子どもの知能について 知能検査について説明します
子どもの知能検査とは?WISCと田中ビネー知能検査を保護者向けにやさしく解説
子どもの発達や学びについて心配があるとき、
「知能検査って、なにが分かるの?」と思われる方もいるかもしれません。
知能検査は、子どもを点数で決めつけるためのものではなく、その子の理解のしかたや得意・苦手を知り、よりよい関わり方を考えるための手がかりです。ここでは、子どもの知能検査としてよく知られるWISCと田中ビネー知能検査を、初めての方にも分かりやすく整理していきます。WISCは日本文化科学社のWISC-V、田中ビネーは田研出版の最新版VIをもとに説明します。
目次
- 子どもの知能とはどのようなものか
- 子どもの知能を測る検査とは
- WISCとは
- 田中ビネー知能検査とは
- 2つの検査から分かること
- 保護者が知っておきたい大切な見方
1. 子どもの知能とはどのようなものか
子どもの知能というと、「頭のよさ」をひとつの数字で表すもののように感じるかもしれません。ですが実際には、ことばで理解する力、見て考える力、覚えておく力、作業を進める速さなど、いくつもの力が関わっています。WISC-Vでも、こうした認知のはたらきを言語理解・視空間・流動性推理・ワーキングメモリー・処理速度といった複数の指標で見ていきます。
そのため、子どもの知能を考えるときに大切なのは、
「できる・できない」だけではなく、
どんな方法だと力を発揮しやすいのか、
どこでつまずきやすいのかを知ることです。
※関連記事です。
【子どもの記憶の土台】学習に不可欠なワーキングメモリ

2. 子どもの知能を測る検査とは
子どもの知能検査は、学習や生活の中で見られる困りごとの背景を理解するための検査です。国立国際医療センターでも、WISC-Vは子どもの得意なこと・苦手なことを把握し、その子に合った環境や学習面での関わり方の工夫を探すために用いられると案内されています。
たとえば、
「話はよく分かっているのに書く作業が遅い」
「覚えるより、見て考えるほうが得意」
「全体の理解はあるのに、指示を聞きながら行動するのが苦手」
といった違いは、日常生活だけでは見えにくいことがあります。知能検査は、こうした特徴を整理する助けになります。
3. WISCとは
WISC(ウィスク)は、正式にはWechsler Intelligence Scale for Childrenといい、子ども向けの代表的な知能検査です。日本版WISC-Vは、5歳0カ月〜16歳11カ月を対象にした個別式の包括的な臨床検査で、5つの主要指標得点と、全体的な知能の目安となるFSIQを算出します。
WISCの大きな特徴は、知能の“凸凹”が見えやすいことです。
たとえば、
- ことばで考えるのは得意
- 目で見て整理するのは得意
- 覚えておく力はやや弱い
- 作業スピードはゆっくり
といったように、認知のプロフィールを細かく見ていけます。病院の案内でも、WISC-Vは得意・苦手を把握し、関わり方の工夫を探す検査として位置づけられています。
つまりWISCは、
「この子の力は高いか低いか」だけでなく、
「どの場面で力を発揮しやすく、どこで負担がかかりやすいか」
を知るのに向いた検査です。
4. 田中ビネー知能検査とは
田中ビネー知能検査は、日本で長く使われてきた個別式の知能検査です。田研出版の最新版である田中ビネー知能検査VIは、2歳〜成人を対象としており、日本を代表する個別式知能検査の一つとして、教育・医療・特別支援教育など幅広い分野で利用されていると案内されています。
田中ビネーの特徴は、年齢級ごとの問題配列を用いて、子どもの知的発達の水準を見ていく点です。最新版VIでも、田中ビネーらしい特徴として精神年齢の指標が引き続き用いられており、2歳0カ月〜13歳11カ月では新たに偏差知能指数(DIQ)も主要な指標として採用されています。なお、医療機関の案内では、田中ビネーVについて2歳0カ月〜中学生を対象に、精神年齢を算出する検査として説明されています。
分かりやすく言うと、田中ビネーは、
「今の年齢に対して、どのくらいの発達水準にあるか」
をつかみやすい検査です。特に、幼児期から使いやすい点は大きな特徴です。
5. 2つの検査から分かること
WISCと田中ビネーは、どちらも子どもの知的な発達を見る大切な検査ですが、見えやすいものが少し違います。
WISCは、
子どもの認知の特徴を細かく分けて見られるので、
得意・苦手の偏りや、学習面でのつまずき方を理解しやすい検査です。
田中ビネー知能検査は、
年齢に応じた課題を通して、
発達水準の全体像や、現在の知的発達の段階をつかみやすい検査です。
乳幼児の保護者の方にとって特に大切なのは、WISCは5歳からである一方、田中ビネーは2歳ごろから対象になるという点です。つまり、年齢が低い子どもの場合は、まず田中ビネーのような検査や他の発達検査が候補になりやすく、年長以降になるとWISCでより詳しい認知の特徴を見やすくなります。
6. 保護者が知っておきたい大切な見方
知能検査を前にすると、どうしても「数値が低かったらどうしよう」と心配になります。ですが本当に大切なのは、数字そのものより、その子をどう理解するかです。
検査結果は、
「この子はここが弱い」と決めつけるためではなく、
どう教えたら伝わりやすいか
どんな環境なら安心して力を出せるか
を考えるためにあります。実際にWISC-Vも、子どもに合った環境や学習面での関わり方の工夫を探すための検査として案内されています。
子どもは、数字だけでは語れません。
でも、検査を通して見えてくる特徴は、
保護者がわが子をより深く理解するための、大きなヒントになります。
参考:発達障害のある人と支援者のために(神奈川県公式サイト)
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)