「3歳男児が9階から転落し死亡」のニュースを受け止め考える
2026年の始まりに、このような出来事を書かなければならないことを、とても重く受け止めています。
本日のブログは、1月1日に東京・新宿区で起きた、3歳の男の子がマンションから転落して亡くなったとみられる事故について、幼児教育と子どもの発達の視点から考えたいと思います。
誰かを強く責めるための記事ではありません。
同じような悲劇が、これから先、少しでも減ることを願って書きます。
目次
・1月1日に起きた事故の概要と、私の想い
・3歳という年齢は、どんな時期なのか
・夜中に親がいないとき、子どもに起きる不安
・子どもの転落事故は、実際どのくらい起きているのか
・「少しの外出」が取り返しのつかない結果になることもある
・第3者に頼むという選択肢
・最後に
1月1日に起きた事故の概要と、私の想い
1日未明、東京・新宿区で、両親が初詣に出かけている間に、3歳の男の子がマンションの9階から転落し、命を落としたとみられる事故がありました。
両親は「子どもが寝たのを確認して外出した」と話していると報じられています。
3歳男児が9階から転落し死亡 両親が初詣に出掛けている間にベランダから転落したか 東京・新宿区(FNNプライムオンライン)
新年早々、あまりにも悲しいニュースです。
保護者の行動に対して、厳しい声も多数あがっています。
それでも私は、保護者を責め立てることが、この出来事の本質ではないと感じています。
おそらく今、誰よりも深い後悔と苦しみの中にいるのは、ご両親自身です。
だからこそ、この事故を「誰が悪かったか」で終わらせるのではなく、
今後、同じことを繰り返さないために、私たちは何を知り、どう判断すべきか
そこに目を向けたいと思います。
3歳という年齢は、どんな時期なのか
3歳は、自我が大きく育つ時期です。
いわゆるイヤイヤ期の真っただ中で、「自分でやりたい」「自分で動きたい」という気持ちがとても強くなります。
「イヤイヤ期」はなぜ起こるの?―心の発達に欠かせない大切な時期―
一方で、体の使い方、いわゆるボディイメージや身体コントロールは、まだ発達の途中です。
できることは増えても、安全に判断し、安定して動けるわけではありません。
見て動く力とボディイメージ 中層発達を遊びで育てるヒミツ
心も体も、まだ不安定。
動けるようになったから安全、という年齢では決してない
それが、3歳という時期の現実です。
真夜中に目を覚ましたとき、親がいない不安
今回の事故で、特に考えさせられたのが、
夜中に子どもが目を覚ましたとき、親がいなかった可能性です。
ここは結果として、保護者が少し甘く見積もってしまった部分だったのかもしれません。
私自身にも、忘れられない経験があります。
まだ小学校に上がる前、母の大学時代の友人との旅行について行ったときのことです。
夜中にふと目を覚ますと、部屋に母がいませんでした。
私は一人で部屋の鍵を開け、ホテルの廊下に出て、母を探しました。
エレベーターにも乗れましたし、鍵も開けられました。
結局、母は一階下の友人の部屋で話をしていて、すぐ戻るつもりだったそうです。
今でも、あのときの不安ははっきり覚えています。
子どもは、親を探します。
ドアを開け、窓を開け、ベランダに出てしまうこともあります。
大人が思っている以上に、**子どもは多くのことが「できてしまう」**のです。
しかし同時に、身体のコントロールは未熟で、ちょっとしたことでバランスを崩します。
このアンバランスさが、事故につながります。
子どもの転落事故は、実際どのくらい起きているのか
では、子どもの転落事故は、どれほど起きているのでしょうか。
日本では、住宅の窓やベランダからの子どもの転落死亡事故は、
過去30年以上で約130件前後確認されています。
単純平均すると、年間4〜5件程度です。
決して多い数字ではありません。
しかし、ゼロではない。
そして、起きてしまった場合、取り返しはつきません。
さらに重要なのは、年齢別の傾向です。
窓やベランダからの転落事故では、3歳児が最も多いことが分かっています。
これは偶然ではありません。
3歳前後は、行動範囲が一気に広がる一方で、
高低差の危険性を正しく理解できず、身体の安定性も十分ではない時期だからです。
子どもの事故死全体の中で見ると
日本では、0〜14歳の子どもの死亡数は年間およそ2,500人前後とされています。
そのうち、病気ではなく、不慮の事故による死亡は約180人前後。
つまり、子どもの死亡全体の約7%が事故死です。
この事故死には、交通事故、溺水、窒息、火災など、さまざまな事故が含まれます。
転落事故は、その中では割合としては小さい部類に入ります。
ただし、転落事故は、
環境や大人の判断によって防げる可能性が高い事故
であることが、大きな特徴です。
住宅の窓・ベランダからの子どもの転落死亡事故は、過去30年超で134件程度・年平均5件前後(テレ朝NEWS)。※窓やベランダからの事故で3歳児が最も多いことも示されています
子どもの不慮の事故の発生傾向と対策など(子ども家庭庁)
「少しだけ」という気持ちが、分かれ道になることもある
「1〜2時間くらいなら大丈夫」
「すぐ戻るつもりだった」
そう思う保護者の気持ちは、とてもよく分かります。
子育ては、常に気を張り続けるものです。
けれど、子どもの発達段階を考えると、
「少しの外出」が、取り返しのつかない結果につながる可能性は、決して低くありません。
確率の話ではなく、
「起きてはいけないことが起きるかもしれない」
それが、幼児期のリスクです。
第3者にまかせるという選択
どうしても買い物に行きたい。
少しだけ一人の時間がほしい。
リフレッシュしたい。
それは、決して悪いことではありません。
親だって、一人の人間です。
日本では「子育てはすべて親が背負うもの」という考えが根強いですが、
第三者に頼ることは、逃げでも怠慢でもありません。
そもそも親の心身の健全さはもろに子どもに影響します。
子どもは何より親の心を深く読み取ります。
親の心が健康であることは、子どもの心の成長にも欠かせないことです。
私たちのようなベビーシッターサービスでは、
シッターの日を使って、買い物やジムに行く方もいらっしゃいます。
自由な時間を持つことは、親が安定して子どもと向き合うためにも大切です。
何かあってからではなく、何も起きないために頼る。
その選択が、もっと自然になってほしいと願っています。

最後に
今回の事故で亡くなられたお子さまのご冥福を、心よりお祈り申し上げます。
そして、ご家族の深い悲しみに、言葉が見つかりません。
この出来事が、
誰かを責めるための材料ではなく、
同じ悲劇を繰り返さないための気づきとなることを、心から願っています。
子どもの命は、何よりも大切です。
その命を守るために、私たち大人ができることを、これからも伝え続けていきたいと思います。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)