象 クマ

ブログ

- Blog -

子育てにおけるマインドマインデッドネスとは何か

子育てにおけるマインドマインデッドネスとは何か

子どもの行動の奥にある「心」を読み取る力

前回の記事を書いている時に出てきた言葉ですので、
今回はこの「マインドマインデッドネス」という子どもを説明します。
あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、
アタッチメント(愛着)とセットで覚えておきたい言葉です。

※前回の記事です。
 親と子どもの関係は「遺伝」するのか?

子どもが泣き止まない。
何度注意しても同じことを繰り返す。
理由を聞いても、はっきり答えてくれない。

そんなとき、私たちはつい
「どうして分からないの?」
「また同じことをして!」
と、行動そのものに目を向けがちです。

しかし、子育ての現場や心理学の研究では、行動より一段深いところを見る姿勢が、親子関係を大きく左右することが分かってきました。
それが「マインドマインデッドネス(Mind-mindedness)」です。

これは特別な才能ではありません。
子どもの行動を“心の表現”として捉えようとする、親のまなざしのことです。


目次

  1. マインドマインデッドネスとは何か
  2. マインドマインデッドネスの歴史と背景
  3. よくある誤解と注意点
  4. マインドマインデッドネスとアタッチメントの深い関係
  5. 子育てにおいてなぜ重要なのか
  6. 叱る場面でマインドマインデッドネスを保つコツ
  7. まとめ

1. マインドマインデッドネスとは何か

マインドマインデッドネスとは、
**「子どもを“心をもった存在”として捉え、その内面を想像しながら関わろうとする姿勢」**を指します。

ポイントは、「正しく当てること」ではありません。
「理解しようとすること」そのものが重要です。

※ちなみにmindedness =心だて 「〜について心が向いている状態/意識の向き」という意味です。
 これも少し聞きなれない言葉かもしれません。
 言葉の直訳より「マインドマインデッドネス」の使われ方や
 意味を覚えていただいた方がよいと思います。


具体例で考えてみましょう

同じ場面でも、捉え方は大きく変わります。

たとえば、子どもが保育園の帰りに急に泣き出したとき。

  • 行動だけを見ると
     「わがまま」「疲れているだけ」「困った子」
  • マインドマインデッドネスの視点では
     「一日がんばって、気持ちが限界なのかもしれない」
     「安心できる人に甘えたいのかもしれない」

後者は“肯定的な錯覚”とも呼ばれますが、
これは現実逃避ではなく、子どもを守るための好意的解釈です。


2. マインドマインデッドネスの歴史と背景

「マインドマインデッドネス」という言葉は、1990年代後半から2000年代初頭にかけて、**イギリスの発達心理学者エリザベス・メインズ**によって体系化されました。

メインズは、母親が乳幼児に語りかける言葉を詳細に分析し、次の点に注目しました。

  • 行動を説明する声かけ
  • 感情や意図に言及する声かけ

たとえば、
「おもちゃ取ったね」よりも
「それが欲しかったんだね」
と語りかける親の子どもほど、後のアタッチメントが安定しやすいことが示されました。

この研究は、アタッチメント理論を「行動」だけでなく、親の認知の質へと広げた重要な転換点でした。

参考(PMC)
文化を超えた親のメンタライゼーション:英国と韓国の母親におけるマインド・マインドネスと親の反省機能


3. マインドマインデッドネスの誤解

この概念には、いくつか誤解されやすい点があります。


誤解① 甘やかしである

マインドマインデッドネスは、何でも許すことではありません。
ルールや境界を示すことと、心を理解しようとすることは両立します。


誤解② 正確に読み取らなければ意味がない

読み取りが外れても問題ありません。
「理解しようとする姿勢」そのものが、子どもに安心を与えます。


誤解③ 親の負担が増える

実際には逆です。
行動を問題視し続けるより、背景を考えるほうが、感情的な衝突は減りやすくなります。


4. マインドマインデッドネスとアタッチメントの関係

アタッチメントとは、子どもが
「この人は、私の気持ちを分かろうとしてくれる」
と感じられる関係です。

マインドマインデッドネスが高い親は、

  • 子どもの感情に名前をつけ
  • 行動の理由を推測し
  • 一貫した反応を返します

その結果、子どもは
「気持ちは伝えていいものだ」
「分かってもらえる世界だ」
と学びます。

これが、安定したアタッチメントの土台になります。
※アタッチメントについてはブログ→「愛着・アタッチメント」のカテゴリーにまとめてあります。
 「アタッチメント(愛着)」について—子どもの“心の土台”になる力

