自分を知る力 メタ認知までの道のり
「他の子」を知ることから始まる、心の成長
メタ認知の芽はとても日常的な場面——**「あの子、ぼくとちがう」**という気づきの中にあります。
これまでのブログでも、メタ認知については何度か触れてきました。
今回はあらためて、子どもがどのような過程を経て、少しずつ“自分を客観的に見る力”を育てていくのかを、「他の子との関わり」という視点から整理してみたいと思います。
※メタ認知に関しての以前の記事です。
子どもの未来を変える「メタ認知」とは?幼児期から育む最強の学習力
目次
- メタ認知とは何か(簡単なおさらい)
- 「他の子」を発見するという大きな一歩
- 他の子を見る時代 ― 平行あそび
- 他の子と遊ぶ時代 ― 協同遊び
- 多くの子たちと遊ぶ ― 集団の中へ
- 違いに気づくことが、メタ認知の入口になる
メタ認知とは何か
―「自分を外から見る力」―
メタ認知とは、自分の考え・感情・行動を、一段引いた視点から捉える力のことです。
「いま自分は怒っているな」「このやり方は苦手かもしれない」と気づける力、と言えばイメージしやすいかもしれません。
この力は、ある日突然身につくものではありません。
土台には、他者理解・自己抑制・感情の整理といった、たくさんの経験が積み重なっています。
※関連記事です。
子どものメタ認知が、学びと人生を変える
「他の子」を発見する
―人を区別し始める時期―
成長とともに、子どもは次第に**「自分以外の人」を意識する**ようになります。
最初は、
- よく知っている人
- あまり関わりのない人
を区別するところから始まります。
それまでの「自分中心の世界」では、
- 自分のペースで動く
- 思ったままに行動する
ことが自然でした。
しかし他の子の存在に気づくことで、少しずつ**「合わせる」「待つ」「様子を見る」**といった行動が生まれてきます。
これは、自己主張が弱くなったのではなく、他者を考慮し始めた証です。
他の子を見る
―平行あそび(2歳ごろ)―
2歳前後になると見られるのが、平行あそびです。
具体例
同じ場所で、それぞれが別のおもちゃで遊んでいる。
会話や役割分担はないけれど、**「同じ空間に、同じ年頃の子がいる」**ことをしっかり意識しています。
この時期のポイントは、
- 直接関わらなくても
- 他の子の行動を「見る」「感じる」
という経験そのものが、人を理解する第一歩になっていることです。
他の子と遊ぶ
―協同遊び(3歳ごろ)―
3歳前後になると、少しずつ協同遊びが始まります。
具体例
- ごっこ遊びで役を分ける
- 簡単なルールのある遊びを一緒にする
ここで重要なのは、自分の思いを抑える経験です。
- 順番を待つ
- 相手の意見を受け入れる
- 思い通りにいかないことを経験する
この積み重ねが、自己抑制と感情調整の力を育てていきます。
※関連記事です。
ごっこ遊びは、ただの遊びじゃない。ごっこ遊びから得られるもの
多くの子たちと遊ぶ
―集団の遊びへ(4歳ごろ)―
4歳頃になると、遊びは集団性を帯びてきます。
具体例
- チームでの鬼ごっこ
- ルールが複雑な遊び
- 「まとめ役」「応援役」など自然な役割分担
この段階では、
- 集団の中での自分の立ち位置
- 自分に求められている役割
を意識し始めます。
ここで初めて「自分はどういうタイプか」という自己理解が深まっていきます。
※分かりやすい詳細なごっこ遊びはこちらがおすすめです。
ごっこ遊びとは?ねらいや身に付く力、年齢ごとの遊び方を知ろう(マイナビ保育士)

違いを知ることが、メタ認知への最初の一歩
メタ認知の入口は、とてもシンプルです。
それは、他の子との違いに気づくこと。
- 走るのが得意な子
- お話が上手な子
- 静かに集中できる子
比べること自体が問題なのではありません。
大切なのは、違いを否定せず、肯定的に捉えることです。
「ちがう=ダメ」ではなく、
「ちがう=それぞれの良さ」。
この感覚が育つことで、
- 自分の得意・不得意を知る
- 無理に同じになろうとしない
- 他者にも優しくなれる
という、メタ認知の基盤が整っていきます。
おわりに
メタ認知は、静かな机の上で育つものではありません。
子ども同士の関わりの中で、ぶつかり、比べ、気づく経験の積み重ねによって育っていく力です。
だからこそ、
- 他の子と関わる機会
- 少人数でも安心できる環境
- 大人が違いを肯定的に受け止める姿勢
これらが、とても大切になります。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. メタ認知は、いつ頃から育ち始めるものですか?
はっきりとした形で表れるのはもう少し先ですが、その土台は2〜4歳頃の「他の子との関わり」の中で育ち始めます。平行あそびや協同遊びを通して、他者の存在や違いに気づく経験が重要です。
Q2. 他の子と比べることは、自己肯定感を下げませんか?
比べ方が重要です。大人が「優劣」で捉えてしまうと自己肯定感は下がりますが、「違い」「得意・不得意」として肯定的に受け止めることで、むしろ自己理解とメタ認知の発達につながります。
Q3. メタ認知を育てるために、大人が意識したい関わり方は?
子ども同士の関わりを過度にコントロールせず、違いに気づいたときにそれを言葉にして認めることです。「そういう考え方もあるね」と受け止める姿勢が、子どもの視野を広げます。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)