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赤ちゃんの言葉の発達 育児語・マザーリーズとは?

赤ちゃんの言葉の発達 育児語・マザーリーズとは?

赤ちゃんの言葉を育てる「やさしい語りかけ」

赤ちゃんに向かって話すとき、自然と声が高くなったり、ゆっくり話したり、「わんわん」「まんま」「ねんね」といった言葉を使ったりすることがあります。
これは単なる“大人の癖”ではなく、子どもの注意を引きつけ、人との絆を深め、言葉の発達を支える大切な関わりです。

※「言葉の発達」についてのシリーズです。子どもの言葉の発達には年齢ごとの目安がある


目次

  1. 育児語・マザーリーズとは何か
  2. 育児語とマザーリーズの違い
  3. 育児語・マザーリーズの3つの特徴
  4. なぜ赤ちゃんは育児語・マザーリーズに反応しやすいのか
  5. 育児語はいつまで使っていい?
  6. 家庭でできる実践的な関わり方
  7. 気を付けたいこと

1. 育児語・マザーリーズとは何か

育児語とは、赤ちゃんや幼い子どもに向けて使われる、やさしく分かりやすい言葉のことです。

たとえば、

「わんわん」
「まんま」
「ねんね」
「ぶーぶー」
「ぽんぽん」
「あんよ」

などが育児語にあたります。

一方、マザーリーズとは、赤ちゃんに話しかけるときに自然と出やすい、声の高さや抑揚、リズムに特徴のある話し方です。理化学研究所はマザーリーズを、乳幼児に向かって話すときに自然に出る「声高で抑揚のついた独特の話し方」と説明しています。

つまり、育児語は言葉そのものの特徴、マザーリーズは話し方の特徴と考えると分かりやすいです。

参考(理化学研究所) 子どもの言語発達に合わせて親もマザリーズ(母親語)の脳内処理を変化


2. 育児語とマザーリーズの違い

育児語とマザーリーズは似ていますが、完全に同じではありません。

種類意味
育児語子ども向けの言葉・語彙わんわん、まんま、ねんね
マザーリーズ子どもに向けた話し方高めの声、ゆっくり、抑揚が大きい
baby talk英語圏で広く使われる表現育児語・幼児向けの話し方全般を指すことがある

たとえば、犬を見たときに、明るく高めの声で「わんわん、いたねえ」と話しかける場面を考えてみます。

この中の「わんわん」は育児語です。
そして、高めの声、ゆっくりしたテンポ、大きな抑揚で話すことがマザーリーズです。

どちらも、赤ちゃんにとって聞き取りやすく、楽しく、人との関わりを感じやすい形になっています。

なお、「マザーリーズ」という名前ですが、母親だけの話し方ではありません。理研の説明でも、マザーリーズは老若男女を問わず使われ、ほぼすべての言語圏・文化圏で見られるとされています。
つまり、お父さん、おじいちゃん、おばあちゃん、保育者、シッターなど、子どもに関わる大人みんなに関係する話し方です。

言葉の発達 音声表出

3. 育児語・マザーリーズの3つの特徴

育児語・マザーリーズには、大きく分けて3つの特徴があります。


① 韻律:声の高さ・抑揚・リズム

韻律とは、声の高さ、抑揚、リズム、テンポのことです。

赤ちゃんに話しかけるとき、大人は自然と

「〇〇ちゃん、おはよう〜」
「かわいいねえ」
「わんわん、いたねえ」

のように、声が少し高くなり、抑揚が大きくなり、ゆっくりした話し方になりやすいです。

これは赤ちゃんの注意を引きつけやすい話し方です。研究では、乳児は大人向けの話し方よりも、乳児向けの話し方を好んで聞く傾向があるとされています。

大人が赤ちゃんに向けて少し歌うように話すのは、実はとても自然な関わりです。
赤ちゃん界の“着信音”として、よく聞こえるようにできているのかもしれません。


② 音韻:音の響き・くり返し・聞き取りやすさ

音韻とは、言葉の音の特徴です。

育児語には、赤ちゃんが聞き取りやすく、まねしやすい音が多く含まれます。

たとえば、

「わんわん」
「ぶーぶー」
「ねんね」
「まんま」
「ぽんぽん」

のように、同じ音をくり返す言葉が多くあります。

くり返しのある音は、子どもにとってリズムが分かりやすく、印象に残りやすいものです。
また、「わんわん」「にゃんにゃん」「ブーブー」のような擬音語は、実際の音や動きと結びつきやすいため、子どもの経験と言葉をつなげる助けになります。

乳児向けの話し方は、子どもが言葉の音と意味を結びつける働きを助ける可能性があることも研究で示されています。


③ 語彙:身近で分かりやすい言葉

育児語の語彙は、子どもの生活に近いものが中心です。

食べる、寝る、歩く、抱っこ、動物、乗り物、家族など、毎日の生活の中でよく出会うものが多くなります。

育児語大人の言葉場面
まんまごはん食事
ねんね寝る睡眠
わんわん動物
ぶーぶー乗り物
あんよ足・歩く身体・移動

子どもにとって、言葉は生活の中で意味を持ちます。

「まんま」と言いながらごはんを食べる。
「ねんね」と言いながら布団に入る。
「わんわん」と言いながら犬を見る。

このように、言葉と経験がセットになることで、子どもは少しずつ意味を理解していきます。


4. なぜ赤ちゃんは育児語・マザーリーズに反応しやすいのか

育児語やマザーリーズには、子どもにとって大切な意味があります。


注意を引きつける

赤ちゃんは、まだ大人のように長い話を理解できません。
そのため、まずは「聞きたい」「見たい」と思えることが大切です。

高めの声、大きな抑揚、ゆっくりしたテンポは、赤ちゃんの注意を引きつけやすくなります。
理研も、乳幼児はマザーリーズを好んで聞くことから、言葉の獲得や情動の発達への影響に注目した研究が続けられていると説明しています。

