけでは続かない
- パートナーの支えがもつ大きな意味
- 子育ては「チーム」で取り組むもの
- 親自身の心身のケアは、子どものためでもある
- 養育者の孤立が、もっとも危険
- 私たちが大切にしている「養育者に寄り添う支援」
- まとめ:支えられている人ほど、やさしくなれる
1. 安定した関わりは「個人の努力」だけでは続かない
子どもへの関わりが安定している人、
あるいは不安定さを感じやすい人――
どちらであっても、周囲の協力は不可欠です。
「アタッチメントが安定している親だから大丈夫」
「不安定だから支援が必要」
という単純な話ではありません。
どんな養育者でも、
- 疲れる日がある
- 余裕を失う瞬間がある
- 感情が揺れるときがある
それは自然なことです。
安定した関わりとは、完璧な関わりではありません。
回復できる環境があるかどうか、
支えに戻れる場所があるかどうか、
そこが何より重要です。
※改めて「愛着・アタッチメント」についてはこちらをご覧ください。ブログのカテゴリーにもまとめています。
「アタッチメント(愛着)」について—子どもの“心の土台”になる力
2. パートナーの支えがもつ大きな意味
多くの研究で示されているのが、
夫婦・パートナー間の関係が良好な家庭ほど、子どもの情緒が安定しやすい
という点です。
これは、「夫婦仲が良い=いつも仲良し」という意味ではありません。
- 気持ちを言葉にできる
- つらさを分かち合える
- 一人で抱え込まなくていい
こうした心理的な安全感があることが大切なのです。
養育者が誰かに支えられているとき、
子どもに向き合う表情や声のトーンは、自然と柔らかくなります。
逆に、
「全部自分でやらなきゃ」
「誰にも頼れない」
という状態が続くと、どんな人でも余裕を失ってしまいます。
※関連記事です。
親と子どもの関係は「遺伝」するのか?
3. 子育ては「チーム」で取り組むもの
子育ては、決して一人で完結するものではありません。
本来はチームで行う営みです。
そのチームには、さまざまな存在が含まれます。
- パートナー
- 祖父母や親族
- 保育園・幼稚園
- 地域の子育て支援事業
- 専門職(保育士、相談員、シッターなど)
誰か一人にすべてを背負わせないこと。
これが、長く安定した子育てを続けるための大前提です。
「頼ること」は、甘えではありません。
**持続可能な子育てのための“技術”**です。
4. 親自身の心身のケアは、子どものためでもある
養育者の心身の状態は、
想像以上に子どもに伝わります。
- 寝不足
- 慢性的な疲労
- 不安や抑うつ
- 強いストレス
これらを無理に押し殺しても、
子どもは雰囲気として感じ取ります。
必要に応じて、
- 医療機関
- カウンセリング
- 公的な相談窓口
を利用することは、子どものための選択でもあります。
参考として、アクセスしやすい窓口を挙げておきます。
- こども家庭庁「子育て支援情報」
https://www.cfa.go.jp/ - 厚生労働省 こころの健康相談
https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
「相談するほどではない」と感じる段階こそ、
実は一番相談していいタイミングです。
5. 養育者の孤立が、もっとも危険
子育てにおいて、最も避けたいのが孤立です。
- 話し相手がいない
- 気持ちを吐き出す場がない
- 「分かってもらえない」と感じている
この状態が続くと、
自己否定感や無力感が強まりやすくなります。
そしてこれは、
「愛情が足りない」
「意識が低い」
から起きるのではありません。
孤立は環境の問題です。
だからこそ、
「一人にしない仕組み」
を社会全体でつくる必要があります。

6. 私たちが大切にしている「養育者に寄り添う支援」
私たちは、
単なるベビーシッター・保育サービスではありません。
子どもを支えることと同じくらい、
養育者に寄り添うことを大切にしています。
- 365日いつでも相談可能
- LINE・メール・電話での対応
- 必要に応じて訪問相談
相談内容は、
子育てや教育のことだけではありません。
- 眠れていない
- 気持ちが沈んでいる
- 誰かに話を聞いてほしい
そうした養育者自身の心身の安定についての相談も、
とても重要だと考えています。
相談を受けるスタッフは、
経験があり、穏やかで、
「否定しない」「急がせない」人たちです。
答えを押しつけるのではなく、
一緒に整理し、寄り添う体制と環境を整えています。
7. まとめ:支えられている人ほど、やさしくなれる
子どもを安定して支えるために、
まず必要なのは、
「もっと頑張ること」ではありません。
- 支えられている感覚
- 頼っていいという安心
- 回復できる場所
これらがあってこそ、
人はやさしく、安定して関わり続けることができます。
子育てはマラソンではなく、駅伝です。
一人で走り切ろうとしなくていい。
子どもを支えるために、
まずはあなた自身が支えられていてください。
リコポ式おさらいQ&A3問
Q1.子どもへのアタッチメントが安定していれば、親のケアはそれほど必要ないのでは?
いいえ、アタッチメントが安定している人ほど、実は周囲の支えを受けています。 安定した関わりは個人の資質だけで成り立つものではなく、パートナーや家族、支援環境によって「回復できる余白」があるからこそ保たれます。安定・不安定に関わらず、養育者には支えが必要です。
Q2.子育てで「頼ること」に罪悪感を感じてしまいます。甘えではありませんか?
甘えではありません。子育ては本来「チーム」で行うものであり、頼ることは責任放棄ではなく、持続可能な子育てのための大切な選択です。一人で抱え込むことの方が、心身の負担を増やし、結果的に子どもへの関わりを不安定にしてしまうことがあります。
Q3.養育者の心身のケアは、本当に子どもに影響しますか?
大きく影響します。養育者の疲労や不安、孤立感は、言葉にしなくても雰囲気として子どもに伝わります。逆に、養育者が「支えられている」「話を聞いてもらえる」と感じている状態は、子どもに安心感を与えます。養育者のケアは、子どものためのケアでもあります。
☆ご希望の方はオンライン15分何でも相談(無料)をご利用ください。
〇 無理な勧誘なし 〇 パパ・ママどちらの参加も歓迎 〇カメラOFFでもOK 〇LINE通話で実施
※お申込みは公式ライン、もしくはお問い合わせフォームから「無料面談希望」と記入してご連絡ください。
☆体験ベビーシッター(2,000円/1時間 ※特別価格(税込)最大4時間)も募集しています。
体験後にすぐご入会いただく必要はありません。
幼児教育は「今しかできない」貴重な教育です。
今しかできない「幼児教育」──リコポ幼児教育が選ばれる理由
ご家庭に合った最適なサポート方法を、ゆっくり一緒に考えていきましょう。
執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)