「できないからやらない」を変える力 子どもに挑戦精神を育てる
― ボディイメージが、学ぶ姿勢とチャレンジ意欲を育てる ―
「どうせできないから、やらない」
「最初から諦めてしまう」
「失敗を極端に嫌がる」
こうした姿を見ると、
「自信がないのかな」
「性格の問題?」
と感じる保護者の方も多いかもしれません。
しかし、幼児教育や発達の視点から見ると、こうした姿勢の背景には
ボディイメージの育ちが深く関係していることがあります。
ボディイメージとは、単に「体の名前がわかる」「運動が得意」という話ではありません。
それは、自分の体をどう感じ、どう使えると信じているかという、学びと挑戦の土台です。
本記事では、
「ボディイメージがなぜチャレンジ意欲につながるのか」
「なぜ未発達だと苦手意識が生まれやすいのか」
「幼少期に育てておきたい具体的な力とは何か」
を、わかりやすく整理していきます。
目次
・ボディイメージとは何か
・ボディイメージと苦手意識の関係
・動作のパターン化だけでは足りない理由
・幼少期に育てたいボディイメージの中身
・ボディイメージがチャレンジ意欲を支える仕組み
・家庭でできるボディイメージの育み方
簡単にわかる「ボディイメージ」の説明
ボディイメージとは、
自分の体の大きさ・位置・動き・力加減を、頭の中でイメージできる力のことです。
たとえば、
・自分の腕はどこまで伸びるか
・この隙間を通れるか
・どのくらいの力を出せば物が動くか
こうしたことを、実際にやってみる前からある程度予測できる力です。
この力があることで、子どもは
「やってみよう」
「たぶんできそう」
と一歩踏み出すことができます。
逆に、ボディイメージが未発達だと、
「できるかどうかわからない」
「失敗するかもしれない」
という不安が先に立ちやすくなります。
※ボディイメージについて以前にも書きましたが、今回は別の視点から突っ込んだ記事にしています。
下記のものは「ボディイメージとは何か」について詳しく書いている記事です。
「ボディ・イメージ」とは?学びや自信を支える“身体の地図”
参考:子どものボディイメージを育むための具体例(光村図書)
身体の認知を深める活動例や遊びが紹介されています。
ボディイメージが未発達な子どもは、苦手意識を生じやすい
他者と比較して「できなさ」を知る体験
集団生活が始まると、子どもは自然と周囲と自分を比べます。
友だちは簡単にできている。
でも自分は、体の使い方がよく分からない。
何度やっても、うまくいかない。
このとき、ボディイメージが未発達な子どもは、
「どう動かせばいいのか」が分からないまま失敗を重ねます。
すると、
「自分はできない」
「向いていない」
という認識が生まれ、やらないという選択につながりやすくなります。
将来の学習や勉強との深い関連
この「やらない」という姿勢は、運動だけの問題ではありません。
・文字を書く
・図形を捉える
・ノートに書き写す
・計算の手順を整理する
これらもすべて、体の感覚を土台にした認知活動です。
ボディイメージが弱いと、
「どう始めればいいか分からない」
「途中で混乱する」
という経験が増え、学習への苦手意識にもつながっていきます。
※ボディイメージは学習への発達のピラミッドの土台にもあたります。
見て動く力とボディイメージ 中層発達を遊びで育てるヒミツ

動作のパターン化だけでは、応用が利かない
「できるけれど、少し条件が変わるとできない」
幼児期には、
「このやり方を覚えればできる」
という動作のパターン化で乗り切れる場面も多くあります。
しかし、パターン化だけに頼っていると、応用が利きません。
たとえば、
・服の形が変わっただけで着替えができなくなる
・いつもと違う道具だと急にできなくなる
・少し配置が変わると混乱する
これは、動きを「理解している」のではなく、
丸暗記している状態だからです。
なぜボディイメージが必要なのか
ボディイメージが育っていると、
「この服なら、腕をこう通せばいい」
「この形でも、同じように体を動かせばいい」
と、自分で調整できます。
つまり、ボディイメージは
変化に対応する力そのものなのです。
幼少期に育てておきたいボディイメージ
視空間認知
視空間認知とは、物の位置関係や距離感を把握する力です。
自分と物の距離、
物と物の関係、
空間の中での体の位置。
これが育つことで、
動作がスムーズになり、
「できそう」という予測が立てやすくなります。
チャレンジ意欲
ボディイメージがある子どもは、
「やったことはないけれど、できそう」
という感覚を持ちやすくなります。
これは、失敗しないから挑戦するのではなく、
失敗しても立て直せるイメージがあるから挑戦できる状態です。
図と地の弁別
図と地の弁別とは、
必要な情報を背景から取り出す力です。
学習では、
文字を背景から読み取る、
問題のポイントを見つける、
といった場面で不可欠になります。
この力も、体の感覚を通して育ちます。
集中力・持続力と「定位」
定位とは、
「今、自分はここで、これをしている」
と自分の状態を把握する力です。
体の位置や姿勢が安定すると、
心も安定し、集中が続きやすくなります。
ボディイメージが弱いと、姿勢が崩れやすく、
結果として集中が切れやすくなります。
※関連する記事です。ボディイメージと集中力の関係に触れいています。
幼児教育重視のベビーシッター 子育て・教育相談も重視します
衝動性の抑制
自分の体の状態が分かると、
「今は止まる」
「今は動く」
という判断がしやすくなります。
これは、衝動的な行動を抑える力にもつながります。
ボディイメージの育み方
ボディイメージは、説明や指示だけでは育ちません。
実際に体を使う経験の積み重ねが必要です。
大切なのは、
・正解を求めすぎないこと
・失敗を止めすぎないこと
・「どう感じた?」と振り返ること
体験の中で、
「こうすると、こうなる」
という感覚を自分の中に蓄積していくことが、ボディイメージを育てます。
ボディイメージが育つと、
子どもは「できるかどうか分からないこと」に向き合えるようになります。
パパママからよくある質問3つ
Q1.ボディイメージが弱いと、なぜ挑戦しなくなるのでしょうか?
→ボディイメージが未発達だと、「どう体を動かせばよいか」「うまくいくかどうか」の予測が立ちません。そのため失敗体験が増えやすく、「やってもできない」という認識につながります。挑戦しないのは怠けではなく、不安を避けるための行動であることが多いのです。
Q2.運動が苦手でも、ボディイメージは育てられますか?
はい、育てられます。
ボディイメージは運動能力の高さとは別の力で、日常生活や遊びの中で育ちます。特別な運動をさせる必要はなく、体を感じながら試行錯誤する経験を重ねることが大切です。得意・不得意に関わらず、誰でも育てていくことができます。
Q3.「型」を教えるだけでは、なぜ応用が利かないのですか?
→動作を丸暗記すると、条件が少し変わっただけで対応できなくなります。
服が変わる、道具が変わる、配置が変わると混乱するのは、体の使い方を理解していないためです。ボディイメージが育つと、自分で調整できるようになり、変化に対しても「やってみよう」と思える力につながります。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)