つまり、マザーリーズは「言葉を教える前に、こちらへ気持ちを向けてもらう」ための入り口になります。


安心感と絆を深める

赤ちゃんは、言葉の意味だけでなく、声の調子からも大人の気持ちを受け取っています。

やさしい声。
明るい声。
ゆっくりした声。
自分に向けられた声。

こうした声かけは、赤ちゃんに「自分は見てもらっている」「大切にされている」という安心感を与えます。

言葉の発達は、単語だけで進むものではありません。
人との安心した関係の中で、「伝えたい」「聞きたい」「まねしてみたい」という気持ちが育っていきます。


言葉の理解を助ける

育児語は、子どもが見ているもの、触っているもの、経験していることと結びつきやすい言葉です。

犬を見て「わんわん」。
ごはんを見て「まんま」。
眠る前に「ねんね」。

このように、同じ場面で同じ言葉を聞くことで、子どもは少しずつ言葉の意味を理解していきます。

最初は「わんわん」が犬そのものだけでなく、犬の鳴き声や動物全体を指すこともあります。
それでも大丈夫です。
子どもは経験を重ねながら、少しずつ言葉の意味を細かく分けていきます。


5. 育児語はいつまで使っていい?

保護者の方の中には、

「育児語を使いすぎると、正しい言葉が遅れませんか?」
「最初から“犬”“ごはん”と言った方がいいですか?」

と心配される方もいるかもしれません。

結論から言うと、育児語を使うこと自体を過度に心配する必要はありません。
ただし、子どもの成長に合わせて、大人の言葉も少しずつ添えていくことが大切です。

たとえば、

「わんわんだね。犬だね」
「まんま食べようね。ごはん食べようね」
「ぶーぶー来たね。車が来たね」
「ねんねしようね。お布団で寝ようね」

このように、育児語と大人の言葉をセットにすると、子どもは安心して分かりやすい言葉を聞きながら、少しずつ正式な言葉にも触れていけます。

育児語は「卒業させるもの」というより、成長に合わせて自然に橋渡ししていくものです。


6. 家庭でできる実践的な関わり方

① 子どもが見ているものに言葉を添える

子どもが犬を見ていたら、
「わんわん、いたね」

車を見ていたら、
「ぶーぶー、走ってるね」

ごはんを見ていたら、
「まんま、おいしそうだね」

子どもが今注目しているものに合わせて言葉をかけると、言葉と経験が結びつきやすくなります。


② 高め・ゆっくり・少し大げさで話す

赤ちゃんには、少し高めの声で、ゆっくり、抑揚をつけて話しかけると反応しやすくなります。

「おはよう」よりも、
「おはよ〜う」

「犬だね」よりも、
「わんわん、いたねえ」

というように、少しメロディーをつけるイメージです。

ただし、無理に演技をする必要はありません。
保護者が疲れている日まで、毎回“子育てミュージカル”を開演しなくて大丈夫です。


③ 子どもの声に返事をする

赤ちゃんが「あー」「うー」「ばばば」と声を出したら、
「そうだね」
「お話してるね」
「ばばばって言ったね」

と返してあげましょう。

これは、まだ会話ではないように見えて、会話の始まりです。

子どもは、自分の声に大人が反応してくれる経験を通して、
「声を出すと伝わる」
「人とやりとりするのは楽しい」
と感じていきます。


④ 育児語+大人の言葉で返す

育児語だけで終わらせず、少しずつ大人の言葉も添えます。

「わんわんだね、犬だね」
「まんま食べよう、ごはんだよ」
「ぶーぶー来たね、車が来たね」
「あんよ上手だね、歩けたね」

このように言い換えを入れると、子どもは分かりやすい言葉と正式な言葉の両方に触れられます。


⑤ 絵本や散歩で言葉を増やす

絵本や散歩は、育児語と大人の言葉を結びつけるよい機会です。

絵本で犬が出てきたら、
「わんわんだね。犬さん、お散歩してるね」

散歩で車を見たら、
「ぶーぶー来たね。赤い車だね」

ごはんの時間には、
「まんま食べようね。今日はごはんとおみそ汁だよ」

特別な教材より、日常の中のやりとりが何よりの言葉の栄養になります。


7. 気を付けたいこと

育児語・マザーリーズは、子どもの言葉を育てるうえで大切な関わりです。
ただし、次の点には気を付けるとよいでしょう。


言わせようとしすぎない

「ほら、わんわんって言って」
「言えたらあげるよ」
と何度も求めすぎると、子どもにとって言葉が楽しいものではなく、プレッシャーになることがあります。

大切なのは、言わせることより、聞かせること、やりとりを楽しむことです。


間違いを強く直さない

子どもが「わんわん」を「わんわ」と言ったり、「ぶーぶー」を「ぶ」と言ったりしても、すぐに厳しく直す必要はありません。

「そうだね、わんわんいたね」
「ぶーぶー来たね」

と、自然な形で返してあげましょう。


大人同士の会話とは分ける

子どもに向けて育児語を使うことは自然ですが、大人同士の会話まで常に育児語にする必要はありません。
子どもは、育児語だけでなく、日常の自然な会話からも言葉を学んでいます。

育児語と普通の言葉、その両方がある環境が大切です。


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