笑われたくない気持ち・恥ずかしさの芽生えと大人の関わり方
「笑われたくない」は、心が育ってきた証拠
ある日、子どもが人前で失敗したときに、強く怒ったり、急に黙り込んだりする。
そんな姿に戸惑った経験はないでしょうか。
「前は気にしていなかったのに、どうしてだろう」
そう感じる場面の背景には、子どもが自分の内面や、他者の気持ちに気づき始めたという大切な成長があります。
笑われるのを嫌がること。
恥ずかしいと感じること。
それらは、心の発達が一段階進んだサインでもあります。
本記事では、「子どもの内面への気づき」を軸に、
笑われると怒る心理、恥ずかしさの芽生えの意味、
表情と内面の違いに気づいていく過程を整理します。
あわせて、挑戦する意欲を守るために大人ができる関わりについて考えていきます。
目次
- 子どもの「内面への気づき」とは
- 笑われると怒るようになる心理
- 恥ずかしさの芽生えと挑戦の関係
- 失敗の受け止め方が再挑戦を左右する
- 表情と内面の違いに気づくプロセス
- 内面の成長を支える大人の関わり
- まとめ
1. 子どもの「内面への気づき」とは
幼い頃の子どもは、周囲からどう見られているかをあまり気にしません。
転んでもすぐ立ち上がり、失敗しても次へ向かう姿がよく見られます。
ところが成長とともに、
「自分はどう見られているのか」
「相手はどう思っているのか」
という視点が芽生えてきます。
これは、他者の視点を想像できるようになってきたという変化です。
内面への気づきが始まった証であり、社会性の土台となる大切な一歩です。
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2. 笑われると怒るようになる子どもの心理
「笑われた」と感じた瞬間に怒ったり、泣いたりする。
その反応は、子どもが人の思いに気づき始めたサインでもあります。
言い間違えたときの小さな笑い声。
それが、子どもにとっては
「ばかにされた」
「恥ずかしいことをした」
という評価に聞こえることがあります。
ここには、自分の失敗を“他者の目”で捉え始めたという心の成長があります。
わがままではなく、心が育ってきたからこその反応です。
3. 恥ずかしさの芽生えと挑戦の関係
恥ずかしさは、挑戦が増える中で生まれやすくなります。
挑戦すれば、失敗も増えます。
失敗が増えると、「どう見られたか」が気になるようになります。
たとえば、縄跳びに挑戦して跳べなかったとき。
以前は平気だった子が、急にやりたがらなくなることがあります。
それは、できない自分を意識するようになったからです。
この時期に失敗を強く意識させすぎると、
「恥ずかしいからやらない」という選択につながりやすくなります。
細かく注意するより、
挑戦した事実そのものを受け止めるおおらかさが、
次の一歩を支えます。
4. 失敗の受け止め方が再挑戦を左右する
失敗は、学びの入口です。
けれど、周囲の受け止め方によって意味は大きく変わります。
否定的な言葉が続くと、
子どもは「どうせできない」と感じやすくなります。
その結果、挑戦する勇気そのものが削がれていきます。
一方で、過程に目を向ける関わりがあると、
子どもは「もう一度やってみよう」と思いやすくなります。
結果だけを見ず、
取り組んだ姿勢に目を向けること。
それが、再挑戦の力を育てます。
5. 表情と内面の違いに気づくプロセス
内面への気づきが進むと、
子どもは「表情」と「心の中」が必ずしも同じではないことに気づきます。
負けた友だちが笑っていても、
本当は悔しいかもしれない。
怒っているように見えても、
実は悲しいのかもしれない。
こうした想像ができるようになるのは、
目に見えない内面の存在に気づいた証拠です。
共感性が育ち始めている、大切な変化です。
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6. 内面の成長を支える大人の関わり
内面に気づき始めた子どもは、同時に傷つきやすくなります。
だからこそ、大人の関わり方には配慮が必要です。
大切なのは、
「そう感じたんだね」と感情を受け止めること。
感情そのものを否定しないこと。
安心して気持ちを出せる環境があると、
子どもは再び挑戦する勇気を取り戻しやすくなります。
※ほめ方はとても大事です。
子どもを伸ばす正しい「ほめ方」―才能ではなく努力を認める
7. まとめ
笑われたくない。
恥ずかしいと感じる。
人の表情の奥にある気持ちを想像する。
これらはすべて、子どもの内面が豊かに育ってきたサインです。
この時期の関わり方次第で、
子どもは挑戦を続けられるか、
それとも避けるようになるかが分かれます。
心の成長を「問題」ではなく「育ち」として受け止めること。
失敗や感情を安心して表現できる場をつくること。
その積み重ねが、
子どもが自分の内面を大切にしながら、
他者とも豊かに関われる力を育てていきます。
参考:エリクソンの心理社会的発達段階(wikipedia)
今日のおさらいQ&A3問
Q1. 笑われると怒るようになるのは、わがままなのでしょうか?
わがままではありません。周囲の反応や人の思いに気づき始めたサインです。自分の失敗を他者の視点で捉えられるようになったことで、笑いを「からかわれた」と感じやすくなっています。心の発達が一段階進んだ結果です。
Q2. 恥ずかしいと感じるようになるのは悪いことですか?
悪いことではありません。挑戦する機会が増え、失敗を意識できるようになった成長の証です。ただし、失敗を強く意識させすぎると再挑戦を避けるようになるため、過程や挑戦した事実を認める関わりが大切です。
Q3. 表情と内面の違いに気づくことは、どんな意味がありますか?
目に見えない相手の気持ちを想像できるようになった証拠で、共感性の芽生えを示します。友だちの表情の裏にある感情を想像できるようになることで、対人関係をより豊かに築く土台が育ちます。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)