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子どもを伸ばす正しい「ほめ方」―才能ではなく努力を認める

子どもを伸ばす正しい「ほめ方」―才能ではなく努力を認める

「子どもは叱るよりほめて育てよう」――最近よく耳にする言葉です。しかし、実は「ほめ方」を間違えると、子どもの挑戦心や学びへの姿勢を弱めてしまうことをご存じでしょうか?才能をほめると子どもは失敗を恐れ、挑戦を避けるようになる。一方で努力をほめると、難しい課題にも前向きに取り組み、結果として成長していく。この違いは教育心理学の研究からも明らかになっています。私たちリコポ幼児教育では、日々の保育やベビーシッティングを通して、家庭ごとに最適な「ほめ方」を考え、共有しています。本記事では、研究データや体験談を交えながら、子どもを伸ばす「ほめ方の秘密」について解説します。


「頭がいいね!」は危険?

子どもを褒めるとき、つい口にしてしまう言葉の代表例が「頭がいいね!」です。
確かに子どもは嬉しそうに見えるかもしれませんが、このほめ方には落とし穴があります。

よくあるケース

  1. 本当に勉強していない場合
     「勉強してない」と言いつつ、実際にしていない。焦っているがやる気は出ない。
  2. 逃げ道を作る場合
     「勉強してないから点数が悪くても仕方ない」と予防線を張る。
  3. 才能を信じている場合
     「努力しなくても頭がいいから何とかなる」と思い込み、勉強を軽視する。

こうした心理の裏側には「能力(才能)を評価してほしい」という子どもの強い願望があります。しかし、その結果として「努力しなくてもいい」と考える悪循環に陥りやすくなります。


研究が示す「才能をほめる」弊害

米国の心理学者キャロル・S・ドゥエックの有名な研究があります。数百人の生徒を対象に知能テストを実施し、結果の伝え方を変えて比較しました。

  • 才能をほめられたグループ
    「君は頭がいいね!」と評価される。すると難しい問題に挑戦しなくなり、成績は伸び悩む。さらに点数を偽る子どもまで現れる。
  • 努力をほめられたグループ
    「頑張ったね!」と努力を評価される。すると9割の生徒が新しい問題に挑戦し、成績は向上した。

この研究は7回にわたり実施され、いずれも同じ結果が得られました。つまり「才能をほめる」ことは、挑戦を避ける気持ちを育ててしまうのです。


なぜ努力をほめると成長するのか?

努力を評価された子どもは、「挑戦することそのものが価値ある行為」だと理解します。失敗も努力の一部と受け止めるため、チャレンジを恐れなくなるのです。

努力をほめる効果

  • 難しい課題に挑戦する意欲が高まる
  • 小さな成功を積み重ねやすくなる
  • 失敗を前向きに受け止められる
  • 自己肯定感(自分を肯定できる力)が育つ

この思考法は「成長マインドセット」と呼ばれ、子どもの学びだけでなく大人の仕事や人生にも大きな影響を与えることが分かっています。

良いほめ方は子どものチャレンジ精神を向上させ、最後までやりとげる意思を持ちます。https://benesse.jp/berd/up_images/textarea/datachild/datashu06/datashu06_pdf.pdf


お悩みポイント

多くの保護者から寄せられる声にはこんなものがあります。

  • 「つい“頭がいいね”と言ってしまう」
  • 「頑張ったね、の言葉がワンパターンになる」
  • 「叱らない子育て”と“ほめる子育て”のバランスが難しい」

こうした悩みは自然なことです。しかし「ほめる=甘やかす」ではありません。大切なのは、子どもの努力や工夫に目を向けてあげることです。


今日からできる!努力をほめる具体例

実際にどのように声をかければいいのでしょうか?いくつかの例を紹介します。

  • 「最後まであきらめなかったね!」
  • 「昨日より字がきれいになってるよ!」
  • 「工夫してブロックを組んだね、面白い形だね!」
  • 「失敗してももう一回やってみようとする姿がすごい!」

こうした言葉は、結果ではなく「過程」を見ていることを子どもに伝えます。これが次の挑戦への大きなモチベーションになります。


表で整理!「才能をほめる」VS「努力をほめる」

項目才能をほめる努力をほめる
子どもの心理失敗を恐れる挑戦を楽しむ
行動難題を避ける難題に挑戦する
長期的な成長停滞しやすい向上し続ける
自己肯定感条件付き(成功時のみ)積み重ねで強化

時事的背景:教育格差と「褒め方」

近年、日本でも子どもの学力格差や教育格差が問題視されています。文部科学省の調査によれば、家庭環境や保護者の関わり方が子どもの学力に強く影響しているとの報告もあります。

その中で「褒め方」や「声かけ」は、どの家庭でもすぐに改善できる実践的な方法のひとつです。経済的な支援や学習塾に頼らずとも、日常の会話で子どもの学びの姿勢を支えることができるのです。


まとめ 家庭ごとに合った「ほめ方」を

ほめることは子どもの自己肯定感を高め、学びを楽しむ力を育てます。ただし大切なのは「能力」ではなく「努力」に焦点を当てること。

私たちリコポ幼児教育では、

  • 子どもの挑戦を支える声かけ
  • ご家庭に合った褒め方のアドバイス
  • ベビーシッターとして日常の学びをサポート

こうした取り組みを通して、子どもたちが未来を切り拓く力を育んでいきます。

この記事をきっかけに、ご家庭でも「努力をほめる」一言を意識してみませんか?
その小さな一歩が、子どもの未来を大きく変える力になります。

私たちはそれぞれの教育を行う際、、常に褒め方を意識しています。
https://lycopo.com/service/

参考資料『マインドセット』キャロル・S・ドゥエック

マインドセットやればできるの研究

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