積み木が電話に見える?子どもの見立て遊びが言葉の発達につながる
子どもが積み木を耳に当てて「もしもし」と言う。
空っぽのお皿を差し出して「どうぞ」と食べさせるふりをする。
このような見立て遊びは、ただのかわいい遊びではなく、言葉の発達につながる大切な力を育てています。
子どもは遊びの中で、目の前にないものを思い浮かべたり、物に意味を持たせたり、相手とイメージを共有したりしています。
今回は、見立て遊びと象徴能力、そして言葉の発達との関係について分かりやすく紹介します。
参考「言葉の発達」に関してはブログのカテゴリーにもまとめてあります。子どもの言葉を育てる「音声模倣・動作模倣・やりとり遊び」

目次
- 見立て遊びとは?
- 象徴能力とは?分かりやすく説明
- 見立て遊びが言葉の発達につながる理由
- 見立て遊びの具体例
- 家庭でできる関わり方
- まとめ:見立て遊びは、言葉と思考を育てる遊び
- 今日のおさらいQ&A3問
見立て遊びとは?
見立て遊びとは、あるものを別のものに見立てて遊ぶことです。
たとえば、子どもが積み木を耳に当てて「もしもし」と言っているとき、その積み木は本物の電話ではありません。
でも子どもの頭の中では、その積み木が「電話」として意味を持っています。
ほかにも、次のような遊びがあります。
| 子どもの行動 | 見立てているもの |
|---|---|
| 積み木を耳に当てる | 電話 |
| 空のお皿を差し出す | ごはん |
| 棒を口に近づける | スプーン |
| 布をぬいぐるみにかける | 布団 |
| 箱に入って座る | 車や電車 |
大人から見ると、少し不思議な遊びに見えるかもしれません。
でも子どもにとっては、頭の中にあるイメージを、目の前の物を使って表している大切な遊びです。
つまり見立て遊びは、子どもの小さな想像の世界です。
積み木ひとつで電話にもなり、車にもなり、ごはんにもなる。
子どもの頭の中では、かなり忙しい“道具変身ショー”が行われています。
参考(国立障害者リハビリテーションセンター)「乳幼児期」
象徴能力とは?分かりやすく説明
見立て遊びを理解するうえで大切なのが、象徴能力です。
象徴能力とは、簡単に言うと、
あるものを、別のものとして表す力です。
たとえば、積み木を電話に見立てるとします。
実際には、それはただの積み木です。
でも子どもは、その積み木を「電話の代わり」として使っています。
これは、子どもが頭の中で、
「これは本物の電話ではないけれど、電話として遊べる」
と考えているということです。
このように、目の前の物に別の意味を持たせる力が、象徴能力です。
言葉も「象徴」のひとつ
ここで大切なのは、言葉も象徴のひとつだということです。
たとえば、「りんご」という言葉があります。
「りんご」という音そのものは、赤い果物ではありません。
でも私たちは「りんご」と聞くと、頭の中に果物のりんごを思い浮かべます。
つまり言葉とは、
目の前にあるもの、目の前にないもの、気持ちや出来事を、音や文字で表すものです。
だからこそ、見立て遊びで育つ象徴能力は、言葉の発達にも深く関わっているのです。
見立て遊びが言葉の発達につながる理由
見立て遊びは、言葉の発達に大きくつながります。
なぜなら、見立て遊びの中で子どもは、
- 目の前にないものを思い浮かべる
- 物に意味を持たせる
- 場面を想像する
- 相手とイメージを共有する
- 「どうぞ」「もしもし」「ねんね」などの言葉を使う
という経験をしているからです。
たとえば、子どもが空っぽのお皿を差し出して「どうぞ」と言ったとします。
本当は、そこに食べ物はありません。
でも子どもの頭の中では、そこに「ごはん」があります。
そこで大人が、
「ありがとう。おいしいね」
と返すと、子どもは自分のイメージが相手に伝わったと感じます。
これは、言葉の発達にとってとても大切な経験です。
言葉は、ただ単語を覚えるだけのものではありません。
自分の頭の中にあるイメージや気持ちを、相手と共有するための道具です。
見立て遊びは、その「共有する力」を楽しく育ててくれます。
