震災の研究が教えてくれたこと 子どもの心を守るたった一つの条件
本日は 2026年3月11日。
東日本大震災から15年という時間が経ちました。
この日になると、多くの方が当時のことを思い出すのではないでしょうか。
ニュースや特集番組でも、震災の記憶や教訓が語られています。
東日本大震災では、多くの子どもたちも被災しました。
避難生活、環境の変化、大人たちの不安…。子どもにとっても、とても大きな出来事でした。
しかし震災後の研究では、ある大切なことがわかっています。
それは、
子どもの心の回復を支える最も大きな要因は
「信頼できる大人との関係」だった
ということです。
災害のような極限状況でも、子どもが安心できる人の存在は大きな意味を持ちます。
今日は、震災の研究から見えてきた
子どもの心を守るために大人ができることについて、子育ての視点から考えてみたいと思います。
目次
- 災害は子どもの心にどんな影響を与えるのか
- 震災研究でわかった「子どもの回復力」
- 子どもの心を守る最大の要因「アタッチメント」
- 子どもが安心できる環境とは何か
- 震災時、子どもとの関係をどう保てばよいか
- 子育てで本当に大切なこと
災害は子どもの心にどんな影響を与えるのか
大きな災害が起きると、大人だけでなく子どもにも心理的な影響が出ることがあります。
例えば次のような変化です。
- 夜泣きが増える
- 親から離れられなくなる
- 急に甘えるようになる
- 不安そうな様子になる
- 以前できていたことができなくなる(退行)
これは特別なことではなく、子どもが不安を感じたときに自然に起こる反応です。
特に幼い子どもは、状況を言葉で理解することが難しいため、環境の変化や周囲の大人の様子から不安を感じ取ります。
こういう状況の中で、トラウマを抱え、PTSDになる子もたくさんいます。
しかし、ここで大切なのは
すべての子どもが深刻なトラウマになるわけではない
という点です。
震災の研究では、むしろ多くの子どもが少しずつ回復していくこともわかっています。
参考:災害に遭った子どもの心的外傷後ストレス症状の軌跡(PMC)
震災研究でわかった「子どもの回復力」
心理学では、困難な状況から立ち直る力を
レジリエンス(回復力)
と呼びます。
子どもにはもともと、このレジリエンスが備わっています。
例えば子どもは
- 遊びを通して気持ちを整理する
- 周囲の大人との関係から安心を得る
- 日常生活の中で少しずつ落ち着いていく
といった形で回復していきます。
つまり子どもは、弱い存在であると同時に、
回復する力も持っている存在なのです。
そして、その回復力を支える重要なものがあります。
※会社ホームページのブログでも、レジリエンスはカテゴリーでまとめてあります。
レジリエンス─折れても、また立ち上がれる子に
子どもの心を守る最大の要因「アタッチメント」
震災後の子どもに関する研究では、興味深い結果が報告されています。
子どもの心理状態に最も影響していたのは
災害の大きさよりも
「親や養育者との関係」
だったと言われています。
子どもにとって一番安心できるものは、
信頼できる大人の存在
です。
心理学では、この関係を
アタッチメント(愛着)
と呼びます。
赤ちゃんや幼児は、不安なときほど
親や養育者を求めます。
抱っこしてもらう
声をかけてもらう
そばにいてもらう
こうした関わりが、子どもにとっては
「ここは大丈夫な場所だ」
という安心感になります。
※アタッチメントに関してもカテゴリーでまとめて、今まで詳しくお伝えしています。
教育におけるアタッチメントとは? 大切にしたい心の安全基地

子どもが安心できる環境とは何か
子どもが落ち着くために大切なのは、特別なことではありません。
むしろ
いつもの日常
です。
例えば
- 同じ人が世話をしてくれる
- いつもの生活リズム
- いつもの遊び
- いつもの声かけ
こうした日常があることで、子どもは
「世界はまだ大丈夫だ」
と感じることができます。
大人にとっては小さなことでも、子どもにとっては大きな安心になります。
※関連記事です。
【子どもの愛着】親だけでは決まらない。「よい」愛着を築くために
震災時、子どもとの関係をどう保てばよいか
もし災害のような出来事が起きたとき、子どもとの関係で大切なのは
「そばにいること」
です。
難しい説明をする必要はありません。
むしろ
- 一緒にいる
- 手をつなぐ
- 抱っこする
- 落ち着いた声で話す
それだけでも、子どもにとっては大きな安心になります。
そしてもう一つ大切なことがあります。
それは
大人自身が少しでも落ち着くこと
です。
子どもは大人の表情や声から、多くの情報を感じ取ります。
だからこそ、子どもを守るためには
大人が一人で抱え込まないことも大切です。
子育ては、親だけで背負うものではありません。
家族、地域、周囲の大人たちが支え合うことが、結果として子どもの安心につながります。
※関連記事です。
【愛着】の発達について 親子関係の“安心の土台”をどうつくるか?
子育てで本当に大切なこと
震災のような大きな出来事は、私たちに多くのことを教えてくれます。
その一つが、
子どもにとって最も大切なのは
「安心できる人との関係」
ということです。
高価なおもちゃや特別な教育よりも、
- 一緒に過ごす時間
- 安心できる声
- 信頼できる関係
こうしたものが、子どもの心を支えます。
そしてそれは、特別な日だけでなく、
普段の子育ての中でも同じことなのかもしれません。
子どもにとっての安心は、
日々の小さな関わりの積み重ねの中で育まれていきます。
今日のおさらいQ&A3問
Q1. 災害は子どもの心に大きな影響を与えますか?
はい、不安や甘え、夜泣きなどの反応が出ることがあります。ただし、多くの子どもは周囲の大人との関係や日常生活の中で少しずつ回復していくことも研究でわかっています。
Q2. 災害時に子どもを安心させるために大切なことは何ですか?
信頼できる大人がそばにいることです。抱っこや声かけなど、普段の関わりが子どもの安心につながります。
Q3. 子どもの心を守るために親ができることは何ですか?
完璧に対応する必要はありません。子どものそばにいて、安心できる関係を保つことが最も大切です。親自身が周囲の支援を受けることも大事です。
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執筆:中山 快(株式会社リコポ 代表)