アタッチメントについて

5. 子育てにおいてなぜ重要なのか

子どもの問題行動の多くは、
「分かってほしい」「助けてほしい」
というメッセージでもあります。

マインドマインデッドネスがあると、親は

  • 行動を“敵”にしない
  • 子どもを“問題児”にしない
  • 親子関係を対立構造にしない

という選択ができます。

また研究では、マインドマインデッドネスが高い家庭ほど、

  • 子どもの情緒が安定しやすい
  • 共感性が育ちやすい
  • 思春期の衝突が激化しにくい

ことも示唆されています。


6. 叱る場面でマインドマインデッドネスを保つコツ

最も難しいのは、感情が高ぶる「叱る場面」です。
ここでは実践的なコツを紹介します。


① 行動と心を切り分ける

「叩くのはダメ」
「でも、怒っていた気持ちは分かる」
この二段構えが重要です。


② 即断しない

反射的に叱る前に、
「この子はいま何を感じている?」
と一呼吸おきます。


③ 言語化を手伝う

子どもは自分の気持ちを言葉にできません。
「悔しかったんだね」「びっくりしたんだね」
と代弁することで、行動は落ち着きやすくなります。


7. まとめ

マインドマインデッドネスとは、
子どもの行動を“心の言葉”として聴こうとする姿勢です。

  • 正解でなくていい
  • 完璧でなくていい
  • ただ、理解しようとする

その積み重ねが、
アタッチメントを育て、
親子関係をやさしく、強いものにしていきます。


今日のおさらいQ&A3問

Q1.マインドマインデッドネスとは、簡単に言うと何ですか?

マインドマインデッドネスとは、子どもの行動を「心の表現」として捉えようとする親の姿勢を指します。泣く・怒る・反抗するといった行動を、単なる問題行動として見るのではなく、「不安」「助けてほしい」「気持ちを分かってほしい」といった内面の状態を想像しながら関わろうとする態度です。


Q2.マインドマインデッドネスが高いと、子どもにどんな影響がありますか?

研究では、マインドマインデッドネスが高い親に育てられた子どもほど、安定したアタッチメントを形成しやすいことが示されています。子どもは「自分の気持ちは理解されるものだ」と学び、情緒が安定しやすく、対人関係や自己肯定感の土台が育ちやすくなります。


Q3.叱る場面でもマインドマインデッドネスは必要ですか?

はい、とても重要です。マインドマインデッドネスは甘やかしではなく、行動と心を切り分けて関わる姿勢です。「その行動はダメ」と伝えつつ、「でも、悔しかったんだよね」「怖かったのかもしれないね」と気持ちを理解しようとすることで、叱責が対立ではなく学びの機会になります。


ご希望の方はオンライン15分何でも相談(無料)をご利用ください。  
〇 無理な勧誘なし 〇 パパ・ママどちらの参加も歓迎 〇カメラOFFでもOK 〇LINE通話で実施
※お申込みは公式ライン、もしくはお問い合わせフォームから「無料面談希望」と記入してご連絡ください。
体験ベビーシッター(2,000円/1時間 ※特別価格(税込)最大4時間)も募集しています。
体験後にすぐご入会いただく必要はありません。

幼児教育は「今しかできない」貴重な教育です。
今しかできない「幼児教育」──リコポ幼児教育が選ばれる理由
ご家庭に合った最適なサポート方法を、ゆっくり一緒に考えていきましょう。

執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

《 体験シッターのご案内 》

はじめての方限定!
初回2,000円で体験できます。

はじめての方限定で、半額の1時間2,000円(税別)で体験できます。

ご対応エリアは、東京都・都内から1時間程度の近郊エリアになります。

《 体験シッター料金 》

ご利用時間分(最大6時間)

交通費(公共交通機関最安値)

※お支払いは、「会費ペイ」というアプリから、
クレジットカード・口座振替・コンビニ払いでの
お支払いが可能です。