アタッチメントの“安心基地”は、信頼できるベビーシッターでも育つ
「うちの子、ママやパパ以外にはなつかない方がいいのでは?」
そう感じる保護者の方は少なくありません。けれど、発達心理学の視点で見ると、子どもが“安心して頼れる大人”を複数もてることは、むしろとても健全で、レジリエンス(回復力)や社会性を育てる土台になります。
アタッチメント(愛着)は“誰でもいい関係”ではなく、「特定の誰か」との安定した関係で育ちます。
そしてその“特定の誰か”は、必ずしも親だけである必要はありません。
保育園の担任、祖父母、そして――信頼できる担当制のベビーシッターも、その一人になれるのです。
目次
- はじめに:アタッチメントの「安心基地」が子どもに与える力
- アタッチメントの基本をかんたんに
- 親以外にも“基地”が必要な理由
- アタッチメントは「特定の誰か」に向けられる
- 良い愛着経験は、次の関係を育てる
- ベビーシッターが“もう一つの安心基地”になれる理由
- リコポ幼児教育の担当制が生む安定した愛着と発達支援
- おわりに:子どもは“複数の安心基地”で強くなる
1. はじめに:アタッチメントの「安心基地」が子どもに与える力
アタッチメント理論の中心にある考え方はとてもシンプルです。
「子どもは、安心して戻れる場所(安心基地)があるからこそ、世界を探索できる」。
安心基地があると、子どもは
転んでも立ち上がり、
失敗してももう一度挑戦し、
不安があっても人と関わろうとします。
逆に、誰に頼っていいか分からない環境では、子どもは“自分を守ること”にエネルギーを使いすぎて、遊びや学びに向かいにくくなります。
※アタッチメントに関しては会社ブログでも「愛着・アタッチメントについて」のカテゴリーにまとめてあります。
「アタッチメント(愛着)」について—子どもの“心の土台”になる力
【愛着】の発達について 親子関係の“安心の土台”をどうつくるか?
2. アタッチメントの基本をかんたんに
アタッチメント(愛着)とは、「この人なら自分を受け入れてくれる」という信頼の絆です。
ジョン・ボウルビィやメアリー・エインズワースの研究により、乳幼児期に形成される安定した愛着が、その後の情緒・対人関係・自己肯定感の基盤になることが示されています。
重要なのは、アタッチメントは“甘え”ではなく、発達のエンジンだということ。
安心できる人がいるから、子どもは外の世界に挑戦できます。
参考リンク
・Attachment theory(Bowlby)概説:https://www.simplypsychology.org/attachment.html
3. 親以外にも“基地”が必要な理由
親の愛情は何よりも大切です。
けれど現代の子育てでは、親が一人で“すべての基地”を担うのは現実的ではありません。
仕事、家事、育児、心身の疲労。
どんなに愛情深い親でも、24時間365日、常に最良の応答を続けることは不可能です。
そこで重要になるのが、家庭外の安心基地です。
保育園の担任、祖父母、信頼できるベビーシッターなど、子どもが「ここに戻れば大丈夫」と思える場所が複数あることで、親子関係もむしろ安定します。
参考リンク
・Early attachment and later development(NICHD):https://www.nichd.nih.gov
4. アタッチメントは「特定の誰か」に向けられる
ここで大切なポイントがあります。
アタッチメントは「たくさんの人」ではなく、**「特定の誰か」**に向けられます。
たとえば保育園に複数の先生がいても、子どもが心から頼るのは、たいてい一人か二人です。
「泣いたらあの先生」「困ったらあの人」――子どもは本能的に、自分を受け入れてくれる“基地の人”を特定します。
もし担当が頻繁に変わり、「今日は誰に頼ればいいの?」という状態になると、子どもは混乱し、不安が増します。
誰が自分の味方か分かることが、安心感の核心なのです。
5. 良い愛着経験は、次の関係を育てる
「一人に強くなついたら、その人がいなくなった時に困るのでは?」
よくある心配ですが、実は逆です。
安定したアタッチメントを一度でも経験した子どもは、次の人とも信頼関係を築きやすくなります。
なぜなら、「人は信頼できる」「関係は続く」という内的モデルができるからです。
この「大人は信頼できる」と子どもが考えられるようになることはとても重要です。
先生は信頼できる、この大人の言うことは信頼できるという考えは成長、学習の探究につながります。
最初の良い関係が、次の良い関係を連れてくる。
これはアタッチメント理論の重要な知見です。
6. ベビーシッターが“もう一つの安心基地”になれる理由
ここで、ベビーシッターの価値がはっきりします。
信頼できるベビーシッターは、親以外の「特定の誰か」になれる存在です。
とくに担当制で継続的に関わるシッターは、
「毎回違う大人」ではなく、
「いつも同じ人」になります。
これは、担任が毎年変わる保育園や学校よりも、むしろアタッチメントが安定しやすいケースすらあります。
※このメリットに関してはこちらでも触れています。
アメリカと日本の育児観を比べると見えてくる、第三者の力
7. リコポ幼児教育の担当制が生む安定した愛着と発達支援
リコポ幼児教育では、
原則として担当制を採用し、同じベビーシッターが継続してご家庭に関わります。
さらに、
・本部が常に家庭と連携
・子どもの一人ひとりの気質、発達段階に応じた教育アドバイス
・ご家庭の要望を詳しく伺い、弱点補強や成長させたい能力をアップさせる教育プランを提供
・シッターと家庭が同じ目標を共有
という体制で、**「安心基地」と「発達支援」**を両立させています。
同じ人が、
遊びを見守り、
感情を受け止め、
学びを支える。
これは、子どもにとって極めて強力なアタッチメント環境です。
※合わせてこちらもご覧ください。集団教育ではできない、個別教育のメリットです。
「できそうで、できない」が重要 個別教育がもたらす子どもの飛躍

8. おわりに:子どもは“複数の安心基地”で強くなる
親の愛情は土台です。
その上に、保育園、祖父母、ベビーシッターという“もう一つの基地”が加わると、子どもの世界はぐっと広がります。
親以外にも、アタッチメントの基地があっていい。
それは親の代わりではなく、親を支えるもう一つの柱なのです。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. アタッチメントは、やはり親にだけ向けられるものではないのですか?
いいえ、アタッチメントは「特定の誰か」に向けられるものであり、その相手が必ずしも親である必要はありません。
保育園の担任や祖父母、信頼できるベビーシッターなど、継続的に関わる大人も安心基地になれます。複数の安心基地をもつことは、子どもの情緒の安定や対人関係の力を育てるうえで、むしろプラスに働きます。
Q2. 担当の先生やシッターが一人に固定される方が、本当に子どもに良いのでしょうか?
はい。子どもは「誰に頼ればいいか」がはっきりしている方が安心できます。
担当が頻繁に変わると、受け入れてくれる人を探すだけでエネルギーを使ってしまいます。特定の大人と安定した関係を築けることで、子どもは落ち着いて遊び、学び、感情を表現できるようになります。
Q3. ベビーシッターが安心基地になると、親の役割が弱くなりませんか?
むしろ逆です。
子どもにもう一つの安心基地があることで、親の負担が減り、親子関係は安定しやすくなります。親とシッターが役割を分担しながら同じ子どもを支えることで、子どもは「自分は大切にされている」という感覚をより強く持てるようになります。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)