話し言葉の発達過程を分かりやすく解説
年齢別の特徴と親の関わり方・遅れの見極め方
子どもの言葉の発達には、実は一定の流れがあります。
「まだ話さないけど大丈夫?」という不安も、この流れを知ることで見方が変わります。
本記事では、話し言葉の発達を8段階に分け、年齢ごとの特徴と関わり方を分かりやすく解説します。
目次
- 話し言葉の発達は「段階」で理解する
- 話し言葉の発達過程【8段階】
- 親の関わり方で発達は大きく変わる
- 遅れの見極め方と考え方
- まとめ
話し言葉の発達は「段階」で理解する
子どもの言葉は、ある日突然うまく話せるようになるわけではありません。
「音を出す」→「意味を持つ」→「つなげる」→「伝える」
このように、少しずつ積み重なりながら発達していきます。
この流れを理解することが、不安を減らし、適切な関わりにつながります。
話し言葉の発達過程【8段階】
①準備期
【年齢】生後5〜6カ月〜1歳頃
【特徴】
「バババ」「パパパ」など、子音+母音を組み合わせた基準喃語が出現する。発声や音のバリエーションが増え、言葉の土台となる時期。
②片言期(1語文期)
【年齢】1歳〜1歳半頃
【特徴】
初語が現れ、「マンマ」「ワンワン」など1語で意思を表現する。1つの言葉に複数の意味を持たせる(多義的)特徴がある。
③命名期(2語文の芽生え)
【年齢】1歳半〜2歳頃
【特徴】
物や人の名前を理解し、語彙が増加する時期。「ママ きた」など2語の組み合わせが見られ始める。語彙量は約300語程度に増える。
④羅列期
【年齢】2歳〜2歳半頃
【特徴】
単語をつなげて並べるような発話が増える。「ママ これ たべる」など、語順は未熟ながら意味は通じる。現在・過去・未来の概念も徐々に理解し始める。
⑤模倣期
【年齢】2歳半〜3歳頃
【特徴】
大人の話し方をまねながら、助詞や接続詞を使い始める。「〜して、〜した」など文のつながりが発達。語彙量は約900語程度に増える。
⑥成熟期
【年齢】3歳〜4歳頃
【特徴】
日常会話において、話し言葉がほぼ成立する。文法も安定し、自分の経験や気持ちを言葉で伝えられるようになる。語彙量は約1600語程度。
⑦多弁期
【年齢】4歳〜5歳頃
【特徴】
会話量が増え、自由に意思を伝えられるようになる。「なんで?」「どうして?」といった質問も活発になる。語彙量は約2000語程度。
⑧適応期
【年齢】5歳〜6歳頃
【特徴】
話し相手や場面に応じて言葉を使い分けられるようになる。質問の仕方や説明の仕方も調整できる。語彙量は約2500語程度に達する。
親の関わり方で発達は大きく変わる
言葉の発達は「教えるもの」ではなく、関わりの中で育つものです。
特に大切なのは、以下の3つです。
① 子どもの発声に反応する
喃語や片言でも、しっかり反応することで「話す意味」が育ちます。
② 言葉を少しだけ広げて返す
「ワンワン!」→「ワンワンいたね」
このように少し広げることで、自然に語彙と文が増えます。
③ 正さず、受け止める
言い間違いをすぐ訂正するのではなく、正しい形で返すことが重要です。
安心して話せる環境が、発達を加速させます。
参考:幼児の言語と発話の習得方法(PMC)
遅れの見極め方と考え方
「うちの子、遅いのでは?」という不安はとても多いものです。
ただし、重要なのは“早いか遅いか”ではありません。
見るべきポイントは3つです
- 言葉以外で意思表示ができているか(指差し・表情など)
- 少しずつでも変化・成長があるか
- 大人とのやり取りが成立しているか
これらが見られていれば、大きな問題でないことがほとんどです。
逆に、
- 呼びかけへの反応が極端に少ない
- 意思表示がほとんどない
- 言葉も非言語も発達が見られない
このような場合は、専門家への相談も一つの選択です。
※私たちの仲間の中に言語聴覚士の資格を持ち、言語・コミュニケーションに関してのプロゆうき先生がいます。彼女も相談に加わってくれます。
ゆうき先生の紹介
言語聴覚士とは?ことばの専門家「ゆうき先生」について
※言語聴覚士について書いたブログ記事です。

まとめ
話し言葉の発達は、8つの段階を経て少しずつ積み上がっていきます。
大切なのは、
「順番通りかどうか」ではなく、
その子なりに前に進んでいるかを見ることです。
焦らず、比べず、
日々の関わりの中で言葉を育てていきましょう。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. 言葉が遅いと感じたらすぐ相談すべきですか?
A. まずは意思表示ややり取りがあるかを確認しましょう。不安が強い場合は早めの相談も安心材料になります。
Q2. 言い間違いは直した方がいいですか?
A. すぐ訂正する必要はありません。正しい言葉で自然に返すことが大切です。
Q3. 言葉を早く伸ばす一番の方法は何ですか?
A. 日常の中でたくさん話しかけ、やり取りを増やすことが最も効果的です。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)