ジョイントネスとは?乳幼児の発達を支える「人と響き合う力」
赤ちゃんは、生まれたばかりのころから人に反応します。
大人の声に耳を傾けたり、顔をじっと見たり、笑いかけられると笑い返したりします。
このように、赤ちゃんと大人が互いに反応し合い、心がつながっていく力を考えるうえで大切な言葉が、ジョイントネスです。
少し専門的な言葉ですが、簡単に言えば、
人に感応し、人と響き合う力
と考えると分かりやすいです。
今回は、ジョイントネスとは何か、アタッチメントとの違い、そして乳幼児の発達にどのように関わるのかを、保護者の方に分かりやすく紹介します。
目次
- ジョイントネスとは?
- アタッチメントとの違い
- ジョイントネスが乳幼児の発達を促す理由
- ジョイントネスの2つの側面
- 家庭でできる関わり方
ジョイントネスとは?
ジョイントネスとは、赤ちゃんと大人が互いに感応し合い、情緒的につながることです。
たとえば、
- 赤ちゃんが大人の顔をじっと見る
- 大人が笑いかけると、赤ちゃんも笑う
- 赤ちゃんが声を出すと、大人が「そうなの」と返す
- 大人が歌うと、赤ちゃんがじっと聞く
- 赤ちゃんが手足を動かすと、大人もリズムを合わせて反応する
こうしたやりとりの中に、ジョイントネスがあります。
甲南女子大学の遠藤利彦氏の講演録では、ジョイントネスは赤ちゃんと大人が互いに感応し合い、情緒的につながる中で、社会的な脳と心ができあがっていくものとして説明されています。
つまりジョイントネスは、まだ言葉を話せない赤ちゃんが、
「人っておもしろい」
「人の声を聞きたい」
「自分の反応に応えてくれる人がいる」
と感じていく出発点です。
参考(甲南女子大学)「子育て・子育ちの基本について考える ~アタッチメントと子どもの社会性の発達~」

アタッチメントとの違い
ジョイントネスと似た言葉に、アタッチメントがあります。
アタッチメントとは、子どもが不安なときや困ったときに、特定の大人に近づき、安心を得ようとする関係です。
たとえば、怖いことがあったときにお母さんやお父さんのところへ行く、泣いたときに抱っこを求める、といった姿です。
一方、ジョイントネスはもう少し広い意味を持ちます。
| 言葉 | 簡単な意味 |
|---|---|
| ジョイントネス | 人に感応し、互いに響き合う力 |
| アタッチメント | 不安なときに特定の人に安心を求める関係 |
焼津市の保育研修資料でも、ジョイントネスは「お互いに人をひきつけ合って心と脳が育っていく」概念であり、その後のアタッチメントの呼び水になると説明されています。
つまり、ジョイントネスは、赤ちゃんがまず人に反応し、人とつながろうとする土台。
アタッチメントは、その中で特定の安心できる人との関係が深まっていくもの、と考えると分かりやすいです。
※アタッチメントについてはブログのカテゴリーにまとめてあります。教育におけるアタッチメントとは? 大切にしたい心の安全基地
ジョイントネスが乳幼児の発達を促す理由
ジョイントネスは、乳幼児の発達を促す大切な力です。
赤ちゃんは、大人との関わりを通して、
- 人の声を聞く
- 表情を見る
- 相手の反応を待つ
- 自分の声や動きに応えてもらう
- 心地よいやりとりを経験する
といったことを学びます。
この経験は、言葉、社会性、感情の発達にもつながります。
たとえば、赤ちゃんが「あー」と声を出したとき、大人が「あーって言ったね」と返す。
赤ちゃんが笑ったとき、大人も笑い返す。
このような小さなやりとりの積み重ねが、
「自分の反応は相手に届く」
「人と関わるのは心地よい」
という感覚を育てます。
これは、後のコミュニケーションの土台になります。
ジョイントネスの2つの側面
ジョイントネスには、大きく分けて2つの側面があります。
1. 社会的知覚
社会的知覚とは、人の顔・声・動きなど、人からの刺激に注意を向け、好んで見たり聞いたりする力です。
赤ちゃんは、単に周囲の音を聞いているだけではありません。
人の声、顔、表情、動きに特別な関心を向けていきます。
たとえば、
- お母さんやお父さんの声を聞くと落ち着く
- 顔をじっと見る
- 話しかけられると手足を動かす
- 歌や声かけに反応する
こうした姿は、社会的知覚の表れです。
人の声や表情に気づくことは、後の言葉の理解や、人との関わりの第一歩になります。
2. 社会的共振
社会的共振とは、他者の表情・声・動きに同調し、響き合う力です。
たとえば、
- 大人が笑うと、赤ちゃんも笑う
- 大人が高い声で話すと、赤ちゃんが嬉しそうに反応する
- 手遊びのリズムに合わせて体を動かす
- 大人の表情に合わせて、赤ちゃんの表情も変わる
このように、人と人がリズムや感情を合わせていくことが社会的共振です。
赤ちゃんは、ただ受け身で育つわけではありません。
赤ちゃんの笑顔や声も、大人の反応を引き出しています。
つまり、赤ちゃんと大人は一方通行ではなく、互いに影響し合っているのです。
赤ちゃん、なかなかの名指揮者です。大人の表情を、ちゃんと動かしています。
家庭でできる関わり方
ジョイントネスを育てるために、特別な教材は必要ありません。
大切なのは、赤ちゃんや子どもの反応に気づき、応えることです。
顔を見て話しかける
おむつ替えや着替えのときに、顔を見ながら声をかけます。
「気持ちいいね」
「お着替えしようね」
「こっち見てくれたね」
短い言葉で十分です。
子どもの声に返す
赤ちゃんが「あー」「うー」と声を出したら、返事をしてあげます。
「あーって言ったね」
「そうなの」
「お話してくれたのかな」
まだ言葉になっていなくても、やりとりの経験になります。
表情を合わせる
子どもが笑ったら、笑い返す。
驚いた顔をしたら、「びっくりしたね」と受け止める。
表情を返してもらうことで、子どもは人と気持ちがつながる感覚を経験します。
リズムのある遊びをする
手遊び、歌、いないいないばあ、抱っこでゆらゆらする遊びもおすすめです。
リズムのある遊びは、社会的共振が生まれやすい関わりです。
| 遊び | 育ちやすい力 |
|---|---|
| いないいないばあ | 期待する力、相手を見る力 |
| 手遊び歌 | リズムに合わせる力 |
| 抱っこでゆらゆら | 安心感、身体の同調 |
| 声のまねっこ | やりとり、音への関心 |
大事なのは、上手にやることではありません。
子どもが楽しそうにしているか、反応しているかを見ながら、ゆっくり関わることです。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)