見立て遊びの具体例
見立て遊びは、特別なおもちゃがなくてもできます。
家にある物や、いつもの生活の中で自然に生まれます。
食べるふり遊び
空のお皿やスプーンを使って、食べるふりをする遊びです。
たとえば、
「どうぞ」
「あーん」
「おいしいね」
「もう一回食べる?」
というやりとりが生まれます。
この遊びでは、子どもは実際にはない食べ物を思い浮かべています。
さらに、大人とやりとりすることで、言葉の理解や表現にもつながります。
電話ごっこ
積み木やリモコン、手を電話に見立てて遊びます。
「もしもし」
「だれから電話かな?」
「パパかな?ママかな?」
「またね、バイバイ」
このような電話ごっこでは、物を別のものとして使う力だけでなく、会話のやりとりも育ちます。
本物の電話ではなくても、子どもの中では立派な電話です。
むしろ、積み木電話は充電切れがないので、なかなか優秀です。
お世話ごっこ
ぬいぐるみや人形に布団をかけたり、ごはんをあげたりする遊びです。
「ねんねしようね」
「ミルク飲む?」
「大丈夫?」
「よしよし」
お世話ごっこでは、言葉だけでなく、相手の気持ちを想像する力も育ちます。
ぬいぐるみを赤ちゃんのように扱うことで、子どもは「相手がいるつもり」で関わっています。
これは、想像力や思いやりの育ちにもつながります。
乗り物ごっこ
椅子を車に見立てたり、箱を電車にしたりする遊びです。
「出発します」
「次は〇〇駅です」
「乗ってください」
「到着しました」
乗り物ごっこは、場面を広げやすい遊びです。
子どもの好きな車や電車から、言葉のやりとりが自然に増えていきます。
家庭でできる関わり方
見立て遊びで大切なのは、子どものイメージに大人が少し乗ってあげることです。
子どもが積み木を電話にしていたら、
「それは電話じゃないよ」
と直す必要はありません。
むしろ、
「もしもし、聞こえるよ」
「誰から電話かな?」
と返してあげると、子どもの遊びは広がります。
空のお皿を差し出してきたら、
「何も入ってないよ」
ではなく、
「ありがとう。おいしいね」
と受け取ってみましょう。
子どもは、自分のイメージが相手に伝わったと感じます。
家庭での関わり方は、次の3つを意識すると十分です。
| 関わり方 | 例 |
|---|---|
| 子どもの見立てに乗る | 「もしもし、聞こえるよ」 |
| 言葉を少し足す | 「赤ちゃん、ねんねしてるね」 |
| やりとりを広げる | 「次は誰に食べさせる?」 |
ここで大切なのは、大人が遊びを全部作らないことです。
子どもが考えた世界を、大人が少し手伝う。
子どもが出したイメージに、大人が言葉を添える。
それくらいがちょうどよい関わりです。
見立て遊びは、教育というより、親子の小さな劇場です。
脚本は子ども、保護者は名脇役。
主演を奪わないことが、名演技のコツです。
☆ご希望の方はオンライン15分何でも相談(無料)をご利用ください。
〇 無理な勧誘なし 〇 パパ・ママどちらの参加も歓迎 〇カメラOFFでもOK 〇LINE通話で実施
※お申込みは公式ライン、もしくはお問い合わせフォームから「無料面談希望」と記入してご連絡ください。
☆体験ベビーシッター【※特別価格 2,000円(税込)/1時間 交通費(実費) 最大4時間】
も募集しています。
体験後にすぐご入会いただく必要はありません。
ご兄弟・お友達での参加も可能です。その場合1人につき+500円/1時間となります。
もちろん、その場合も一人ひとりのお子様に対してのカウンセリングを行います。
体験の詳しい情報・流れはこちらへ。しっかり子どもの状態をフィードバックします。
シッター体験では何をするの?詳しい内容や流れをわかりやすくご紹介
こちらの記事をご覧いただければ、サービス内容、体験、安全、体制など分かるようになっています。
サービス・体制など全般のご案内
ご家庭に合った最適なサポート方法を、ゆっくり一緒に考えていきましょう。
執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)