バーテンの遊びの分類とは?
6つの遊びの段階と、ピアジェとの違いを分かりやすく解説
昨日に引き続き「子どもの遊び」を発達心理の点からお伝えします。
遊びの重要性 ピアジェとごっこ遊び
子どもの遊びを見るとき、私たちはつい「何をして遊んでいるか」に注目しがちです。けれど実は、「誰と、どのように関わって遊んでいるか」もとても大切です。バーテンは、この“遊び方の変化”に注目し、子どもの社会性の育ちを6つの段階で整理しました。遊びは、ただ楽しい時間ではなく、人との関わり方を学ぶ大切な場でもあるのです。
目次
- バーテンとはどんな人物か
- バーテンの6つの遊びの分類
- バーテンとピアジェの共通点・違い
- それぞれの遊びと幼児教育の関係
- まとめ
バーテンとはどんな人物か
バーテンは、アメリカの研究者ミルドレッド・パーテンのことで、幼児の自由遊びを観察し、子ども同士の関わり方に注目して遊びを分類しました。ポイントは、「遊びの中身」よりも、「他の子とどう関わっているか」を見たことです。この視点は、今でも保育や幼児教育でよく使われています。
ミルドレッド・パーテン・ニューホール(wikipedia)
バーテンの6つの遊びの分類
バーテンの分類は、子どもが必ず一直線に進む表ではありません。けれど、遊びの育ちを理解する目安としてとても役立ちます。年齢はあくまで一般的な目安で、子どもによって前後します。
| 遊びの段階 | どんな遊びか | 年齢の目安 | 幼児教育との関係 |
|---|---|---|---|
| 何もせずぼんやりしている | うろうろしたり、周囲を見たりして、まだ遊びに入っていない状態 | 乳児期に多い | まずは安心して場に慣れることが大切 |
| ひとり遊び | 他の子をあまり気にせず、自分の遊びに集中する | 0〜2歳頃 | 集中力、自立性、試す力の土台になる |
| 傍観者的遊び | 他の子の遊びを見ているが、まだ参加はしない | 2歳前後から見られる | ルールや関わり方を観察して学ぶ時期 |
| 並行遊び | 近くで同じような遊びをするが、まだ一緒には遊ばない | 2〜3歳頃 | “友だちの近くで遊ぶ”練習になる |
| 連合遊び | 会話や貸し借りはあるが、目的や役割はまだゆるい | 3〜4歳頃 | やりとり、言葉、順番の経験が増える |
| 協同遊び | 共通の目的や役割をもって一緒に遊ぶ | 4歳以降に増える | 社会性、協力、自己調整が育ちやすい |
この表から分かるのは、ひとり遊びも、見ているだけの時間も、発達にとって意味があるということです。大人はつい「早く友だちと仲良く遊べるように」と思いがちですが、その前には、自分のペースで遊ぶ時期や、周囲を観察する時期があります。そこを飛ばさずに見守ることが、結果的に社会性の育ちにつながります。
※バーテンに関してはこちらの記事も参考にしてください。
【幼児教育で注目】遊びと人との関わり──パーテンの6分類
バーテンとピアジェの共通点・違い
バーテンとピアジェは、どちらも「遊びは子どもの発達を映す大切な活動だ」と考えていた点で共通しています。遊びは単なる暇つぶしではなく、子どもの心や成長のあらわれだという見方です。
ただし、注目していたものは少し違います。ピアジェは、機能遊び・象徴遊び・ルール遊びというように、子どもがどんな内容の遊びをしているか、つまり思考の発達に注目しました。一方バーテンは、ひとりで遊ぶのか、友だちと並んで遊ぶのか、一緒に目的をもって遊ぶのかという、遊びの社会的な関わり方に注目しました。簡単に言えば、ピアジェは「遊びの中身」、バーテンは「遊び方の関係性」を見ていたのです。

それぞれの遊びと幼児教育の関係
幼児教育で大切なのは、子どもを無理に「みんなで遊ぶ段階」へ進ませることではありません。その子が今どの段階にいるのかを見て、合った関わりをすることです。ひとり遊びが多い子には、一人でじっくり試せる環境が必要です。見ていることが多い子には、急かさず参加のきっかけを用意することが大切です。並行遊びの子には、同じおもちゃを複数並べると自然な関わりが生まれやすくなります。協同遊びができる子には、ごっこ遊びや簡単なルール遊びが社会性をさらに育てます。
つまり、遊びの段階を知ることは、「今のこの子に何が必要か」を見極める手がかりになります。遊び方には個人差があって当然です。子どもの遊びを比べるためではなく、理解するためにバーテンの理論を使うことが、幼児教育ではとても大切です。
まとめ
バーテンの遊びの分類は、子どもの社会性の育ちを見ていくための分かりやすい視点です。何もしていないように見える時間にも意味があり、ひとり遊びにも大切な役割があります。そして、傍観、並行、連合、協同へと進む中で、子どもは少しずつ人との関わり方を学んでいきます。ピアジェが遊びの「内容」から発達を見たのに対し、バーテンは遊びの「関わり方」から発達を見ました。両方をあわせて考えると、遊びが子どもの心と社会性の両方を育てることが、よりよく分かります。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. バーテンの遊びの分類とは何ですか?
バーテンは、子どもの遊びを「何をして遊ぶか」ではなく、「人とどう関わって遊ぶか」という視点で分類しました。何もせずぼんやりしている状態から、ひとり遊び、傍観者的遊び、並行遊び、連合遊び、協同遊びへと、社会性の育ちが見えてきます。
Q2. ひとり遊びや見ているだけの時間にも意味はありますか?
あります。ひとり遊びは、自分のペースで試したり集中したりする大切な時間です。また、他の子の遊びを見ている時間も、遊び方や関わり方を学ぶ準備の時間といえます。大人が急かしすぎず、その子の今の段階を理解することが大切です。
Q3. バーテンとピアジェの違いは何ですか?
ピアジェは「遊びの内容」に注目し、機能遊び・象徴遊び・ルール遊びに分けました。一方バーテンは、「遊びの社会的な関わり方」に注目しました。つまり、ピアジェは遊びの中身、バーテンは遊びの関係性を見ている点が大きな違いです。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)