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言葉の発達についてー子どもの言葉は「人と関わりたい気持ち」から

言葉の発達についてー子どもの言葉は「人と関わりたい気持ち」から

対人関係という大切な土台

子どもの言葉の発達は、「聞く力」や「声に出す力」だけで育つものではありません。
その奥には、人と関わりたい、伝えたい、分かってほしいという気持ちがあります。

前々回は、言葉を聞き取る力である「音声知覚」について。
前回は、声を出し、まねし、言葉にしていく力である
「音声表出」についてお伝えしました。

今回はその続きとして、言葉の発達を支えるもう一つの大切な土台である
「対人関係」について、保護者の方に分かりやすくお伝えします。

目次

  1. 前回のおさらい:「声に出す力」から「人に伝える力」へ
  2. 言葉の発達を支える4つの土台
  3. 対人関係とは何か
  4. 対人関係が育つと、どんな姿が見られる?
  5. 家庭でできる対人関係の育て方
  6. 「たくさん話しかける」より「やりとりを楽しむ」
  7. 心配なときは相談してよい

前々回、前回の子どもの言葉の発達についての記事

言葉の発達について ー子どもの言葉は「聞く力」からまず育つ

言葉の発達についてー子どもの言葉は「声に出す力」から広がる


前回のおさらい:「声に出す力」から「人に伝える力」へ

前回の記事では、子どもが声を出し、まねし、少しずつ言葉にしていく力である音声表出についてお伝えしました。

「あー」「うー」という声。
笑い声。
喃語。
まねっこ。
指さしと一緒に出る声。

これらは、子どもが自分の気持ちを外へ出そうとしている大切なサインです。

今回のテーマである対人関係は、そこからさらに一歩進んで、
その声や言葉を、誰かに向けて届けようとする力
に関わります。

簡単に言うと、前回との違いは次のようになります。

前回今回
音声表出対人関係
声を出す力人と関わる力
声や言葉を外へ出す相手に向けて伝える
「言ってみる」土台「伝えたい」土台

子どもは、ただ音を出しているだけではありません。
大好きな人に見てほしい。
気づいてほしい。
一緒に笑ってほしい。
分かってほしい。

こうした気持ちが、言葉の発達を大きく支えていきます。

参考(日本言語聴覚士協会) 乳幼児健診入門ガイド


言葉の発達を支える4つの土台

子どもの言葉の発達には、次の4つの土台があります。

土台内容
音声知覚音や声、言葉の違いを聞き取る力
音声表出声を出す、まねする、言葉にする力
対人関係人と関わりたい、伝えたいと思う力
対物関係物に興味を持ち、名前や意味を知る力

今回のテーマである対人関係は、言葉の発達における「相手とのつながり」の土台です。

言葉は、一人で覚えて終わるものではありません。
誰かに伝えたいことがあるから、子どもは声を出し、表情を使い、身ぶりを使い、少しずつ言葉を使うようになります。

つまり、言葉は「勉強」としてだけ育つのではなく、
人とのやりとりの中で育つものなのです。


対人関係とは何か

ここで言う対人関係とは、難しい人間関係のことではありません。

子どもが、身近な大人に対して、
見てほしい、聞いてほしい、近づきたい、一緒に楽しみたい
と感じる力のことです。

たとえば、次のような姿です。

保護者の顔をじっと見る。
目が合うと笑う。
抱っこを求める。
声をかけられるとうれしそうにする。
おもちゃを見せに来る。
面白いものを見つけて、大人の顔を見る。
「見て」という気持ちで指をさす。
できたことを褒められて、もう一度やろうとする。

これらは、言葉そのものではありません。
でも、言葉の発達にとってとても大切な土台です。

なぜなら、子どもは
「この人に伝えたい」
という気持ちがあるからこそ、言葉を使おうとしていくからです。

言葉は、ただ口から出る音ではありません。
相手に向かって届けるものです。

その意味で、対人関係は、言葉にとっての“届け先”を育てる力とも言えます。
宛先のない手紙が届かないように、言葉にも「届けたい相手」が必要なのです。


対人関係が育つと、どんな姿が見られる?

対人関係が育ってくると、日常の中で次のような姿が見られることがあります。

・目が合うと笑う
・大人の表情をよく見る
・抱っこや近づくことを求める
・遊びの中で大人の反応を待つ
・できたことを見せようとする
・欲しいものを大人に伝えようとする
・指さしや声で「見て」と伝える
・大人が笑うと、子どもも楽しそうにする
・まねっこ遊びを喜ぶ
・「もう一回」と期待するような表情を見せる

