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かかわり過ぎに注意!愛着は「多ければ多いほどよい」わけではない

かかわり過ぎに注意!愛着は「多ければ多いほどよい」わけではない

― かかわり過ぎに注意したい、子どもの心の育ち ―

「アタッチメント(愛着)は大切」
このことは、これまでの記事でも何度かお伝えしてきました。
【愛着】の発達について 親子関係の“安心の土台”をどうつくるか?
【子どもの愛着】親だけでは決まらない。「よい」愛着を築くために

子どもが不安なとき、困ったとき、
安心できる大人がそばにいること。
それは、心の土台をつくるうえで欠かせないものです。

一方で、近年ご相談の中で増えているのが、
「ちゃんと応えているはずなのに、子どもが自立しない」
「先回りしているのに、すぐ不安になる」
という声です。

実はそこには、
アタッチメントが“過剰”になっている可能性が隠れていることがあります。

本記事では、
・よいアタッチメントとは何か
・なぜ「かかわり過ぎ」が心の成長を妨げるのか
・子どもの自己効力感との関係
・「情緒的利用可能性」という視点

を通して「ちょうどよい距離感」のヒントをお伝えします。


目次

・よいアタッチメントの基本
・子どものシグナルに応じるということ
・かかわり過ぎ・先読みがもたらす影響
・自己効力感が育つ経験とは
・「情緒的利用可能性」という大切な考え方
・まとめ:支えることと、任せることのバランス

参考:乳児と親の愛着:定義、種類、先行要因、測定、結果(PMC)


よいアタッチメントの基本

― ポイントは「子どものシグナル」 ―

アタッチメントの核心は、
「大人が常に関わること」ではありません。

大切なのは、
子どもが出したシグナルに、大人が適切に応じることです。


子どもが泣く → 大人が応える → 子どもが安心する

たとえば、
・お腹がすいて泣いた
・不安で泣いた
・困って泣いた

そのときに、
大人が抱っこしたり、声をかけたり、必要な援助をする。

この一連のやりとりの中で、子どもは
「自分が何かを伝えると、世界は応えてくれる」
という感覚を得ます。

そしてさらに重要なのが、
「泣いた自分の行動が、状況を変えた」
という経験です。

これが、
・自分には働きかける力がある
・自分の行動には意味がある

という自己効力感の芽になります。

これが、よいアタッチメントです。

アタッチメントのタイプ

かかわり過ぎ・先読みは、心の力を育てにくくする

― 「泣かせないこと」が最善とは限らない ―

近年、
「泣かせないようにしたい」
「困らせたくない」
という思いから、大人が先回りして対応するケースが増えています。


大人が先読みして対応すると、何が起きるか

・子どもが泣く前に、大人が対応する
・子どもが困る前に、大人が手を出す

結果として、
子どもは確かに「泣かずに済む」かもしれません。

しかし同時に、
「自分の働きかけで状況が変わった」という経験を得にくくなります。

これは、
・楽をさせている
・甘やかしている

という単純な話ではありません。

心の学習機会が減っているという問題です。


「敏感性」が高すぎると、「かかわり過ぎ」になることも

アタッチメント理論では、
大人の「敏感性(感受性)」が重要だとされています。

ただし、この敏感性が
過度に高くなりすぎると、先読み・過干渉につながることがあります。

・子どもの小さな表情の変化をすべて拾う
・不快になりそうな要素をすべて排除する
・子どもが動く前に、大人が動く

この状態では、
子どもは「守られている」一方で、
自分で試し、失敗し、調整する経験をしにくくなります。


子どもが本当に必要としている経験

― 「自分の働きかけが、状況を変えた」 ―

子どもの心の成長にとって、非常に重要なのが、
「自分には事態を変える力がある」という感覚です。

たとえば、
・自分で声を出したら助けが来た
・工夫したらうまくいった
・泣いたら気持ちを分かってもらえた

こうした経験の積み重ねが、
自己効力感を育てます。


やり過ぎると、どうなるか

大人がすべてを整えてしまうと、
子どもは
・考える必要がない
・試す必要がない

状態になります。

その結果、
「不安なとき、どうすればいいか分からない」
「誰かがいないと動けない」
という形で表れることもあります。


「情緒的利用可能性」という視点を持つ

― いつでも“使える”存在でいること ―

ここで大切なのが、
「情緒的利用可能性(emotional availability)」という考え方です。

これは、
・常に関わる
・常にそばにいる

という意味ではありません。


子どもが必要なときに、利用できる存在

・不安なとき
・困ったとき
・助けを求めたとき

そのときに、
確実に応じてくれる存在であること

一方で、
子どもが自分で試しているとき、
集中しているとき、
楽しんでいるときは、
あえて関わらないことも大切です。

これが、
「見守る」という関わりです。


支えることと、任せることのバランス

アタッチメントは、
「多ければ多いほどよい」ものではありません。

・子どものシグナルに応じる
・必要なときに、確実に応える
・必要でないときは、手を出しすぎない

このバランスが、
子どもの
・安心感
・自己効力感
・自立心

を同時に育てます。

関わり過ぎてしまうのは、
それだけ子どもを大切に思っている証拠です。

だからこそ、
「少し引く勇気」
「任せてみる勇気」
も、愛着の一部だと考えてみてください。


パパママからよくある質問3つ

Q1.子どもが泣く前に対応するのは、やはり良くないのでしょうか?

一概に悪いわけではありません。
ただし、常に先回りしてしまうと、「自分の働きかけで状況が変わった」という経験を得にくくなります。泣いたり、助けを求めたりする子どもからのシグナルを待って応えることが、自己効力感を育てるうえで大切です。


Q2.「見守る」と「放っておく」の違いがよく分かりません。

見守るとは、必要なときには必ず応じられる状態で距離を取ることです。
放っておくのは、子どもが助けを求めても応じられない状態です。
子どもが試している最中は関わらず、シグナルが出たら応える——この切り替えが「よいアタッチメント」につながります。


Q3.関わり過ぎてしまうのは、よくないことなのでしょうか?

関わり過ぎてしまう背景には、「大切に思う気持ち」が必ずあります。
問題なのは愛情ではなく、子どもが自分で試す機会が減ってしまうことです。少し任せてみることも、子どもの力を信じる大切な関わり方の一つです。


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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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