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集団活動が苦手な子どもは「ボディ・イメージ」が関係あるかも・・

集団活動が苦手な子どもは「ボディ・イメージ」が関係あるかも・・

― ボディイメージの視点から子どもの困りごとを読み解く ―

「集団活動が苦手そうで心配です」
「おとなしいけれど、輪に入れないのが気になります」
「落ち着きがなくて、いつもトラブルになってしまう」

こうした相談は、保育園・幼稚園に通うお子さんをもつ方にもいらっしゃるのではないでしょうか。

これまで本ブログでは、
ボディイメージ・平衡感覚・触覚防衛反応 といった身体感覚の育ちが、
身支度・遊び・感情調整・対人関係に深く関わっていることをお伝えしてきました。

※関連記事です
 「ボディ・イメージ」とは?学びや自信を支える“身体の地図”

今回はその延長として、
「集団活動でのつまずき」とボディイメージの関連 に焦点を当ててお話しします。

集団活動での困りごとは、
性格やしつけの問題だけではありません。
身体の感じ方や使い方が未熟なことで、
「うまくできない」「分からない」「怖い」
という状態になっていることも多いのです。


▼ この記事の目次

・集団活動でつまずきやすい子どものタイプ
・つまずきを放っておくと起こりやすいこと
・ボディイメージと集団活動の関係
・行動の背景にある感覚の問題
・その他に考えられる可能性
・まとめ:集団活動は変えられる


集団活動でつまずきやすい子どものタイプ

― 表れ方は違っても、困っていることは共通している ―

集団活動でのつまずきは、大きく分けると
「おとなしいタイプ」「やんちゃタイプ」 に分かれて見えることがあります。


おとなしいタイプの例

このタイプの子どもは、目立たないため見過ごされがちですが、
内側では大きな困りごとを抱えていることがあります。

・集団の流れについていけない
・一人遊びが多く、輪の中に入らない
・ルールが分からず、守れない
・リレーやサッカーなど集団遊びを嫌がる

本人は「やりたくない」のではなく、
「どう参加すればいいのか分からない」
「うまくできるイメージが持てない」
という状態であることが少なくありません。

※関連記事です。ボディイメージは子どもの挑戦精神にもつながります。
 「できないからやらない」を変える力 子どもに挑戦精神を育てる


やんちゃタイプの例

一方で、目立ちやすく指摘されやすいのが、やんちゃタイプです。

・落ち着きがなく、動き回る
・気が散りやすく、遊びが続かない
・友達をかんだり、ひっかいたりする
・仲間の間に割って入り、妨害する
・力の加減が分からず、乱暴な行動が目立つ
・一番でないと気がすまず、癇癪を起こす

周囲からは「わがまま」「乱暴」と見られがちですが、
本人は 体の扱い方や距離感が分からず、必死に適応しようとしている
ケースも多くあります。


つまずきを放っておくとどうなるか

― 小さな困りごとが、大きな問題につながることも ―

集団活動でのつまずきをそのままにしてしまうと、
子ども自身の中で「できない自分」という認識が積み重なっていきます。


おとなしいタイプの場合

・集団に入らない状態が続く
・人との関わりを避けるようになる
・非社会性につながりやすくなる

「一人の方が楽」「関わらない方が安心」
という学習が進んでしまうこともあります。


やんちゃタイプの場合

・注意される経験が増える
・否定的な評価を受けやすくなる
・反社会的な行動パターンにつながりやすくなる

「どうせ怒られる」「分かってもらえない」
という思いが強くなり、行動がさらに激しくなることもあります。


ボディイメージと集団活動の深い関係

― 「できない」の背景にある身体の理解 ―

集団活動が苦手な子どもたちの多くに共通するのが、
ボディイメージの未発達です。

ボディイメージとは、
・自分の体の大きさ
・体の位置や動かし方
・どのくらい力を入れればいいか
を、頭と体で理解している状態のことです。

※平衡感覚はボディイメージと密接に関連しています。
 学習意欲と姿勢は“平衡感覚”から育つ

着替えが苦手な子どもの特徴

集団活動に参加しない理由

たとえば、
かくれんぼが苦手な子の場合。

・自分の体のサイズが分からない
・隠れているつもりでも、体がはみ出ている
・「見つかる=失敗」の経験が増える

結果として、「やりたくない」につながります。


縄跳び・走るのが苦手

・縄跳び → 平衡感覚の未熟さ
・走る → 姿勢保持や体の動かし方が分からない
・固有覚(力や動きの感覚)の未発達

「頑張っているのにできない」経験が、
苦手意識を強めてしまいます。


友達をかむ・ひっかく行動

これは、
触覚防衛反応 の一つの表れである可能性もあります。

・突然触られるのが不快
・距離感が分からない
・防御反応として手や口が出る

本人に悪意があるわけではないケースも多いのです。


力の加減が分からない・乱暴

・ボディイメージの未発達
・固有覚系の低反応

「どのくらい力を出せばいいか」が分からず、
結果として乱暴に見えてしまうことがあります。

※ボディイメージと固有覚も関連しています。
 固有覚の育ちと、子どもの「身体の使い方」→学習の土台へ


そのほかに考えられる可能性

― 感覚以外の視点も大切 ―

すべての集団活動のつまずきが、
ボディイメージだけで説明できるわけではありません。

・ルールが分からない → 知的発達の遅れ
・落ち着きがなく動き回る → ADHDの可能性 など

こうした場合には、
専門家に相談し、適切な支援につなぐことも重要です。


集団活動は「変えられる」

集団活動でのつまずきは、
その子の性格や努力不足だけで起きているわけではありません。

ボディイメージは、
・集団参加
・自信
・自己肯定感
・挑戦する気持ち

すべてに深く関わっています。

幼児期にしっかり育てていくことで、
集団活動での困りごとが 大きく改善することも少なくありません。

「この子は集団が苦手なタイプだから」と決めつける前に、
体の感じ方・使い方という視点を、ぜひ持ってみてください。

リコポ幼児教育では、子どもの成長に寄り添うために
会員様には365日いつでも子育て相談を受け付けています。

ボディイメージは今後の学習や様々な挑戦を行うための、自信に密接につながります。
集中力の欠如や、学習意欲の欠如など気になることはいつでもご相談ください。

参考:不器用さはどこから?着替えや運動にも繋がる「ボディイメージ」とは(発達ナビ)


パパママからよくある質問3つ

Q1.集団活動が苦手なのは、性格の問題なのでしょうか?

性格だけが原因とは限りません。
自分の体の動かし方や位置関係が分かりにくい「ボディイメージの未発達」により、集団遊びが難しく感じている子どもも多くいます。体の理解が深まることで、参加しやすくなるケースもあります。


Q2.乱暴な行動が目立ちます。しつけが足りないのでしょうか?

力の加減が分からない、距離感がつかめないといった身体感覚の未熟さが背景にあることもあります。注意だけでなく、体を通した経験を積むことで改善する可能性があります。


Q3.集団活動が苦手なまま成長してしまいませんか?

幼児期は、体の使い方や感覚を育てることで変化が出やすい時期です。早い段階で「なぜ苦手なのか」を理解し、適切に関わることで、集団への参加や自信につながるケースは少なくありません。


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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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