こうした姿は、言葉の前にある大切なコミュニケーションです。

たとえば、子どもが積み木を積んで、保護者の顔を見る。
これは「見て」という気持ちかもしれません。

子どもが犬を見つけて、犬を指さし、そのあと保護者の顔を見る。
これは「一緒に見て」「気づいて」という気持ちかもしれません。

このようなやりとりが増えてくると、子どもは少しずつ
「人に伝えることは楽しい」
「分かってもらえるとうれしい」
と感じていきます。

その経験が、言葉を使う力につながっていきます。


家庭でできる対人関係の育て方

対人関係を育てるために、特別な訓練をする必要はありません。
大切なのは、毎日の生活の中で、子どもと気持ちを通わせる時間を増やすことです。


子どもの視線や表情に気づく

子どもは、言葉を話す前から、視線や表情でたくさん伝えています。

おもちゃを見たあとに、大人の顔を見る。
何かを見つけて、うれしそうに笑う。
不安なときに、保護者の表情を確認する。

こうした小さなサインに気づき、
「見つけたね」
「びっくりしたね」
「楽しいね」
と返してあげることが大切です。

子どもは、自分の気持ちに大人が気づいてくれることで、
「伝えると分かってもらえる」
という安心感を持ちやすくなります。


子どもの「見て」に応える

子どもが何かを見せに来たとき、できる範囲で応えてあげましょう。

積み木を持ってきたら、
「作ったんだね」
「高く積めたね」

絵本を持ってきたら、
「読んでほしいんだね」
「一緒に見ようか」

外で犬を指さしたら、
「ワンワンいたね」
「かわいいね」

このように、子どもの「見て」「聞いて」「気づいて」に応えることが、対人関係の土台になります。

忙しい毎日の中で、すべてに完璧に応える必要はありません。
でも、少しでも目を向けて、言葉を返してあげることで、子どもはうれしさを感じます。


一緒に楽しむ時間をつくる

言葉の発達には、「一緒に楽しい」という経験がとても大切です。

くすぐり遊び。
いないいないばあ。
絵本の読み聞かせ。
手遊び。
積み木。
ごっこ遊び。
お散歩で見つけたものを一緒に見る。

こうした遊びの中には、たくさんのやりとりがあります。

子どもが笑う。
大人も笑う。
子どもがもう一度やってほしそうにする。
大人が「もう一回?」と返す。
子どもが期待して待つ。

この流れそのものが、言葉の土台になります。

言葉は、机に向かって覚えるだけではありません。
「一緒に楽しいね」という時間の中で、ぐんと育ちやすくなります。


子どもの気持ちを言葉にしてあげる

子どもは、自分の気持ちをまだうまく言葉にできません。
だからこそ、大人が気持ちを言葉にしてあげることが大切です。

たとえば、

泣いているときは、
「いやだったね」
「びっくりしたね」

うれしそうなときは、
「うれしいね」
「できて楽しいね」

欲しがっているときは、
「これがほしいんだね」
「もっとやりたいんだね」

このように、子どもの気持ちを大人が言葉にして返すことで、子どもは少しずつ
「この気持ちは、こういう言葉で表せるんだ」
と学んでいきます。

これは、叱る・教えるというより、子どもの心に言葉の名前をつけてあげるような関わりです。


まねっこ遊びを楽しむ

対人関係を育てるうえで、まねっこ遊びもとても大切です。

大人が手をたたく。
子どもがまねする。
大人が「上手だね」と笑う。
子どもがもう一度やる。

このようなやりとりには、
「相手を見る」
「相手の動きを受け取る」
「自分もやってみる」
「反応を楽しむ」
という要素が含まれています。

これは、言葉のやりとりにとても近い経験です。

最初は言葉でなくても大丈夫です。
手を振る、拍手する、顔をまねする、音をまねする。
こうした小さなまねっこが、やがて言葉のまねにもつながっていきます。


子どものペースを大切にする

対人関係を育てるときに大切なのは、子どものペースを尊重することです。

大人がたくさん話しかけることは大切ですが、子どもによっては、急に近づかれたり、強く反応を求められたりすると、戸惑うこともあります。

人見知りをする子。
慎重な子。
一人遊びに集中する時間が好きな子。
反応がゆっくりな子。

それぞれの子どもに、その子なりの関わり方があります。

無理に目を合わせようとしたり、すぐに返事を求めたりする必要はありません。
子どもが安心できる距離で、少しずつやりとりを楽しめるようにしていきましょう。


「たくさん話しかける」より「やりとりを楽しむ」

言葉の発達というと、
「たくさん話しかけなければ」
と思う保護者の方も多いかもしれません。

もちろん、声かけは大切です。
しかし、それ以上に大切なのは、一方的に話すことではなく、やりとりになることです。

大人がずっと説明し続けるよりも、子どもの反応を見ながら、

「そうだね」
「見つけたね」
「もう一回する?」
「これがいいんだね」

と返していく方が、子どもにとっては分かりやすく、安心しやすい関わりになります。

言葉は、シャワーのように大量に浴びせればよいというものではありません。
むしろ、子どもの反応に合わせて返すことで、言葉が「人とのやりとり」として育っていきます。

会話は、講演会ではなくキャッチボールです。
子どもが小さく投げたサインを、大人がやさしく受け取って返す。
そのくり返しが、言葉の力を育てていきます。


心配なときは相談してよい

対人関係の育ちにも個人差があります。
人懐っこい子もいれば、慎重で慣れるまで時間がかかる子もいます。
一人遊びが好きな時間があることも、決して悪いことではありません。

ただし、保護者が強い違和感を覚えるときは、一人で抱え込まなくて大丈夫です。

たとえば、

・目が合うことがかなり少ない
・名前を呼んでも反応が乏しい
・人より物への関心が極端に強く感じる
・抱っこや関わりを求める様子が少ない
・指さしや「見て」という反応があまり見られない
・大人の表情や声かけへの反応がかなり少ない
・保護者として気になる状態が続いている

このような場合は、小児科、自治体の発達相談、保健センター、言語聴覚士、心理職などに相談してみてもよいでしょう。

相談することは、子どもを決めつけることではありません。
子どもの今の育ちを知り、よりよい関わり方を一緒に考えるための手段です。

「気にしすぎかな」と思っても、保護者の違和感は大切なサインになることがあります。
不安を一人で抱え込まず、必要なときは頼れる場所につながってください。

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 言語聴覚士とは?ことばの専門家「ゆうき先生」について

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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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