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ことばは、子どもの心と学びを支える土台―動画を振り返って

ことばは、子どもの心と学びを支える土台―動画を振り返って

昨日公開した「子どものことばの教育について」の動画をご覧いただいた皆さま、ありがとうございました。

子どものことばは、保護者の方にとって関心が高い一方で、「どのように伸ばせばよいのか」「発達が遅れていないか」など、悩みや不安を抱きやすいテーマでもあります。

今回の動画では、ことばが子どもの成長に与える影響や、家庭でできる実践的な関わり方、専門家への相談を考える目安などについて、アトム先生がお伝えしました。

私自身も、あらためてことばの教育の重要性を考える機会となりました。

https://youtu.be/dp0vcOFU1yE

目次

  1. ことばはコミュニケーションだけのものではない
  2. 子どもの心を守る「言語化能力」
  3. 幼児期の英語教育で大切にしたいこと
  4. 絵本が子どもの世界を広げる
  5. リズム遊びとことばの発達
  6. 言語聴覚士という専門家
  7. 7月15日は実践的なQ&A動画を公開

ことばはコミュニケーションだけのものではない

ことばというと、まず「人と会話をするためのもの」と考える方が多いかもしれません。

もちろん、自分の気持ちを伝えたり、相手の考えを理解したりするうえで、ことばは欠かせません。

しかし、アトム先生も動画の中で触れていたように、ことばはコミュニケーションだけでなく、思考力、記憶力、理解力、学習の定着などにも深く関係しています。

私たちは、頭の中で考えるときにもことばを使っています。

「なぜこうなったのだろう」

「次はどうすればよいだろう」

「前に経験したことと、何が同じなのだろう」

このように、物事を整理し、比較し、考えを深めるためにも、ことばの力が必要です。

幼児期に育てたことばの力は、その後の学習や人間関係、さらには自分自身を理解する力の土台にもなっていきます。


子どもの心を守る「言語化能力」

今回、私が特に大切だと感じたのは、言語化能力についてです。

言語化能力とは、自分が考えていることや感じていることを、ことばにして表す力です。

アトム先生も、ことばは感情を処理するうえで重要だと話していましたが、まさにその通りだと思います。

幼い子どもは、悲しい、悔しい、不安、寂しい、恥ずかしいといった感情を抱えていても、それをうまくことばにできないことがあります。

自分の中にある感情が何なのか分からず、周囲にも伝えられなければ、大きなフラストレーションを抱えてしまいます。

その結果、泣く、怒る、物を投げる、黙り込むなど、行動によって感情を表そうとすることもあります。

これは、子どもが困らせようとしているのではありません。自分の中にある気持ちを、まだ適切なことばに置き換えられないためです。

大人が、

「悔しかったんだね」

「まだ遊びたかったんだね」

「うまくできなくて悲しかったのかな」

と気持ちをことばにしてあげることで、子どもは少しずつ、自分の感情を理解して表現できるようになります。

ことばの教育は、話す力や学ぶ力を伸ばすだけではありません。子どもが自分の心を理解し、感情と上手に付き合っていくための教育でもあるのです。


幼児期の英語教育で大切にしたいこと

幼児期から英語に触れること自体を、私は否定していません。

さまざまな音や文化に触れることは、子どもの興味や可能性を広げるきっかけにもなります。

ただし、英語を早く覚えさせることだけに意識が向き、日本語でも英語でも自分の気持ちや考えを十分に表せない状態になってしまうことには注意が必要です。

複数の言語に触れることそのものが、子どもの発達に悪いわけではありません。

大切なのは、どの言語であっても、子どもが安心して大人とやり取りし、自分の経験や感情をことばにできる環境があることです。

英単語をいくつ覚えたかだけではなく、

  • 子どもが自分の気持ちを伝えられているか
  • 大人との会話を楽しめているか
  • 経験したことを自分なりに話せているか
  • 分からないことを尋ねられているか

といった点にも目を向ける必要があります。

ことばの教育は、コミュニケーションや学習だけに限定せず、感情、思考、人間関係など、さまざまな側面からバランスよく考えることが大切です。


絵本が子どもの世界を広げる

動画で紹介されていた実践的な関わり方も、「なるほど」と感じる内容ばかりでした。

なかでも、絵本はリコポでも大切にしている学びの一つです。

絵本の読み聞かせは、ことばや語彙を増やすだけのものではありません。

子どもは、絵本を通して、自分がまだ行ったことのない場所や、見たことのない生き物、体験したことのない出来事に出会います。

登場人物の気持ちを想像したり、「このあと、どうなるのだろう」と考えたりすることによって、想像力や思考力も育っていきます。

また、同じ絵本を何度も読むことにも意味があります。

繰り返し触れることで、子どもはことばの響きや文章の流れを覚え、少しずつ自分のことばとして取り込んでいきます。

絵本は、親子のコミュニケーションを深めながら、子どもの視野を広げ、まだ見たことのない世界へ連れていってくれる、とても優れた遊びであり学習です。


リズム遊びとことばの発達

リズム遊びについても、私自身、今回初めて知ることがあり、納得させられました。

ことばには、音だけでなく、抑揚や間、強弱、テンポがあります。

歌や手遊び、わらべ歌などを通してリズムに親しむことは、ことばの音やまとまりを感じ取る力にもつながります。

子どもにとって、机に向かってことばを覚えることだけが教育ではありません。

歌うこと、体を動かすこと、大人のまねをすることも、ことばの力を育てる大切な経験です。

遊びの中で楽しく繰り返すからこそ、子どもは自然に音やことばを吸収していくのだと思います。


言語聴覚士という専門家

動画の後半では、専門家への相談についても触れていました。

その中で、私たちの活動に協力してくださっている言語聴覚士の「ゆうき先生」についても紹介されています。

言語聴覚士は、ことば、聞こえ、発音、食べることや飲み込むことなどを専門とする国家資格です。

一般には、保育士や看護師ほど耳にする機会が多くないかもしれません。

しかし、資格を取得するためには専門的な教育を受け、国家試験に合格する必要があります。ことばだけでなく、口や舌の動き、食事、発声、聴覚などについても幅広い知識が求められます。

子どもの発語や発音には、ことばを知っているかどうかだけでなく、聞こえ方や口腔機能、舌の動き、呼吸など、さまざまな要因が関係しています。

そのため、「ことばがなかなか増えない」「発音が気になる」と感じたとき、家庭の努力だけですべてを解決しようとする必要はありません。

気になることがあれば、適切な時期に専門家へ相談することも、子どもの成長を支える大切な選択肢です。

※関連記事です。言語聴覚士とは?ことばの専門家「ゆうき先生」について


7月15日は実践的なQ&A動画を公開

7月15日(水)20時には、今回の本編を補足する動画「アトム先生の放課後職員室」を公開します。

補足動画では、子どものことばについて保護者の方が抱きやすい悩みや疑問に、Q&A形式でお答えします。

「ことばがなかなか増えないときは、どう関わればよいのか」

「子どもの話し方や発音が気になるとき、どのように考えればよいのか」

「家庭では、どのような声かけや遊びを取り入れればよいのか」

こうした疑問について、より実践的な視点からお伝えします。

本編をご覧になった方はもちろん、子どものことばについて少しでも悩みや関心がある方に、ぜひご覧いただきたい内容です。

▶ 補足Q&A動画はこちら
https://youtu.be/cB_LoEAAFQQ


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シッター体験では何をするの?詳しい内容や流れをわかりやすくご紹介

こちらの記事をご覧いただければ、サービス内容、体験、安全、体制など分かるようになっています。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)

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